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品川 有子 院長の独自取材記事

上野国際医院

(台東区/京成上野駅)

最終更新日:2020/04/03

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京成上野駅から徒歩3分のビル3階にある「上野国際医院」。院長の品川有子先生は帝京大学薬学部を卒業後、さらに同大学の医学部に進み医療知識を深めてきた。大学病院では救急救命や内科のほか産婦人科でも勤務。今も週に一度、産婦人科のクリニックで診療にあたっている。勤務医時代に外国人の診療で言葉の壁を感じた経験から、家族で中国に渡って診療経験を積んだという行動力ある先生だ。めざすのは、あらゆる文化や事情を受け入れて気軽に通ってもらえるような存在のクリニック。子どもの心身のケアに関心を持ち「人間は誰でも同じ。病気になれば誰もが苦しく、クリニックでは皆が同じ患者さん」と話す品川先生に、クリニックの診療や今後の展望、また、女性の仕事と子育ての両立について話を聞いた。
(取材日2020年2月26日)

さまざまな人との出会いを大事に、仕事と子育てを両立

先生はなぜ医師をめざしたのですか?

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私をここまで導いてくれたのは、医療への好奇心と人との出会いです。最初から大きな志があって医師をめざしていたわけではないんです。大学も、最初は薬学部を卒業しています。薬学部で学んだ知識をもとにさらに勉強がしたくて、医学部に進みました。医学部で学ぶうちに、尊敬できる先生や医療従事者との出会いがあり、次第に「医師の仕事は本当に素晴らしい」と思うようになって、医師という職業を選びました。それと少しミーハーなのですが、当時のテレビドラマの影響も受けています。医療をテーマにしたテレビドラマ、そこに出てくる医師がとても格好良く見えて憧れたんです(笑)。大学卒業後は大学病院に進み、救急救命や内科、産婦人科で研鑽を積みました。

大学病院で産婦人科を選ばれた理由を教えてください。

私は早くに出産を経験することができましたので、医師と母親業を両立したいという思いを強く持っていました。現実的な問題としまして、朝早くから勤務の始まる科では子どものそばにいることができません。大学病院で産婦人科に携わったのは母親視点での理由からでしたが、実際にお産の現場を担当して、何とも言えないうれしさが込み上げてきました。私は、人生の中で一番幸福な時期を過ごしているのは妊婦さんだと思っています。私自身が3人の子どもの母親ですが、やはり妊娠していた時期はとても幸せでした。幸せの象徴ともいえる妊婦さんたちとお会いしたくて、産婦人科に興味を持ったと言っても過言ではありません。開業した今も週に一度、産婦人科のクリニックで外来を担当しています。当院でも婦人科の診療は行いますが、検査機器がないため、検査が必要な場合は他院に紹介しています。

仕事と子育てを両立してこられたんですね。

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子どもを育てるのは本当に大変ですよね。ですが現代は子育てのサポートをお願いできるサービスや保育園・幼稚園、地域のコミュニティーがあります。私はありがたいことに、周りの力を借りながら、仕事も子育ても頑張ることができています。仕事を持ちながら出産を希望する女性には、周囲を頼りながら不安を感じずに出産してほしいですね。お母さん一人で抱えようとせず、ご家族やいろんな人の手を借りればいいんです。そう考えると少しは気が楽になりませんか? もちろん子どもを産まない人生もあり、持たないからこそ経験できることも多いでしょう。ですが、仕事をされている方は仕事以外の、子育てをしている方は子育て以外のやりがいを見つけていただき、人生をより輝かせてほしいですね。

国籍を越え、医師として多くの患者を元気にしたい

開業のきっかけを教えてください。

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開業前は東京駅近くの外国語の対応が可能なクリニックに勤務していたのですが、東京駅近辺ということもあり、旅行中に立ち寄られる外国人の方がとても多く来院されていました。外国人の患者さんは、診てもらって薬をもらって元気になって、また別の場所に向かっていきます。私は当時から上野に住んでおり「上野にも外国人の方が多いのだから、こういう気軽に立ち寄れるクリニックがあればいいな」と思っていました。当初は開業は考えておらず、そのようなクリニックに勤務しようと探していましたが、外国人の方が英語や中国語で気軽に受診できるクリニックが見つからなかったんです。そんな時、偶然上野駅から近いこちらの物件と出会いました。「ないのなら私がつくってしまおう」と思えるのにちょうど良いタイミングでしたので、開業を決めました。

先生の国際的な視野は、どのように身につけられたのでしょうか?

