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西田 顕二郎 院長の独自取材記事

にしだ整形外科

(福岡市南区/高宮駅)

最終更新日:2023/04/13

西田顕二郎院長 にしだ整形外科 main

福岡市南区清水にある「にしだ整形外科」は、リウマチ科、整形外科、リハビリテーション科を標榜し、2020年5月13日に開院。数多くの病院で関節リウマチや骨粗しょう症を中心に、整形外科の医師として経験を積んできた西田顕二郎先生が院長を務める。入り口のドアを入ると温かい雰囲気のカフェテイストの待合室が広がる。ゆとりのある座り心地の良いソファー席や、待ち時間にちょっとした作業もできるカウンタースペースなど、患者目線を大切にした空間となっている。「来てくれた患者さんが、心豊かに笑顔で帰ることのできるクリニックでありたい」と語る西田院長に、診療への想いと読者へのメッセージを話してもらった。

(取材日2020年8月29日)

これまでの豊富な経験と専門的知見を生かした診療

医師をめざされたきっかけは何ですか?

西田顕二郎院長 にしだ整形外科1

高校生までは、もともと宇宙工学などの理系の分野に興味を持っていたんです。その後、将来の進路を真剣に考えるようになったときに、人とふれあいながら仕事をするほうが自分自身のやりがいにつながるなと思い始めました。そこでいろんな職業を検討した結果、医師になりたいと思うようになりました。また、学生時代に柔道をしてケガをした際にお世話になった整形外科の先生の姿を見て影響されたところもあると思っています。その後医学生時代、実際に各診療科を体験できる臨床実習を通じて、その内容と先輩方の雰囲気から、整形外科にさらに興味を持ちました。

卒業後、多くの病院で経験を積まれていると伺いました。

九州大学医学部附属病院では、連携している多くの病院を毎年異動をしながら多くの経験を積むというシステムがあります。その研修を通じて一つの疾患の治療や手術にしても、先生によってやり方がいろいろとあることを各病院で学んだのです。数年間かけて各病院や先生のやり方を目の前で見て学びながら、学ぶべき点をピックアップして自分の型として吸収できたのが本当に良かったと思っています。また、毎年新鮮な気持ちで各職場に臨むことができたのでおごることなく謙虚に取り組むことができ、丁寧なコミュニケーションや関わり方を重視できるようになりました。

骨粗しょう症を中心に、整形外科に関する専門的な知識を学ばれたのですね。

西田顕二郎院長 にしだ整形外科2

そうですね。そして、勤務医として最後に所属していたのが、九州中央病院という救急病院でした。同院では、骨粗しょう症を原因とする大腿骨などを骨折された高齢の方が多く運ばれてきます。交通事故による骨折とは異なり、ちょっとした転倒などを原因として骨折してしまいます。本来であれば骨粗しょう症の予防をすることで免れられるような骨折であるにもかかわらず、多くの方が未治療のまま骨折してしまい、救急車で運び込まれてくるという現実に直面しました。救急病院では手術をして骨折を治療することはできますが、骨粗しょう症そのものの長期的な治療を行うことが難しい状態でした。しかし。上司や同僚の理解のもと、骨折治療後の骨粗しょう症の治療にも取り組めるようなプログラムや仕組みづくりにも携わらせていただきました。

病気・ケガを未然に防ぐ診療をめざして

開業された経緯について教えてください。

西田顕二郎院長 にしだ整形外科3

先ほど述べたとおり、救急病院内で骨折の治療だけでなく、骨粗しょう症そのものの治療にも取り組めるように仕組みづくりを行っていたのですが、より根本の部分にも対応できるようになりたいと思ったのがきっかけです。骨折をする前の段階で、きちんと予防ができるほうが患者さんにとってもうれしいことですからね。地域の皆さまの健康を守るという意味でも開業医として役に立てることが、自分のやりたいことなのではないかと思い決断しました。長年お世話になった九州中央病院にも近く、自宅の近くでもあるエリアのお役に立つことができればという考えのもと、福岡市南区清水にクリニックに開業をしました。今でも九州中央病院の頃の患者さんとつながりを持てているのはうれしいですね。病院同士の連携などもスムーズなので、患者さんにも喜ばれていますよ。

