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QOLの低下を招く喘息と肺気腫は
早期診断・治療が大切

神戸きしだクリニック

(神戸市中央区/大倉山駅)

最終更新日:2020/11/12

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  • 保険診療

病気は「早期診断・早期治療」が大切とされている。それは、十分わかっているけれど、忙しさから、あるいは症状が軽いから大したことないなどと考えて、なかなか医療機関を受診できない人が多いのが現状ではないだろうか。早期診断・治療を行って、病気の進行や悪化を抑えたり、症状を改善したりすることにつなげられれば、毎日の生活だって楽になるだろう。そして、将来的なリスクを軽減することにもなると、「神戸きしだクリニック」の岸田雄治院長はいう。呼吸器疾患の中でも喘息と肺気腫は、よく見られる症状を伴う病気であり、進行すると日常生活に支障を来すことが多い。きちんと治療を受けないと将来に大きな影響を与える可能性もあるそうだ。注意したい2つの呼吸器疾患について、岸田先生に話を聞いた。 (取材日2020年10月13日)

詳しい問診と画像診断により病気を精密に診断。 適切な治療の提供に努め、患者の生活の質を守る

Q喘息は若い人に多い病気ですか。
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▲喘息について語る岸田先生

喘息は若い人に多いというイメージがあり、年齢を重ねた方でも発症することはあまり知られていません。花粉、ハウスダスト、化学物質といった原因物質や体の免疫機能の異常が原因で引き起こされるアレルギー疾患で、気管支が炎症を起こして狭くなります。息を吸うことができても、うまく吐くことができなくなり、喘鳴(ぜいめい)と呼ばれるヒューヒュー、ゼーゼーといった独特の呼吸音が現れます。ただし、年齢を重ねて発症した場合は、こうした典型的な症状が現れず、咳が主な症状となることもあり「咳喘息」と呼んでいます。運動するのがつらく、症状によっては座っているのもつらい、咳で寝られないなど、生活の質を下げてしまう病気です。

Q肺気腫はどんな病気ですか。
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▲患者の症状を丁寧に聞くことを大切にしている

肺気腫は長年の喫煙などによって、肺がダメージを受けて引き起こされます。このため、若い人には起こりにくい病気といえます。気管支の奥にある肺胞と呼ばれる部分が、有害物質のダメージによって壊れ、呼吸によって酸素を取り入れ二酸化炭素を吐き出す、ガス交換がうまく行えなくなります。軽症の場合は、体を動かしたときに息が切れる、咳が出るといった症状が現れます。悪化すると、体内の酸素不足が深刻になって、じっとしていても、横になっていてもつらいという状態になります。呼吸がうまく行えないので、携帯型の酸素ボンベを使って呼吸を補助することもあります。当院でも、在宅酸素療法と呼ばれるこの治療に対応しています。

Q受診のタイミングと検査について教えてください。
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▲早期発見がなによりも大切

咳や息切れ、息苦しさが、気になったら受診のタイミングといえます。「気になる」ということは、日常生活に何らかの不都合があると考えられるからです。診療の際は、本当に喘息や肺気腫なのかどうかを正確に判断することが大切なので、他に隠れている病気がないか確認します。基本的にはエックス線と呼吸機能検査を行い、必要な場合には血液検査を行うこともあります。診断には専門的な知識が必要なので、呼吸器疾患に強い医療機関を受診されることをお勧めします。当院は、呼吸器内科、呼吸器外科を診療科目に挙げ、私は日本医学放射線学会認定の放射線科専門医の資格を持っておりますので、専門性を生かした正確な画像診断に努めています。

Q症状が軽いと受診が後回しになりがちです。
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▲CTをはじめとする機器もそろっている

喘息も肺気腫も、できるだけ早期から治療を開始することが大切です。喘息の場合、気管支の炎症が長く続くと、気管支が硬くなってしまい、薬を用いた治療で十分な結果が期待できないことがわかっています。呼吸機能は加齢に従い低下するということを考え合わせても、早期の治療開始が賢明ですね。一方、肺気腫は進行するに従い、肺の組織が壊れていきます。息苦しさ、咳などの症状が強くなるだけでなく、肺がんなど合併症のリスクも高くなります。早期に発見して早い段階で治療に入ると、症状の早い改善をめざせるだけでなく、将来的にもメリットになると考えます。若いから大丈夫、年齢のせいだから仕方ないと自己判断するのは避けてください。

Q治療について教えてください。
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▲患者と向き合い、丁寧な対応を心がけて診療を行う

喘息の場合は、通院していただきながら気管支拡張目的の吸入薬を用いた治療を行います。吸入薬の中にステロイドを加えたり、痰が絡む、咳がひどいと言う場合は適したお薬を処方したりします。肺気腫の場合は、吸入薬による薬剤療法に加えて禁煙をお勧めしています。タバコをやめられれば、症状の緩和が見込めるので、喘息の方にもできれば禁煙していただきたいですね。当院では禁煙の外来を開設しており、お薬などを用いて禁煙をサポートしています。喫煙はニコチンに対する依存症です。ニコチンの依存性はかなり高く、自力でタバコを止めるのは簡単なことではありません。依存症には治療が必要と考えて、禁煙治療を活用してください。

ドクターからのメッセージ

岸田 雄治院長

喘息の場合、ヒューヒュー、ゼーゼーという独特の喘鳴が見られなくても、咳が気になる、何となく息苦しいという場合は、どうぞ気兼ねなく受診してください。肺気腫の場合も、特に強い症状がなくても、喫煙される方や過去に喫煙していた期間がある方は、念のため医師の診断を受けることをお勧めします。診察、検査をして、問題がなければ安心できるし、他の病気を発見できることもあります。当院ではオンライン診療にも対応しています。仕事などの都合で毎回受診するのが難しいという場合は、対面の診療とオンライン診療を組み合わせて診させていただくなど、患者さんの生活スタイルや環境に合わせて診療させていただくことも可能です。

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