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関根 信夫 院長の独自取材記事

JCHO東京新宿メディカルセンター

(新宿区/飯田橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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JRなど6路線が乗り入れる飯田橋駅から徒歩5分という至便な場所に本館・別館を備える「JCHO東京新宿メディカルセンター」。東京厚生年金病院として長らくこの地で親しまれてきたが、2014年に独立行政法人地域医療機能推進機構JCHO(ジェイコー)が直接運営する病院として生まれ変わった。さらに、2016年4月より院長を務める関根信夫先生のもと、理念である「患者さまの立場に立った親切で心温まる医療」の真の実践につながる取り組みが多数行われている。そこには、新しいことへの積極性や柔軟性の高い風土や、適度なサイズ感による職員間のコミュニケーションの良さがありそうだ。その工夫や思い、今後の展望について話を聞いた。
(取材日2017年12月15日)

各科の専門性と有機的なチーム医療を両立

1952年からの長い歴史ですが、どのような特徴がありますか?

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520床の総合病院で、交通の便もよいですから周辺の文京区、千代田区や沿線の江戸川区、豊島区、練馬区からも患者さんが訪れます。地元新宿区の方には日頃からかかりつけにしていただいている、牛込地区の基幹病院ですね。初代院長である名倉重雄先生のご専門であった整形外科やその関連でリハビリテーションには当時から注力しておりました。眼科の三島済一先生が院長を務められていた時期もあり、眼科手術でも実績があります。現在の眼科部長は緑内障のエキスパートですが、糖尿病網膜症の硝子体手術も多数行われています。私の前任院長の谷島健生先生は脳神経外科が専門で、加えて脳神経血管内治療科にはカテーテル治療のスペシャリストもいるので脳卒中の救急対応体制も整っていますし、脊髄・脊椎の手術も盛んです。

36もの診療科がさまざまな専門領域に対応されていますね。

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細分化はされていますが、各診療科が有機的に連携して、一人の患者さんに対してトータルケアを行っていけるのが当院の特徴です。病院機能としては3つの軸が重要だと私は考えていますが、まず縦割りの専門診療科を幅広く持つことで多種多様な病態に対応できること。そして同じ疾患であっても、超急性期および急性期から回復期、慢性期、時には緩和ケアなど、どのステージにおいてもシームレスに診ていけること。さらに大切なのは、組織横断的に多職種で診ていくチーム医療という軸です。感染制御や栄養サポート(NST)、褥瘡対策、緩和ケアなどをチームで実施されている病院はよくありますが、当院では糖尿病診療でも同様の発想で、専門の医師と看護師、臨床検査技師、管理栄養士がチームを組み、全病棟を回診。これにより糖尿病以外で入院された場合でも専門チームによる血糖管理が可能ですし、治療法の見直しや合併症の評価など細やかに対応できるのです。

横断という意味では、内科は総合内科の形を採られていますね。

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各専門分野のスペシャリストをそろえながらも細分化せず、1人の主治医が担当患者さんの状況をすべて把握し、必要があれば各専門家と相談して診ます。また、JCHOのミッションに「総合診療医の育成」があり、循環器・呼吸器・消化器・腎臓専門の医師が参加する総合診療チーム、通称「チームG」をつくりました。研修医やレジデントがチームGの回診やカンファレンスを通じて学び、総合診療の経験を積みます。育成では、看護師の研修にも注力し、従来医師のみに許されていた医療行為の一部を特定の研修を修了した看護師が行える制度(特定行為)があるのですが、研修の認定施設は全国でもわずか。共通科目315時間の講義と実習は、プログラムを組むのも実施するのも大変でしたが、看護部の協力と院内研修やチーム医療など既存の診療システムを活用して、満足のいくプログラムができました。こうした新しい取り組みに職員が協力的なのは当院の文化ですね。

今、力を入れられていることはありますか?

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これまで以上に地域と密接に結びつくことですね。そのためJCHO山手メディカルセンターと共催で、地域住民や医師会、在宅医療を行う医師、行政などからご意見を伺う会を、年2回設けています。そこでの情報発信の要望を受け、2016年から広報企画委員会を立ち上げ、ホームページや案内の冊子などを充実させています。ボランティアを募集して、患者さん目線のご意見をいただいてもいます。そのほか、当院でも2016年に訪問看護ステーションを開設しました。特にケアの難しい複雑な病態の患者さんについて、当院の診療情報を生かせるよう努めています。また、パーキンソン病や神経難病の在宅患者さんに当院から神経内科専門の医師が往診することで、在宅医療の先生をお手伝いしています。そのほか、新宿区の緊急一時入院制度に則り、在宅医療の医師からの要請による入院も無条件でお受けするなど、病院の専門性を生かした地域貢献が求められています。

今後、構想されていることは?

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今は脊椎脊髄疾患に対して、整形外科と脳神経外科の密な連携を確立していますが、同様の連携体制を脳卒中や乳がん、骨粗しょう症などでも展開したいと考えています。脳卒中では脳神経外科と脳神経血管内治療科、神経内科、リハビリまでを一貫して診られます。乳がんも日本乳癌学会乳腺専門医が2人おり、形成外科部長も乳房再建が専門です。昨春から稼働している強度変調放射線治療装置による治療も行っています。骨粗しょう症は高齢化に伴いニーズが高いので、整形外科・脊椎脊髄外科・リハビリが連携することで、患者さんの安心につなげたいです。また、新宿区は大学病院や基幹病院に恵まれていますが、いずれも急性期です。回復期や緩和ケアまで病床を備えた当院なら、初期治療を終えた患者さんを受け入れることもできますし、がん患者さんの放射線治療や緩和ケアを受け持つことも可能です。そうした病病連携、病診連携はより深めていきたいですね。

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