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任意接種も積極的に受診を
予防接種が子どもたちの未来を守る

てらにしこどもクリニック

(福岡市西区/橋本駅)

最終更新日:2021/04/26

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重篤な後遺症をもたらす感染症から子どもたちを守る予防接種。しかし、接種が推奨される期間があったり、種類がたくさんあったりすることから、煩雑に感じてしまうことはないだろうか。しかし自分の子どもの免疫を獲得するという目的はもちろん、集団免疫を獲得し「みんなでみんなを守る」という観点からも重要な役割を担っている。オリジナルの予防接種スケジュール表を使って接種漏れ防止に取り組む「てらにしこどもクリニック」の寺西英人院長は「たとえ自費の任意接種であっても、子どもたちのために積極的な受診を」と呼びかけている。今回のインタビューでは、寺西院長に予防接種の必要性や同時接種のリスクの有無、気になる副作用などについて詳しく話を聞いた。(取材日2021年4月8日)

さまざまな感染症や後遺症から子どもの命を守るため、予防接種は任意接種も積極的な受診を

Q予防接種の必要性について教えてください。
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▲予防接種をみんなが受ける意味を知ってほしいと語る寺西院長

予防接種の目的は、小児期に罹患すると重篤化する可能性の高い感染症に対する免疫を獲得して予防につなげていくことにあり、子どもの命を守るために非常に重要です。乳幼児は予防接種の数も多く大変ですが、この取り組みで肺炎球菌やインフルエンザ菌などの感染症の罹患率は大きく低下しました。これは多くの子どもたちが予防接種を受けた結果、集団免疫が確立されていることによるものと言えるでしょう。ポリオに関してはここ30〜40年、国内で発生していないとされています。これまで人類が克服した感染症は天然痘のみですが、命に関わる感染症を引き起こす細菌、ウイルスの根絶という意味からも、みんなが予防接種を受けることが大切です。

Q定期接種と任意接種がありますが、どのような違いがありますか?
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▲3人の子を持つ院長。親としての視点からも子どもたちを見守る

大きく分けると、定期接種は公費負担、任意接種は自費負担となります。例えばおたふく風邪ワクチンは任意接種で、2回接種することでより抗体が獲得しやすくなるといわれていますが、難聴をはじめ、大人になって罹患すると無精子症など生殖能力に後遺症が残るケースがあるので、ぜひ接種してほしいと思います。子どもたちを病気から守る小児科医の立場から言えば、季節性のインフルエンザワクチンなど任意のワクチンに関しても積極的に受けてほしいですね。加えて百日咳やポリオは4、5歳頃に免疫が低下してくるので、任意ではありますが、小学校入学前にワクチンを接種したほうが良いでしょう。

Q予防接種を連続して受ける場合、どれくらい期間を空けますか?
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3

▲予防接種は子どもたちの健やかな成長を守る重要な役割を持つ

2020年10月に接種間隔が大幅に変更されました。以前はヒブや肺炎球菌など不活化ワクチンを接種した場合、次のワクチンを接種するまでに6日以上、BCGやMRなど生ワクチンを打った後は27日以上期間を空けなければならなかったのですが、不活化ワクチンと生ワクチンを続けて接種する場合は接種間隔の制限がなくなりました。ただし生ワクチン同士の場合は、これまでどおり27日以上空ける必要があるので注意してください。1歳くらいまでは予防接種のスケジュールが詰まっているので、当クリニックでもオリジナルのスケジュール表をお渡しして管理しています。免疫をしっかりと獲得していくためにも、接種漏れがないよう努めています。

Q同時接種を推奨されているとお聞きしました。
A
4

▲多様な接種を管理しやすいようにスケジュール表を作成している

クリニックごとに数は違いますが、5〜6本の同時接種は一般的に行われています。当クリニックでは足にまで注射を行うと負担が大きくなるため、両腕2ヵ所ずつの4つまで同時接種に対応しています。小児科医の観点から言えば、子どもが恐怖や痛みを感じる機会は極力少ないほうが良いと思っています。お子さんが怖いと感じる日をなるべく減らしてあげるためにも同時接種を行えば、お子さん本人の負担はもちろん保護者の方の来院負担を減らすことにつながりますからね。共働きが多い現代のライフスタイルを考えると、同時接種のほうが良いかと思います。

Q予防接種については副作用も心配なところです。
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▲子どもにしっかりと寄り添う、優しい医療の提供を心がけている

最も多い副作用は局所反応といって、注射を打った部分の痛みや腫れですね。ワクチンの種類によっては発熱も起こりやすい副作用。発熱は予防接種を打った翌日まで出やすく、鼻水や咳などの症状を伴わない発熱は副作用の可能性が高いです。ただしそれが副作用によるものなのか、感染症によるものかは判断がつきにくいため、発熱した際には基本的に来院いただくようにしています。2020年から定期接種となったロタウイルスに関しては、腸重積に注意が必要です。激しい腹痛や血便を来し、場合によっては手術が避けられないことも。生後15週以降に初めて接種をした場合にリスクが高まるので、なるべく生後14週以前から接種を始めてください。

ドクターからのメッセージ

寺西 英人院長

低年齢のうちに集団生活をしていると、どうしても頻繁に感染症にかかってしまうので、予防接種のタイミングが難しいというケースが往々にしてあります。発熱している場合には基本的に接種できませんが、熱が下がってから1週間たてば接種可能ですし、鼻水や咳が出ている程度であれば接種できるケースもあります。体調が悪いからといって絶対に接種できないということではないので、判断がつきにくい場合には診察にお越しください。また任意接種だから受けなくて良いということではなく、病気から子どもたちを守るためにもできるだけ接種していただければと思います。

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