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全身麻酔でも日帰りが可能
腹腔鏡下の鼠径ヘルニア手術の麻酔薬

ALOHA外科クリニック

(品川区/不動前駅)

最終更新日:2021/05/06

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  • 保険診療

手術には、執刀医のほかにもさまざまな役割を持った人たちが関わる。麻酔科医師もその一人だ。手術中の患者の血圧や脈拍の管理、呼吸管理、痛みを取るための疼痛管理を行い、安全に配慮しながら手術ができるようにサポートする。「ALOHA外科クリニック」では、鼠径ヘルニアの日帰り手術を全身麻酔を用いて腹腔鏡下で行っているため、何人かの麻酔科医師が在籍し、新谷隆院長が行う手術を縁の下から支えている。今回は、同院で麻酔を専門に担当する岡村正之先生と菅間剛先生に、普段あまり表には出ることがない麻酔の役割や、同院の特徴などを詳しく聞いた。(取材日2021年3月24日)

クリニックでも、大きな病院と変わらない安全性を追求した手術ができることを知ってほしい

Q麻酔科医師の役割について教えてください。
A
1

▲細かい部分にまで配慮し、麻酔薬の選定などにも気を配っている

【岡村先生】主に手術室で手術を受ける患者さんを担当します。患者さんが手術中に受ける手術侵襲から心身ともに安全を守り、円滑に手術を行えるよう、麻酔をすることで全身状態の維持、改善をめざします。具体的には鎮痛薬ですべての手術中の痛みの除去を図り、筋弛緩薬で患者さんの動きを止めて、鎮静薬で眠っていただくことで苦痛やストレスなどから患者さんを守ります。ここは腹腔鏡の日帰り手術を専門としていて手術操作も複雑ですから、手術中の患者さんの細かい部分にまで配慮し、麻酔薬の選定などにも気を配るようにしています。このような麻酔の技術は集中治療や救急医療にも応用され、そうした分野でも多くの麻酔科医が活躍しています。

Q日帰り手術を可能にしたのは麻酔薬の進歩だそうですね。
A
2 1

▲麻酔薬が進歩し、今は覚醒が早いという

【岡村先生】確かに麻酔薬の進歩は大きいですね。昔は覚醒が遅い麻酔薬が多かったのですが、今は覚醒が早く、痛み止めの医療用麻薬も体に残存しないものが出ています。さらに、患者さんの体の動きを止めるために筋弛緩薬を使うのですが、その効果を打ち消すための薬もあるので、安全性を重視しつつも、早く、確実に患者さんを覚醒させることがめざせるようになりました。腹腔鏡を使った鼠径ヘルニアの手術は小手術に分類されます。当クリニックでは径の細い腹腔鏡を使うことにより傷も小さく出血も少ないので、患者さんの体へのダメージも小さくなります。こうした外科技術の進歩と麻酔薬の進歩により、日帰り手術が可能になりました。

Q覚醒が早いと手術中に覚めてしまうことはないのでしょうか?
A
3

▲作用を継続させるため、麻酔薬を送り続けるという

【岡村先生】よく患者さんに聞かれます(笑)。当クリニックでは麻酔薬は点滴に薬を入れてポンプで患者さんの体に送るのですが、送り続けることで継続した作用が出るようになっています。つまり麻酔薬を切れば、すぐに覚醒させることができます。心臓や脳など体への負担が大きい手術では、患者さんは術後眠ったまま集中治療室に行くことはありますが、これは麻酔から覚めないのではなく、全身状態を管理する上で安全上切らないようにしているからです。 【菅間先生】麻酔薬の進歩のおかげで、手術中の患者さんの全身管理は断然やりやすくなりましたね。

Q先生方が手術中に心がけていることは何ですか?
A
4

▲細かいサインを見逃さないようにしている

【岡村先生】当たり前ですが、手術中の患者さんを安全にしっかりと管理することです。手術中は、患者さんの呼吸を止めるので人工呼吸を行うのですが、もしその管が外れていたら患者さんは死亡してしまいます。器械がアラームで教えてはくれますが、麻酔科の仕事は、一つ一つが患者さんの命に直結することが多いのです。 【菅間先生】加えて、患者さんの細かいサインを見逃さないようにしています。例えば手術中に血圧が上がったら、それが手術の操作によるものなのか、体に異常が起きているのかを見極めなければならないからです。

Qこちらのクリニックはどのような部分が特徴だとお考えですか?
A
5

▲鼠径ヘルニアの手術について、気軽に相談してほしいという

【岡村先生】特に手術後の対応です。当院では手術後30分もすれば患者さんは院内を歩いたりおなかが空いたら新谷先生が作ったカレーを食べたりしています。大きな病院でも術式や患者さんの状態によってはこうした対応は可能なのですが、さまざまな手術を行っているので個々の患者さんに合わせたケアは難しく、いまだに手術当日は食事をしない、寝たままという所も多いです。【菅間先生】現在使われている鎮静薬や医療用麻薬は代謝が非常に早く、短時間の小さな手術ではほとんど体内に蓄積しません。当院では多くの場合手術後10分も過ぎれば歩行可能なレベルまで覚醒します。本当は足の血栓を防ぐためにも早期に動いたほうがいいのです。

ドクターからのメッセージ

岡村 正之先生、菅間 剛先生

【岡村先生】大規模病院じゃないと手術が不安だと思っている方がいるかと思いますが、決してそんなことはありません。患者さんにとって手術は一大イベントですが、クリニックであっても、安全性への配慮が劣ることはないと自負しています。僕たち麻酔科の医師も含めて、患者さんの細かい部分に気を配っていますし、設備も大きな病院と遜色ありません。鼠径ヘルニアで手術を検討されている方は、ぜひ一度ご相談していただけたらと思います。 【菅間先生】腹腔鏡を用いた手術と先進の麻酔により、大きな病院にも劣らないクオリティーの医療を提供していますので、安心していただきたいですね。

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