全国のドクター9,353人の想いを取材
クリニック・病院 161,009件の情報を掲載(2021年3月03日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 練馬区
  4. 武蔵関駅
  5. 関町ゆいクリニック
  6. 早めの受診がポイント糖尿病の治療について

早めの受診がポイント
糖尿病の治療について

関町ゆいクリニック

(練馬区/武蔵関駅)

最終更新日:2020/11/09

Main Main
  • 保険診療

健康診断で血糖値が高いと指摘され、精密検査を指示されるなど、気になっている人は少なくないだろう。過食や運動不足などの生活習慣、この結果としての肥満が血糖上昇をもたらし、一定の基準を超えると糖尿病と診断される。この糖尿病は、特に中高年世代に多く、患者数も増加していることから身近な病気というイメージがあるだろう。糖尿病は、生活習慣の改善と適切な薬物治療を組み合わせてコントロールしていくことが大切。そこで今回、長年にわたって糖尿病の治療に取り組んできた、「関町ゆいクリニック」の風間広仁院長に、糖尿病についての基本的な知識と、治療の進め方、そして同院でのフォロー体制などについて話を聞いた。 (取材日2020年10月1日)

糖尿病治療の目的は合併症を予防して、将来の生活の質を維持していくこと

Qまず初めに、糖尿病について教えてください。
A
1

▲穏やかな口調で丁寧に説明してくれる風間先生

糖尿病とは、血糖値をコントロールする働きを担うインスリンの働きが弱まってしまう病気のことをいいます。糖尿病の成因には主として1型と2型があり、1型は膵臓内のインスリンを分泌する細胞が壊れてしまうことが原因となります。また、多くの方は2型であり、遺伝因子に、生活習慣、ストレスや加齢などの環境因子が加わり発症するものと考えられています。2型の病態は多様であり、インスリン分泌が低下しているタイプや、インスリン抵抗性といってインスリンの効きが悪くなるタイプなどいろいろです。この他にも、妊娠時に発症する妊娠糖尿病や、膵性糖尿病、ステロイド糖尿病などがあります。

Q糖尿病の初期症状やなりやすい方の特徴はありますか?
A
2

▲早めの受診・相談を呼びかけている

比較的急速に発症する1型と異なり、2型糖尿病は、初期症状がほとんどないため、健康診断の測定値などを参考に、早めに対策を立てるのが一番でしょう。血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という値を測定すると、糖尿病なのか糖尿病予備軍なのかおおよその見当がつきます。血糖値が高めだと指摘された時点で早期に受診していただき、食事や運動療法によって改善をめざしていきます。2型糖尿病になりやすい理由の1つは遺伝因子ですので、ご親族に糖尿病の方がいる場合は要注意です。肥満の方が糖尿病になりやすいのはわかりやすいのですが、痩せ型でも一部にインスリンの分泌能が弱く、糖尿病になりやすい方がおられます。

Q糖尿病の検査や、治療はどのようなものですか?
A
3

▲患者一人ひとりに合った糖尿病治療との上手な付き合い方を提案

血糖値、HbA1cの結果から糖尿病であるかどうか診断し、コントロール状態を把握したりします。当院では、血糖値や尿検査はもちろんのこと、HbA1cを来院当日に測定し結果をお伝えすることができます。治療に関しては、まず食事や運動療法で血糖値をコントロールするのが基本。症状によっては飲み薬やインスリンなどの注射薬も併用します。飲み薬や注射薬にはいくつか種類があり、合併症疾患や患者さんの経済状況なども踏まえて一人ひとりに合わせて選択を行っていきます。また、当院では適時、心電図、ホルター心電図、動脈硬化症の検査、骨密度測定、甲状腺・頸動脈・腹部の超音波検査を実施し、合併症や併発症の早期発見に努めます。

Q周囲に糖尿病の人がいたら、何か配慮が必要ですか?
A
4

▲家族や周りの人にも協力してほしい

まず、糖尿病患者さんに対する偏見を抱かないようにすることが大切です。近年は負の烙印、という意味の「スティグマ」という言葉を耳にするようになりましたが、糖尿病に関する誤った知識や情報が広がって、学校や職場、保険加入といった場面で不利益を被っている方が多くいます。そのため、糖尿病であることを隠したり、治療に向かわなくなってしまう弊害が起きているのです。ですが実際には、定期的に通院して医師や看護師、管理栄養士などの助言を得ることで、健康な方と同等の人生を送ることができます。糖尿病の患者さんが精神的・物理的な困難に陥らないような理解やサポートが、これからますます求められていくでしょう。

Qこちらでのフォロー体制について教えてください。
A
5

▲スタッフ一丸となって真摯に医療に向き合っている

当院ではチーム医療で患者さんの治療を行っています。糖尿病の療養指導を専門に勉強した看護師が在籍しており、医師以外にも、スタッフみんなで患者さんの情報を共有し、サポートにあたっています。糖尿病の診療は予約制をとっており、前日までに医師をはじめ医療スタッフが患者さんの検査データなどを見直して、次の診療の進め方について最善策を考えておきます。当日は、診療前に看護師が患者さんにヒアリングして、診療がスムーズに進むように工夫しています。先に看護師と話すことで、医師には言いづらいことも気軽に相談しやすいかと思っています。今後は、管理栄養士も加わる予定で、食事改善のご相談などが、さらに充実するでしょう。

ドクターからのメッセージ

風間 広仁院長

糖尿病の治療の目的は、単に血糖値を下げることだけではありません。糖尿病により起こりやすい三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)や動脈硬化性疾患、あるいは認知症や悪性腫瘍などをはじめとする併発症の発症・進展を阻止することで、健康な方と変わらない寿命を確保し、生活の質を保った人生を送っていただくことが究極的な目標となります。そのためにはできる限り早めに対処を開始するとともに、根気強く治療を継続していくことが非常に重要となります。初期は自覚症状がないため、健康診断の結果などを活用し、少しでも血糖値が高いと思ったら、躊躇することなく気軽に医療機関で相談をしてください。

Access