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早期発見・治療が大切
加齢黄斑変性に対する抗VEGF治療

おながファミリー眼科

(横浜市戸塚区/本郷台駅)

最終更新日:2020/09/08

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  • 保険診療

60歳以上で多く見られる加齢黄斑変性は、網膜の中心部分にある黄斑に障害が生じ、視力低下が引き起こされる病気だ。加齢とともに発症し、放置したまま進行すると失明につながるリスクもある。そんな加齢黄斑変性に対し、抗VEGF治療を行っているのが横浜市戸塚区の「おながファミリー眼科」の翁長正樹院長。「20年ほど前までは治療が難しかった加齢黄斑変性ですが、目の中に薬剤を注射する抗VEGF治療の登場により、改善をめざすことも可能になりました。しかし、総合病院の眼科での対応が主となる治療で、患者の急増によりすぐに治療を受けられないケースも増えているようです」と話す。翁長院長に、加齢黄斑変性と治療の詳細について話を聞いた。 (取材日2020年8月25日)

目の中へ注射を行い加齢黄斑変性による視力低下の回復をめざす、抗VEGF治療

Q加齢黄斑変性とはどのような病気ですか?
A
1

▲加齢黄斑変性は、近年新しい治療法が開発されたのだという

加齢に伴って発症することが多く、目の奥にある網膜の中央部・黄斑に変性が生じ、視力が低下する病気です。大きく分けてドライタイプ(萎縮型)とウェットタイプ(滲出型)の2種があり、日本人には後者が多くなっています。なじみの薄い病気かもしれませんが、欧米では成人の失明の主な原因ともなっている病気です。日本でも高齢化と生活の欧米化を受けて罹患者が増加しており、現在では失明原因の第4位とされます。50歳以上の約1%が加齢黄斑変性ともいわれており、高齢になるほどその割合は高くなります。20年ほど前までは治療が難しい病気でしたが、近年新しい治療法が開発され、視力の維持や回復がめざせるようになってきています。

Qどのような症状があるのでしょうか。
A
2

▲自覚が遅れるケースもあるため、定期検診が必要

加齢黄斑変性では、ものがゆがんで見える変視や、ものがかすんで見えるなどの視力低下、真ん中だけ見えなくなる中心暗点、といった症状が起こります。初期ではゆがみが自覚され、進行するにつれて徐々に他の症状が現れるのが一般的です。目は2つあり、互いに視力を補い合う性質から、片目のみに症状が起こる場合では自覚が遅れるケースも。しかし、加齢黄斑変性は片目に起きたらもう片方にも起こりやすいという性質もあります。黄斑は網膜の中央部であり、ここに障害が起こると「見たいものが見えない」という困った状態になります。文字がゆがんで見えて読書がつらいと感じ、病気に気づく方も多いようです。

Q失明のリスクもあるのでしょうか。
A
3

▲早めに病気を見つけ、治療を始めたい

加齢黄斑変性は治療せず放置しておくと、最悪の場合失明に至る可能性もある病気です。先ほども申し上げましたが、実際、欧米では成人の主な失明原因となっています。しかし、抗VEGF治療などの新しい治療法が見つかったこともあり、失明に至るケースは従来よりかなり減っています。病気が見つかることでショックを受けて塞ぎ込んでしまう方もいらっしゃいますが、こうしたストレスも加齢黄斑変性を進行させる要因の一つになり得ます。早めに発見して適切な治療を受けることで、失明といった最悪の事態は回避することが望めます。過度に恐れすぎず、正しく恐れて検査、治療へとつなげることが大切です。

Q治療にはどのような方法があるのでしょうか。
A
4

▲抗VEGF治療が治療の主流になっている

加齢黄斑変性の主な治療法としては、抗VEGF治療のほか、光線力学的療法(PDT)、内服治療などがあります。現在は視力の維持や回復がめざしやすい抗VEGF治療が主流となっています。特に抗VEGF治療は日本人に多い滲出型の加齢黄斑変性の治療に有用とされ、治療においてメインの選択肢となりつつあります。しかし、この治療を実施している医療機関は総合病院などが主となっており、患者の増加を受けて診断から治療までの待ち期間が長くなってしまっているという現状もあるようです。抗VEGF薬は状態に合わせて定期投与することが望ましいとされており、期間を空けて繰り返し受ける必要があります。

Q加齢黄斑変性の予防法はありますか?
A
5

▲予防法についてもしっかりと説明している

加齢黄斑変性の原因はいまだ解明されておらず、病気を完全に防ぐことは不可能です。しかし、遺伝的素因や生活習慣が発症に関わることも指摘されており、家族に罹患者がいる方や高脂肪食、タバコなどを好まれる方は特に注意が必要です。野菜中心の食生活と禁煙を心がけることをお勧めしたいですね。紫外線もリスク要因とされるため、日差しの強い場所ではサングラスを使用するのも予防につながります。また、目に良いとされるルテインや亜鉛などの栄養素をサプリメントで補うこともお勧めできます。

ドクターからのメッセージ

翁長 正樹院長

以前は「不治の病」ともいわれた加齢黄斑変性ですが、抗VEGF治療の登場により、治すことをめざせる病気になってきました。治療は早期に始めるほど良いとされ、少ない回数の注射で視力の回復が期待できたり、良い状態のキープが望めたりします。早めに見つけて早めに治療を開始することが重要なのです。加齢黄斑変性は珍しい病気ではなく、誰もがかかるリスクを持つ身近な病気です。体に大きな負担をかけることなく行え、従来の方法では見つけることの難しかった初期段階の病変発見にも役立つ、OCTアンギオグラフィーという新しい検査方法もあります。50歳を過ぎたら定期的に眼科検診を受け、早めの病気発見と治療へとつなげましょう。

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