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症状の特徴や発症の原因、診療内容から学ぶ
認知症との付き合い方

おいまつクリニック

(豊橋市/東田坂上駅)

最終更新日:2020/09/30

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  • 保険診療

高齢化に伴い、発症する患者が増えている認知症。進行すると、昔の記憶を思い出せなくなる、何をしていたか忘れてしまう、正しい手順で物事を進められなくなるなど、これまで当たり前にできていたことができなくなってくる。場合によっては徘徊や幻視・幻聴、せん妄、無気力状態といったBPSD(認知症の行動・心理症状)が表れ、生活が立ち行かなくなってしまうことも。認知症治療を専門に、長年研鑽を積んできた「おいまつクリニック」の山崎孝浩院長は、「たとえ認知症になっても、正しく認知症を理解できれば、進行を緩やかにでき、上手に付き合っていけるはず」と語る。「専門家として患者さんとその家族を支えたい」と熱意を示す山崎院長に、認知症とともに人生を歩む上で重要なポイントを解説してもらった。(取材日2020年5月25日)

正確な診断と治療、家族など身近な人の適切なサポートが、認知症の進行予防と改善の鍵となる

Qどうして認知症を発症してしまうのでしょうか?
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▲幅広い治療経験をもとに、一人ひとりに合わせた治療法を提案

加齢、脳血管疾患をはじめとした何らかの疾患、遺伝などが理由に挙げられます。例えば、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症は、脳に特定の物質がたまって神経細胞がダメージを受けることで起こるとされています。特定の物質は、加齢によって発生しやすくなるほか、体質的に発生・蓄積しやすい人もいますね。対して脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血によってダメージを受ける、動脈硬化によって細かな血管の血流が阻害されることから症状が表れます。認知症は、種類によって症状や進行具合はもちろん、適切な治療方法も異なりますので、効果的な治療と進行の予防につなげるためには、診察では原因の正確な見極めが不可欠です。

Q認知症の発症リスクを下げるために、意識すべきことは何ですか?
A
2

▲数値だけでなく、今後のアドバイスまでしてもらえる

まず、全身の健康の基本となる規則正しい生活を心がけましょう。特に習慣的な運動は、認知症の有無に関わらず、意識して取り組んでいただきたいですね。加えて重点的に取り組んでいただきたいのが、口腔内ケアです。年齢を重ねても多くの歯が残っていると、認知症を発症しにくいとされています。さらに、歯を失う原因の一つである歯周病の原因菌は、アルツハイマー型認知症の発症リスクを高めるとの研究報告もあります。認知症を防ぐためにも、歯科医院の定期検診を受けましょう。それと、耳の聞こえが悪くなったと感じられている方は、早めに補聴器を着けるのをお勧めします。難聴によって認知症が進行しやすくなるともいわれますからね。

Qどのようなタイミングで医療機関を受診すべきでしょうか?
A
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▲効果的に治療するためには早期発見が大切

多くの場合、初めに異変に気づくのはご家族やパートナーといった、患者さんの身近にいる人です。その人たちが「前と違う」「ちょっとおかしい」と感じるようであれば、受診をお勧めします。また、受診にあたり、どの診療科にかかるべきか迷われるケースは少なくないかと思います。認知症の診断と治療は、当院のような老年心療内科や精神科、内科、脳神経外科で行われています。ただ認知症の診断は、脳や神経、精神の疾患など、いろいろな可能性を考慮した上で行う必要がありますので、一概に「この診療科が最適」とは言いがたいんですね。ですので、診療科にとらわれず、認知症治療を専門とするドクターの診療を受けるのが良いかと思います。

Q診断から治療の流れについて教えてください。
A
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▲スタッフが優しく検査をしてくれる

認知症の種類と段階を適切に判別するには、患者さんに対する診察・検査に加えて、異変に気づいたご家族の情報が非常に重要となります。当院でははじめに私が患者さんの問診、触診、視診を実施。次に患者さんには別室で看護師のサポートのもと問答形式の検査を受けてもらい、必要であれば併せて採血も行います。患者さんが検査を受けている間に、私はご家族に対して身近な人から見た患者さんの日常の様子、一緒に生活する上での困り事などをヒアリング。画像検査が必要な場合には、別途連携する医療機関をご紹介し、検査予約の手配にも応じています。そして診察・検査結果を踏まえて診断し、お薬の処方や生活の見直しなどを通じて改善を図ります。

Qこちらのクリニックではご家族のケアも重点的に行っているとか。
A
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▲診察では家族の困り事や不安までしっかり聞いてくれる

認知症は発症したご本人にも、一緒に生活するご家族にも大きな戸惑いを与えるものです。戸惑いが呼び水となって不安が膨らめば、BPSDなども出やすくなり、ご家族も疲弊してしまう。そんな負のスパイラルを招くことがないよう、診察ではご家族に困り事や不安、疑問などを詳しくヒアリングし、解決につながるようなアドバイスを送っています。介護福祉サービスの情報提供や、すでにBPSDが表れている場合には、応用行動分析の観点から適切な対処法をレクチャーすることも。ご家族のメンタルケアが必要であれば保険診療も可能です。誰かに悩みを打ち明けられれば心の負担はぐんと軽くなりますので、我慢せず何でもお話しいただきたいですね。

ドクターからのメッセージ

山崎 孝浩院長

早い時期から適切に治療していくことで、認知症患者さんやそのご家族を取り巻く状況は劇的に変わります。ただ現代は共働き世帯も多く、つきっきりで患者さんをサポートすることは現実的ではありません。患者さん本人の心細さも、非常に大きく、それがBPSDにつながるなど、認知症の人が暮らしにくい時代ともいえるのです。さらに、適切ではない治療や対応を続けているとBPSDの悪化を招き、誰もがつらい思いをすることに。それが、認知症の「絶望的」なイメージにつながっているのだと思います。そんな絶望につなげないため、正しい認知症との付き合い方をご提案することに力を尽くしてきました。どうぞ抱え込まず、何でもご相談ください。

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