専門的な分野、診療の方針について教えてください。

関節リウマチと骨粗しょう症を専門としながら、整形外科全般の治療とリハビリに対応しております。特に関節リウマチについては、エックス線写真や診療をベースとした対応、筋骨格系の診断、手術に対しての理解などは整形外科のアプローチが大切です。しかし、近頃生物学的製剤を用いた薬の治療も進んできているため、きちんと内科的なアプローチについても大切にしながら、総合的な治療を進めています。個人的に診察の際に心がけているのは、きちんと患者さんに説明をするという点です。自分の症状やその原因、治療方法をきちんと理解していることで、より前向きに治療に向かうことができると思います。私の医学的な知識をできる限りかみ砕いて、わかりやすくお話しできるように心がけています。

クリニックのアピールポイントを教えてください。

西田顕二郎院長 にしだ整形外科4

一番は、スタッフだと思っています。開業に伴い本当に良いスタッフに恵まれたと心から感謝しているんです。「スマイル、ポジティブ、ワンチーム」を合言葉としながら、クリニックに来ていただいた患者さんに笑顔で帰っていただけるようにしよう、という目標のもとスタッフの皆さんに頑張ってもらっています。当院に来ることで笑顔になれたと思っていただけるクリニックをめざして、日々取り組んでいるところです。また、当院は患者さんがよりリラックスできる空間になればと思って、内装をカフェ風に仕上げています。内装の打ち合わせにも時間をかけ、心地良い空間をめざしました。さらに、リハビリ室も広くとることで、運動のしやすい空間となっています。将来的にいろんなリハビリのコンテンツを増やしていければいいなと思っています。

いつまでも健康で過ごせる体をともにつくりたい

お話を聞いていると、地域の方を広く対象としたクリニックだと感じました。

西田顕二郎院長 にしだ整形外科5

たとえ現状痛みがなかったとしても、最近痩せ始めていたり、運動不足や栄養不足を実感していたり、さまざまな意欲が減退していたりと感じていたら、ぜひ一度相談に来てほしいと思います。何か体調を改善するためのきっかけを専門的な見地からつくりたいなと思っているんです。整形外科としての観点はもちろん、個人的に学んでいる栄養学などの考えを取り入れて、さまざまなアドバイスをいたします。医療機関として頼っていただくのはもちろん、身近な健康相談の場所として捉えていただいて構いません。もっと気持ちや気分を上げて活動、生活していくためのライフサポートを積極的に行っていきたいと思っています。

読者の皆さんにメッセージをお願いします。

近頃自宅で過ごす時間が増えたり、リモートワークを行うことがあったりと活動量が減ることで起こる痛みを訴える方も増えてきています。また基本的に、このような症状は長期的に見ていくと、突然痛みが襲ってくるのではなく、徐々に筋肉や関節などが硬くなることで起こるように、蓄積された結果が痛みとして現れます。だからこそ、まだ健康的である今のうちから対策をすることで、10年後や20年後の痛みを防ぎ、健康的な生活を過ごすことにつながるのです。骨粗しょう症などの大きな問題になる前に、きちんと体の現状を検査で把握し、現状に合わせたケアを行うことで解決できる病気はたくさんあると思います。それを知るためのきっかけを多くの患者さんに与えていければと思っています。

最後に、クリニックの展望を教えてください。

西田顕二郎院長 にしだ整形外科6

将来的には、ロコモティブシンドロームに対応する運動器健診を実施したいなと思っています。よく健康診断でエックス線検査や心電図、血圧などを測ると思います。それと同じように、骨や関節、筋肉などの運動器の衰えをきちんと事前に知るために、骨密度や筋肉量を測り、運動機能を測るための検査を行う場として活用してほしいのです。日々健康的に過ごすためには、体をきちんと動かすことができているのかという点が重要です。そのために必要なストレッチや運動、日々の生活習慣のアドバイスを健診後に行っていきます。体を動かす能力まできちんと見つめ直せる健診を行い、一人でも長く健康的な生活ができるようサポートをしていきたいです。

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