60代・70代でも遅くはない
マウスピース型装置を用いた矯正
神戸シティデンタルクリニック
(神戸市東灘区/住吉駅)
最終更新日:2025/01/08


- 自由診療
きれいに整った口元への関心が高まる中、ますます一般的になりつつあるマウスピース型装置を用いた矯正。他人から目立ちにくく、着脱自在の装置で日常生活への支障も少なく矯正を進められるとあって、年齢を問わずチャレンジする人が増えているという。世間の健康志向や口の中に対する意識の高まりを、まさに象徴する傾向といえるだろう。そうしたマウスピース型装置を用いた矯正のメリットに共感し、数多くの症例で患者のニーズに応える一人が「神戸シティデンタルクリニック」の松本尊治(まつもと・たかはる)院長。同院での診療の流れやコンセプトとともに、対象となる人や期間、注意点など、気になるポイントを聞いてみた。
(取材日2023年12月22日)
目次
咀嚼機能や口内環境の改善につながり、審美面でも高い満足感が期待できるマウスピース型装置を用いた矯正
- Qマウスピース型装置を用いた矯正を採用している理由は何ですか?
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A
▲話しやすく、なんでも相談したくなる雰囲気の松本院長
矯正といえば、従来は金属のワイヤーやブラケットを使用し、外から目立ちやすく痛みを伴うイメージがありました。私も子どもの頃ワイヤー矯正を受けた経験がありますが、結構痛かったことを覚えています。症例によってはワイヤー矯正が適している場合もありますが、当院では、痛みや違和感が少なく、誰もが気軽に受け入れやすいマウスピース型装置をお勧めしています。期待できる矯正のメリットは審美性ばかりではありません。噛み合わせの向上を図ることで咀嚼機能や口内環境の改善をめざすという目的もあるため、全身の健康への好影響も期待できるでしょう。ちなみに当院では月5回、矯正専門の歯科医師が担当するので安心してお任せください。
- Qどのような方が対象となりますか?
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A
▲マウスピース型装置を用いた矯正で、歯がきれいに整った口元へ
成人であれば年齢を問わず、普段の生活や仕事で矯正装置を目立たせたくない方、話しづらいのは困るといった方に特にお勧めです。従来は若い方のニーズが高いイメージでしたが、現在はエイジングケアの一貫として中高年から始める方も増えており、60代、70代でも決して遅いということはありません。ただし骨格性の下顎前突症(受け口)のような症例はマウスピース型装置を用いた矯正の対象外となり、そうした患者さんにはワイヤー矯正の先生をご紹介します。また成人矯正とは少し意味が異なりますが、小児のうちから歯列不正の予防をめざす咬合育成にもマウスピース型装置が用いられ、こちらの対象年齢は3〜12歳となっています。
- Q矯正で心がけるべきことはありますか?
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A
▲じっくりとカウンセリングをした上で、診査・診断
現在は歯科用CTによって診査・診断の精度が向上し、矯正によって歯がどのように動いていくのかを予測、シミュレーションできるようになりました。また、当院ではコミュニケーションを重視し、歯科医師主体で勝手に進めていくことはありません。患者さんの細かなご要望をお聞きしながら方向性を共有しますので、なんでも安心してご相談ください。矯正開始後の注意点は、やはり装着時間の厳守ですね。当院では1日20時間以上、食事と清掃の時を除いて装置を装着してもらうようお伝えしています。これを守らなければ矯正が計画どおりに進みません。強いて言うなら、それがマウスピース型装置による矯正の唯一のデメリットかもしれませんね。
- Q矯正の流れを具体的に教えてください。
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A
▲矯正は審美性ばかりではなく咀嚼機能や口内環境の改善もめざす
まずはじっくりとカウンセリングをした上で、診査・診断を行います。データ採取にはパノラマエックス線・頭部エックス線撮影とCT撮影のほか、口腔内や顔貌の写真も撮影します。その後にコンピューター上でシミュレーションと設計を行い、マウスピース型装置を発注。2〜3週間後には院内でお渡しという流れです。装置の脱着や清掃のやり方、注意点などは丁寧に指導しますので、あとは普段の生活で装置を装着しながら進めていただきます。また矯正中も月に1回は、進捗チェックと口の中のクリーニングを兼ねて通院してください。期間は症例の難易度によって異なりますが、早い方で半年、時間がかかるケースで3年程度が目安とお考えください。
- Q矯正終了後も通院が必要でしょうか?
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A
▲おしゃれな空間を意識している待合室
矯正終了後は後戻りを防ぐための保定期間が必要で、リテーナーと呼ばれる保定装置を所定の時間を守って装着していただきます。保定期間は患者さんによってまちまちですが、最低でも矯正と同じ長さが必要とお考えください。当院では口の中の状態チェックとクリーニングのために、3ヵ月に1回はメンテナンスにお越しいただいています。矯正中から矯正後にかけては、定期的に通院していただくので虫歯や歯周病の予防にもつながりますし、装置をつけていると間食することもだんだんと減り、体にとってさまざまなプラスアルファの変化が見られるかもしれません。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/40万円~、小児の咬合育成/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。