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早期発見と定期通院がカギ
緑内障の検査と治療について

おながファミリー眼科

(横浜市戸塚区/本郷台駅)

最終更新日:2020/09/08

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  • 保険診療

日本人の失明の主な原因といわれる緑内障は、一度進行してしまうと回復させることが難しく、適切な治療でいかに進行を遅らせるかが決め手となる病気だ。自覚症状のないまま進行するので、気づいた時にはすでに重度で、最悪の場合失明へと至るケースもあるのだという。「緑内障では早期の治療開始と、治療継続がとても重要になります」と語るのは、横浜市戸塚区「おながファミリー眼科」の翁長正樹院長。視野検査、眼底検査に光干渉断層計(OCT)による画像検査の組み合わせで病態を精密に把握していく検査と、できる限り進行を遅らせて視機能を確保する治療に力を入れている。早期発見と定期通院で、進行を食い止めていくことが大切な緑内障について、どのような検査や管理となるのか、話してもらった。 (取材日2020年8月25日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q緑内障はどのような病気ですか?
A

緑内障は網膜が捉えた外界の光を電気信号に変換し、脳へと伝える視神経に障害が起こる病気です。視神経の細胞と繊維は加齢とともにゆっくりと減少しますが、緑内障ではこの減少が正常よりも早く進行し、減少した部分の網膜の感度が低下します。これにより、見える範囲が徐々に狭くなる視野狭窄が起こり、さらに進行すると最悪の場合失明に至ります。視神経の細胞と繊維を減少させる大きな要因の一つに眼圧がありますが、眼圧が正常範囲でも減少スピードが速くなるケースも。正常眼圧緑内障と呼ばれるこのタイプの緑内障は日本人に特に多くなっており、眼圧が正常だからといって安心することはできません。

Q自覚症状はあるのでしょうか。
A

緑内障では視野狭窄が起こりますが、この視野狭窄は視野の周辺から起こるため初期で気づくことはほとんどありません。視野狭窄が中央部に及ぶまでに進行してはじめて「見え方がおかしい」「視力が落ちた」といった自覚症状が出てくるのです。さらに、片方の目で視力が低下しても、もう片方の目が視力を補うため、自覚しづらいことも。両方の目で病状が進行してはじめて異変に気づくというケースも多いのです。このように自覚症状が出づらい緑内障では自身で気づいて受診することは難しく、検診や他の症状で受診した際に偶然見つかることがほとんどです。40歳を過ぎてまだ受けたことがなければ、一度検査を受けることをお勧めします。

Q治療法はどのようなものでしょうか。
A

緑内障では、眼圧を下げていく点眼薬を用いて視神経の負担を軽減する治療が軸となります。一度傷ついた視神経を元に戻すことは難しく、視神経にかかっている負担を軽くすることで、病気の進行を遅らせていきます。点眼薬による治療では変化が見られないケースでは、レーザー治療や手術で眼圧を下げる方法も検討します。緑内障の治療で一番重要なのは、治療を継続すること。症状に対する自覚が薄い病気であるため、治療の効果も実感しづらく、自己判断で治療を中断してしまう人も多いのですが、治療の中断は病気の進行を許し、最悪の場合失明へとつながることも。そうなってからでは手遅れなので、治療はしっかり継続しましょう。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診票の記入

まず、来院したら問診票に記入する。緑内障では自覚症状はない場合がほとんどだが、見えにくさを感じている場合はその詳細と、「人にぶつかりやすくなった」「つまづきやすくなった」など、日常生活上の困難を抱えていないかなどを、検査前の問診により確認。また、既往症や現在服用している薬など、診断後の治療に必要となる情報もヒアリングする。

2詳しい検査

緑内障の検査では、まず視力と眼圧を測定し、その後、視野検査、眼底検査と光干渉断層計(OCT)による画像検査を行う。人間ドックや企業健診などでも眼底検査により緑内障が見つかることもあるが、上下左右どの程度の範囲が見えているかを調べる視野検査や、網膜の断面を画像化するOCT検査を組み合わせることで、より精密な検査で早期に病変を見つけていく。

3検査結果の説明

得られた検査画像を見ながら、どの部分で視野狭窄が起きているか、視神経がどの程度障害を受けているかなどを解説。自覚症状があまりない緑内障では、患者自身が病気に対しての自覚を持つことが困難となることも多いが、画像を共有しながら説明を受けることで、症状がなくても病気の発生と進行を自覚することができる。

4治療の開始

点眼薬などでの治療を開始する。緑内障の治療で主に用いられるのは、眼圧を下げていく働きをする点眼薬となる。点眼薬もさまざまな種類のものが開発されており、病状やその進行具合に合わせて選択する。点眼薬で十分に眼圧が下がらない場合や、眼圧が下がっても視野障害が進む場合、あるいは副作用により点眼薬の継続が難しいような場合には、レーザー治療や手術を検討することも。

5定期的な通院、検査

緑内障の診断を受け、治療を開始したら、その後は2〜3ヵ月に一度の定期通院で経過を観察する。緑内障の治療では残された視力をいかにキープするかが重要となり、寿命を考慮しながら病気の進行スピードを遅らせていく治療を行う。そのためには年単位で継続的に状態を観察することが必要で、年3回程度の検査を継続して受けることが重要だ。そのため、治療開始の段階で治療の重要性を伝え、継続的な受診を促す。

ドクターからのメッセージ

翁長 正樹院長

ひとたび進行してしまうと治療により回復させることが難しい緑内障は、失明に至るケースもある病気です。しかし、早期に発見して治療で進行を遅らせることで、生涯にわたって視機能を維持しながら病気と付き合うことも可能です。進行を見逃すことなく早い段階で見つけ、適切な治療を継続的に受けることが何より重要になります。OCTを用いることで、これまでの視野検査では発見が難しかったごく初期段階の病変までも見逃さず発見することができます。40歳以上の5%が罹患しているといわれる身近な病気、緑内障と上手に付き合うために、これといった異常を自覚していなくても早めに専門の医療機関で検査を受けることをお勧めします。

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