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小さな手がかりも見逃さないように
呼吸器の検査や治療について

神戸きしだクリニック

(神戸市中央区/大倉山駅)

最終更新日:2020/11/17

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  • 保険診療

咳が出ると、ほとんど気にしないか、「風邪でもひいたかな」と思うのが一般的だろう。たびたび出たり、咳き込んだりすると、「何だか調子が悪いな」と思い始め、咳で眠れない、息苦しいとなってやっと、医療機関を受診しようと思うようになる。その間に、症状が改善していれば問題ないが、なかなか治らない咳やひどくなる咳を放置すると、呼吸器疾患が悪化するリスクがあると「神戸きしだクリニック」の岸田雄治院長はいう。よく見られる「咳」という症状は、呼吸器の健康状態を知る手がかりになり、深刻な病気を早期に発見するためにも役立つというのだ。咳の向こう側にはいったいどんな病気が隠れているのか、日常生活の中でどんなことに注意すればいいのか、岸田雄治院長に詳しく聞いた。 (取材日2020年10月13日)

詳しい問診と画像診断を活用した検査で精密に診断。病院とも連携を取りながら的確な治療をめざす

Q咳に気をつけるべき理由を教えてください。
A
1

▲時には深刻な疾患が隠れているケースも

一般的に見られる症状の中でも、咳は深刻な疾患が隠れているケースが多いからです。風邪で咳が出るのは普通のことなのですが、風邪が治っても数週間、あるいは1〜2ヵ月にわたって咳が続く場合は、病気が隠れている可能性が高いと考えてください。咳が出始めて間もない段階なら、ウイルス感染による「気管支炎」が疑われます。風邪の咳は気道の上のほうで発生しますが、気管支炎の咳はもう少し下のほうから出てくるのが特徴で、発熱や喉の痛みも伴います。さらに発熱や喉の痛みがなくなり、風邪症状が治ってから2週間〜1ヵ月たつのにまだ咳だけが残っている場合は「感染後咳嗽(がいそう)症候群」「後鼻漏(こうびろう)」などが疑われます。

Qさらに長引いている場合はどんな病気の可能性がありますか。
A
2

▲小さな異常や病気の早期発見に努めている

2ヵ月以上も咳が続いている場合は「咳喘息」かもしれません。喘息は、気管支に炎症が起こって狭くなり、息は吸えるけれど吐けないという状態です。ヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴(ぜいめい)が特徴ですが、咳喘息は咳が症状の中心です。また、「結核」の可能性もあります。日本ではほとんどなくなったといわれる疾患ですが、毎年一定数の方が罹患され、最近では20代の発症が目立っています。一方、タバコや化学物質で肺の組織が傷つき、呼吸機能が低下する「肺気腫」の可能性も考えられます。さらに、最も深刻な病気の1つが肺がんです。肺の中に悪性腫瘍ができる病気で、咳は肺がんでよく見られる症状の1つなのです。

Qどんな咳に注意すればいいのですか。
A
3

▲迷ったら、受診を

ゲホゲホという湿った咳の場合は、感染症の可能性が高いといえます。咳が出る時間帯や頻度もチェックポイントで、夜間に多い場合は「マイコプラズマ感染症」、朝型に多い、特定の季節に起こるという場合は咳喘息の可能性が高いと考えていいでしょう。一方、どこかに出かけたときに咳がよく出る、引っ越しなどで環境が変わって咳が出始めたなら「過敏性肺臓炎」、常に咳に悩まされるという場合は、肺気腫や肺がんのリスクもあります。こうした咳の症状が気になったら、受診のタイミングです。咳に悩む時間が長い、夜に咳が出てうまく寝つけない、よく考えてみるとずいぶん長い期間咳に悩まされているといった場合は、迷わずに受診してください。

Q診断のためにどんな検査が必要ですか。
A
4

▲患者の状態を詳しく聞き、適切な診断を心がける

診察時には、症状のほかに、喫煙の有無や環境の変化などについても尋ねます。その上で、肺や心臓の音を聞き、喉はもちろん目や首周り、指先などもチェックします。副鼻腔炎なら額を叩くと痛みがあり、肺気腫が進行すると指先の形が変わってばち指といわれる状態になることもあるからです。こうした身体検査に加えて、咳の診断ではレントゲンやCTによる画像診断と呼吸機能検査が重要となってきます。当院の場合、私が日本医学放射線学会認定の放射線科専門医を取得しており、専門的に画像診断を行っています。一方、呼吸機能検査は肺気腫と喘息の診断に有用で、呼吸機能を数値化することで客観的で細かな診断が可能となります。

Q治療について教えてください。
A
5

▲大学病院との連携も行う

肺気腫で合併症がない場合は通院で治療を行い、気管支拡張剤という狭くなった気管支を広げるための薬による薬剤療法が中心となります。とはいえ、喘息、肺がんといった別の病気が隠れているケースが多いので、他の医療機関の受診が必要となることもあります。その他の呼吸器の病気に関しては、基本的に通院してもらいながら薬で治していくことになります。症状が急激に悪化し、合併症を発症した場合には、速やかに大学病院などの適した医療機関に紹介します。当院には大学病院の医師も在籍しており、患者さんがそのまま大学病院で手術を受けられたり、病院で手術を受けた後の傷のケアや診療を当院で引き受けたりするケースがたくさんあります。

ドクターからのメッセージ

岸田 雄治院長

咳、息切れ、痰が出るといったよく見られる症状でも、長く続く、気になるというときは、どうぞ遠慮せずに受診してください。詳しく診察して必要な検査を行い、客観的な診断に基づいて、その方の症状や病気に応じた治療を提供します。また当院は、呼吸器内科に加えて呼吸器外科も掲げております。若い人に多い「気胸」の肺を膨らませる治療や損傷した肺を修復する外科的治療などにも対応し、呼吸器外科の医師が診断や治療にあたります。さらに、当院はセカンドオピニオンにも対応しております。医療機関を受診していて診断の内容に納得できない、治療法や薬に疑問点があるという場合は、どうぞ気兼ねなくお問い合わせください。

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