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糖尿病の特性やリスクを伝え
患者の病状や生活に合わせた治療を

WAKA糖尿病・ 甲状腺クリニック

(名古屋市緑区/有松駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

生活習慣病の1つとして知られる2型糖尿病。近親者や知人にこの病気を患う人がいるという方もあるだろう。2型糖尿病患者の年齢層は幅広く、初期には自覚症状がなく健康診断で発見されることも多い。しかし、心臓病や脳卒中など深刻な合併症の発症リスクにつながることから、実は怖い病気でもある。2型糖尿病に限らずどんなタイプの糖尿病でも、生涯この病気と向き合う必要があるが、日本糖尿病学会糖尿病専門医である「WAKA糖尿病・甲状腺クリニック」の牧和歌子院長は「まず糖尿病の性質をよく知ってください」と語る。さまざまな総合病院や藤田医科大学内分泌・代謝内科での勤務を通して、多くの糖尿病患者の診療に携わった経験をもとに笑顔で診療にあたる牧院長に、糖尿病の性質や治療法について話を聞いた。

(取材日2020年7月2日)

患者にとって手の届く範囲での実現可能な治療プランを提案する

Q糖尿病治療において大切なことは何ですか?
A
1

▲患者に寄り添う気持ちを大事にしている牧和歌子院長

「糖尿病がどんな病気なのか?」という性質を知ることから始まり、ご自身の病状に合わせて適切な付き合い方をしていただくことが大切だと思います。初期であれば多くの場合無症状なので治療の重要性を実感しづらいかもしれませんが、無症状の段階で治療を始められるのはとても有意義です。早期発見早期治療ができれば、合併症が出ずに生活や仕事を維持していける可能性が高くなるからです。脳梗塞や心筋梗塞、視力低下などの合併症がきっかけで入院して、初めて糖尿病の治療を始めた患者さんは、それ以外に悪いところがないか入院中に検査することになるでしょう。退院後は異常がみつかった項目について定期的に通院することも重要です。

Q糖尿病の治療を行わないリスクとは?
A
2

▲院内で糖尿病の専門的な検査を受けることができる

高血糖に加えて血圧やコレステロール値が高い場合、喫煙している場合などは太い血管の動脈硬化につながりやすく、心筋梗塞、脳梗塞、足の壊疽などの原因になることがあります。足壊疽は足の切断にもつながります。また、血糖値だけが高い場合にも細い血管がだんだんと障害され、「神経・目・腎臓」の順に合併症が出てきます。足のしびれや感覚が鈍くなる糖尿病神経障害、次に視力が低下する糖尿病網膜症、最後が糖尿病性腎症です。これらは数年単位でじわじわと進行するので、知らないうちに後戻りできないところまで進行していることがあります。腎症の最終段階では基本的に週3回、半日以上の透析通院が必要となります。

Q女性医師だからこそできる、患者への診療における配慮とは?
A
3

▲患者に合わせた治療を行う

必要にかられてたくさんのライフステージを経験したことは女性ならではと思います。独身時代は夜中まで働き、結婚後は共働き、妊娠中の体の変化や出産、産休中の専業主婦、復帰後は子育てと仕事の両立、などさまざまなライフスタイルを経験しました。治療計画において大切にしたいのは、患者さんが実現可能な方法を一緒に模索することです。自分の経験があるので完璧は求めません。例えば、すべてを手料理ではなく惣菜を活用する提案をしたり、テレビを見ながら雨の日でも運動できる方法はあるかな、と投げかけたり。スタッフの手作りで、季節に合わせた健康や食事のトピックスを院内に掲示したりブログに載せたりもしています。

Qこちらのクリニックならではの取り組みを教えてください。
A
4

▲治療以外でも患者を支える取り組みを行う

私のみならず看護師、管理栄養士のスタッフでチーム医療を行うことです。クリニックでは行動指針を掲げ、患者さんに対してはもちろん、他施設や他職種との連携を大切にするなど、お互いに刺激し、高みをめざしています。また、将来は看護師による足の外来も開設したいと考えています。足壊疽や神経障害など糖尿病の合併症の予防や治療への意識が高まりますし、高齢で自分で爪を切ることができない患者さんの処置もできるといいなと考えています。また、栄養指導では毎食の炭水化物の量を計算する「カーボカウント」の考え方も取り入れています。特に1型糖尿病患者さんには応用編として詳しく教えることもあります。

Q日々の生活の中で気をつけたほうがいいことはありますか?
A
5

▲継続的に通う患者が安心して通える場所をつくることをめざす

肥満は大敵なのでよく動くことが大切です。糖尿病の患者さんは体型を見ただけでどんな生活を送っているかわかることもあります。1時間半に1回は立って動くなど、こまめに体を動かしましょう。特に食後2時間までは上昇した血糖をそのままエネルギーとして消費でき、血糖改善効果が高いお得な時間です。そして夕食の後は何も食べないことです。お酒は、糖質ゼロとうたっているものでもアルコール自体のカロリーが思った以上にあります。また、飲酒後は肝臓に血糖を取り込む働きが鈍るので、朝方に血糖値が上がります。タバコについては糖尿病の合併症でもある動脈硬化をさらに進行させ、心筋梗塞・脳梗塞の要因にもなるので禁煙をお勧めします。

ドクターからのメッセージ

牧 和歌子院長

健康診断で血糖値が高めに出た時は、ぜひ早めに受診してください。「自分だけは大丈夫」ではなく、発見が早ければ早いほど治療に使える薬の選択肢も増えます。また生活のコツがわかって改善につながる人もいれば、自分は頑張っているのによくならないという場合は、医師による薬の調整で改善が期待できることもあります。まずはご自身の病気の特性と状態を知った上で、実現可能な治療計画を一緒に進めていきましょう。自覚症状がない状態でも放置すると数年単位で合併症リスクが高まりますし、すでに症状が出ている人についてはより深刻な状態になってしまう可能性があります。薬とうまく付き合えているか不安に思う方も、一度ご相談ください。

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