それぞれの事情を持つ、幅広い年代や国籍の方と接してきたからかもしれません。学生の頃はアルバイトも数多く経験しました。それまで知っていたよりも何倍も広い世界がそこにあり、多くの業種や社会を垣間見た中で「人間は誰でも同じだ」と思うようになりました。職業・国籍・貧富に関係なく病気にかかりますし、病気になれば誰もが苦しく、クリニックにいらっしゃれば皆が「患者さん」です。ですから私は、医師として患者さんを平等に診たいと思っています。私に限らず医師がもっと語学力を身につけ、あらゆる国の患者さんに対応できるようになれば理想的ですね。

中国での診療経験もお持ちだそうですね。

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2017年より2年間、上海で診療にあたっていました。中国に渡ったのは日本の産婦人科での経験がきっかけです。中国人の妊婦さんを担当した際に、言葉の壁でもどかしい思いをしました。英語は話せてもそれでは対応しきれなかったんです。その経験があり「中国で診療を経験したい」と思いました。勤務先を探して中国の診療所とのご縁もでき、一家で中国に渡りました。この時は私も夫も子どもたちも、中国語を話せなかったんですよ。私が勤務したのは現地在住の日本人の患者さんが多く訪れる日本法人のクリニックでしたが、日本の医療レベルを求めて中国人の患者さんも来院されていました。そちらで医師として診療にあたりながら、日々の生活の中で中国語を身につけていきました。

めざすのは、あらゆる文化を受け入れられるクリニック

現在、クリニックにはどのような患者さんが通われているのでしょうか?

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土日も診療していますので、近隣にお住まいの方が休日に多くいらっしゃいますね。また、平日のお昼も14時まで診療していますので、近隣で勤務されている方や接客業の方はその時間帯に来院されますよ。忙しい方にとって気軽に通っていただけるクリニックでありたいと思っています。症状は、皮膚のお悩みで来院される方が多いです。特にニキビでお困りの方が多く、思春期の方から40代までの方が多いですね。皮膚科診療にも対応するほか、エステティシャンの資格を持つスタッフが美容アドバイザーとして美容相談にも乗っていますので、お悩みの方は一度ご相談にいらしてみてください。

今後、力を入れていきたい分野はありますか?

今は目の前の患者さんに向き合うのに精いっぱいですが、ゆくゆく力を入れていきたいのは「子ども」のケアです。さらに勉強して知識を深め、医師として診療にあたっていければと考えています。内科や外科の処置だけではなく、メンタルのサポートもしていきたいですね。それと、当院には美容アドバイザーがいますので、皮膚の相談などを積極的に受けつけたいと思っています。私自身も今まではあまり自分の肌を気にしていませんでしたが、40代になると一気にしみが増えてきました。きれいな肌を保つためには、患者さん自身が持っている免疫力を高めることも大切ですので、美容アドバイザーとともに患者さんの健康を保つお手伝いがしたいですね。仕事や育児で忙しい方や、ご自身のことでお悩みのある方など、どんな方でも気軽に来院していただければと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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上野は非常に活気があり日々変化のある街です。国内外から観光客も多く訪れますし、長く暮らしている外国人の方もいらっしゃいます。国際的と言える環境なのですが、それに対応できるクリニックがまだまだ少ないのが実情です。当院はすべての方が駆け込める場所、あらゆる文化や事情を受け入れられるクリニックでありたいと思っています。私が提供する治療は、患者さんの心身のバランスが崩れた時に、それをもとの健康状態に戻すこと。これから元気に生きていくためにどうしたいか、そのお手伝いをします。当院で対応困難な場合は、必要な医療機関をご紹介しますのでご安心ください。「具合が悪いけれど、何科に行ったらいいのかわからない」という方にも気軽に来てもらえるクリニックをめざしています。

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