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リスクも含めて、正しく知ろう
低侵襲な椎間板ヘルニアの手術

横浜町田関節脊椎病院

(町田市/すずかけ台駅)

最終更新日:2020/11/25

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  • 保険診療

脊椎(背骨)は24個の椎骨が積み重なって形成されており、椎体間でクッションの役割を果たす円盤状の軟骨が椎間板。老化や運動によって椎間板が本来の位置からはみ出した状態が椎間板ヘルニアだ。現役世代に多いこの病気に対して、手術をはじめとする適切な治療をタイムリーに提供することをめざしているのが「横浜町田関節脊椎病院」越宗幸一郎(こしむね・こういちろう)副院長。日本整形外科学会整形外科専門医として、脊椎脊髄病に精通。椎間板ヘルニアをはじめ、脊柱管狭窄症、すべり症、変性側弯症など脊椎脊髄疾患診療の専門家だ。「低侵襲な手術や、効果的な保存療法などが開発されていますから、ぜひ適切な治療を受けてほしい」と語る越宗副院長に椎間板ヘルニア手術について聞いた。(取材日2020年7月30日)

全内視鏡下椎間板ヘルニア手術により患者の負担の少ない治療を心がける

Qまず、椎間板ヘルニアについて教えてください。
A
1

▲椎間板ヘルニアの症状について説明する越宗副院長

椎体と椎体の間でクッションの役割を果たす椎間板が、老化によって変性を起こし、本来の位置から突出し、神経を圧迫することで、痛みやしびれといった症状が起こる病気で、多いのは腰と首の椎間板ヘルニアです。腰の椎間板ヘルニアでは腰・臀部の痛み、下肢の痛みとしびれ、筋力低下、歩行困難などの症状が見られます。大きなヘルニアが脱出した場合、排尿排便障害が起こることもあります。首の椎間板ヘルニアでは、頸部痛、上肢・手の痛みやしびれ、筋力低下に加え、さらに脊髄が圧迫されると下肢症状も出ることがあります。30代から40代に多く、高齢の方の場合は椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症を併発していることもあります。

Q どのような治療があるのでしょうか。
A
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▲症状に合わせた治療を段階的に行う

大きく分けて保存的治療と手術的治療があります。保存的療法としては、薬の投与や、神経ブロック注射、運動療法などを行います。こうした保存的療法では痛みが治らない場合や、筋力低下、歩行困難・排泄困難といった症状が進行する場合は手術的療法が検討されます。手術的治療では、ヘルニアを摘出する方法が一般的です。最近では、内視鏡などを使った低侵襲な手術が増えて入院期間も短縮され、回復も早くなっています。2018年に保険適用された椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)という治療法もあります。

Q手術方法にはどのようなものがありますか?
A
3

▲術後の痛みを最小限に抑えられるように努めている

従来の手術は、皮膚を切開し筋肉を骨から剥離して手術部位を開き神経をよけてヘルニアを取るもので、術後の痛みが強いのが短所でした。最近は、低侵襲な術式が開発され、術後の痛みもかなり軽減されるようになりました。例えば、全内視鏡下椎間板摘出術は直径およそ7ミリの内視鏡を使ってヘルニアを摘出する手術です。傷口も小さく目立たず、痛みも少ない治療法です。手術当日に歩行開始ができ、入院期間は4日前後です。また腰椎すべり症などの不安定性をみとめるものには、最小侵襲腰椎後方椎体間固定術(MIS-PLIF)などを行っています。

Q手術を行う上でのリスクについて教えてください。
A
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▲患部だけでなく全身も検査することで、リスクを軽減させている

医療においてまったくリスクがないということはありません。感染リスクをはじめ、ヘルニア手術の場合は神経を触りますから、術後に刺激症状が出てしびれや痛みが強くなったり、麻痺が起こったりするリスクも皆無ではありません。また、生活習慣病などの持病のある方は、術中に合併症や、脳梗塞や心不全を起こすことも考えられます。ただし全内視鏡下椎間板摘出術、最小侵襲腰椎後方椎体間固定術などの低侵襲手術では、感染リスクや体への負担もかなり軽減されます。当院では、感染対策を徹底するとともに、術前に患部だけでなく全身的な検査も実施し、リスクをできるだけ取り除き、安全な手術が行えるように努めています。

Qオーダーメイドの治療をされていると伺いました。
A
5

▲病態を迅速に診断し、適切な治療方法を提案している

椎間板ヘルニアといってもいろいろなタイプがあり、また椎間板ヘルニアと思っていても、他の脊椎変性疾患と合併しているケースもあります。当院では、病態を正しく診断して、患者さんお一人お一人に合わせた適切な治療=「オーダーメイド治療」を心がけています。例えば、薬の処方についても患者さんの年齢、体形、既往症などを考慮した処方を行うようにしております。当院ではカクテルペインコントロールとも言いますが、術後も極力患者さんの痛みを軽減できるように痛み止めの点滴や内服などの調整を行っています。

ドクターからのメッセージ

越宗 幸一郎副院長

椎間板ヘルニアは、手術など適切な治療を受ければ治る病気だと考えています。手術は受けたくないという方もいらっしゃいますが、手術が必要な場合もあるということをご理解ください。その上で、最近は内視鏡などを利用した低侵襲な手術方法も開発されていますので、ぜひ脊椎脊髄疾患の専門家に診断を受け、適切な治療を受けていただきたいと思います。当院は、脊椎手術と人工関節に特化した整形外科専門病院として、CTやMRIなど精度の高い医療機器や、必要な手術に迅速に対応する設備、入院施設や術後のリハビリテーション設備などを用意しています。椎間板ヘルニアにお悩みの方、手術が心配という方は、ぜひご相談いただきたいと思います。

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