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鼠径ヘルニアの症状・原因から解説
日帰り手術で術後の負担を軽減

新宿外科クリニック

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2024/07/22

新宿外科クリニック 鼠径ヘルニアの症状・原因から解説 日帰り手術で術後の負担を軽減 新宿外科クリニック 鼠径ヘルニアの症状・原因から解説 日帰り手術で術後の負担を軽減
  • 保険診療

鼠径ヘルニアは痛みなどの自覚症状がないことがほとんどだが、放置すると症状が悪化し、緊急入院が必要となるケースもある。そのため早期の手術が望ましいが、「手術に抵抗がある」「忙しくて入院する時間がない」と先延ばししてしまう人も少なくないという。そんな中、患者の身体的・時間的負担に配慮し、鼠径ヘルニアの日帰り手術に特化した診療を行っているのが「新宿外科クリニック」の高島格(たかしま・いたる)先生だ。同院を運営する医療法人社団オリビエ会の理事長であり、長年日帰り手術を研鑽し続けてきた高島先生に、鼠径ヘルニアの原因・症状から、患者の負担を抑えた手術法についてまで詳しく話を聞いた。

(取材日2023年9月26日/情報更新日2024年5月24日)

鼠径ヘルニアの症状と原因を詳しく解説。さまざまな手術法を駆使し、術中・術後の負担軽減と早期回復を

Q鼠径ヘルニアとはどのような病気なのでしょうか?
A
新宿外科クリニック 鼠径ヘルニアの日帰り手術を得意とする高島理事長

▲鼠径ヘルニアの日帰り手術を得意とする高島理事長

太ももの付け根にあたる鼠径部の筋膜に穴が開き、小腸などの内臓が腹膜と一緒に皮膚の下へ脱出してしまう病気です。痛みがないことが多く、入浴時などに体を見て皮膚の膨らみに気づかれる方が多いですね。ただし、放置すると脱出したまま戻らなくなる嵌頓(かんとん)になり、腸が壊死する場合もあります。鼠径ヘルニアの主な原因は、鼠径部の筋膜が弱りやすい体質といわれ、小児の場合はほぼ先天性です。しかし、加齢や肥満など後天的な要因で発症するケースも考えられます。大人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはありませんので、治療には手術が必要です。当院では、男女を問わず高校生〜90代まで幅広い年齢層の方が手術を受けられています。

Q鼠径ヘルニアの手術はどのように行うのですか?
A
新宿外科クリニック 痛みの少ない日帰り手術をめざしている

▲痛みの少ない日帰り手術をめざしている

腸をおなかの中へ戻し、筋膜の緩んだ部分にメッシュという網目状の合成繊維を当てて、再び腸が出ないよう補強する手術を行います。当院で採用している手術法は、鼠径部小切開手術と腹腔鏡手術の2種類です。鼠径部小切開手術は、従来行われてきた鼠径部切開法の手術創をより小さくしたもので、当院では平均3〜4cm前後の切開で済むよう努めています。一方で腹腔鏡手術は、へその下を切開して、そこから腹腔鏡と鉗子と呼ばれる細い機器を入れて行う手術法です。それぞれの術式に優れた点がありますので、患者さんの適応を見て手術法を選択するようにしています。

Q腹腔鏡手術について、もっと詳しく教えてください。
A
新宿外科クリニック 患者の生活背景なども聞きながらどのように手術を行うかを話す

▲患者の生活背景なども聞きながらどのように手術を行うかを話す

腹腔鏡手術には2つの術式があります。それがTAPP法とTEP法です。TAPP法は腹腔鏡をおなかの中に入れる方法で、術者がヘルニアの穴を体内から見られる利点があります。しかし、おなかの中で手術を行うため、深い全身麻酔で臓器の動きを制限する必要があり、患者さんにとっては術後の回復が遅くなる側面も。一方、TEP法は腹腔鏡をおなかの中に入れないため、浅い全身麻酔で行うことができ、臓器を傷つける心配もほぼありません。当院でも、患者さんの負担を極力抑えるためTEP法を採用しています。もちろん双方とも優れた術式ですし、症例によって向き不向きもあるため、医師からしっかりと説明を受けてから選ぶことが大切です。

QこちらでTEP法を行う際の工夫点を教えてください。
A
新宿外科クリニック 専門用語を使わず、わかりやすい表現で説明するよう心がけている

▲専門用語を使わず、わかりやすい表現で説明するよう心がけている

当院では術中・術後の負担軽減とともに、術後の回復の早さにこだわってきました。例えば、へその下を切開する際は、切開箇所が1ヵ所のみで済む単孔式を採用し、手術創を約1〜2cmほどに抑えるよう努めています。鼠径部小切開手術よりも手術創が小さいので、術後の痛みの軽減と早期回復が期待できます。また麻酔を行う際は静脈麻酔と局所麻酔を組み合わせて、眠っているうちに手術が終わり、かつ回復が早く術後の痛みも少ない方法を追求してきました。もちろんこの方法で手術を行うには、術者にも高度な技術が求められます。当院では、私を含め、さまざまな病院で多くの日帰り手術を経験してきた医師が執刀していますのでご安心ください。

Q手術にかかる時間や費用、術後の注意点について教えてください。
A
新宿外科クリニック 鼠径ヘルニアの手術で使用する合成繊維の見本

▲鼠径ヘルニアの手術で使用する合成繊維の見本

実際の手術時間は、30分~1時間程度です。全身麻酔を行いますので、術後は10~20分ほど休んでいただきます。手術前後の診察も含め、ご来院からお会計まで平均して2時間ほどです。当院で行う手術はいずれも、健康保険を適用できます。高額療養費が適用できる場合もありますので、ご不明な点はお気軽にご質問ください。また、術後はシャワー浴であれば手術当日から可能ですし、食事も手術直後から可能です。手術創には防水テープが貼ってあり、手術後1週間目の再診時にこちらで剥がしますので、ご自宅でのケアも不要です。また抜糸もありません。運動などは2週間ほど控えていただきますが、痛みが引けばお仕事への復帰も可能です。

ドクターからのメッセージ

高島 格理事長

鼠径ヘルニアは、一般的に良性疾患と呼ばれる病気です。ですが、ひとたび嵌頓になると深い全身麻酔を伴う入院手術が必要となります。少しでも症状にお悩みのようでしたら、日帰り手術をご検討ください。「より良く」「より楽に」治療を受けるためには、早めの受診が肝心です。また、手術に対して「怖いな」「嫌だな」というお気持ちがあると、術後の回復にも影響を与えてしまうことがあります。当院ではスタッフ一同、患者さんのご不安やご負担をできるだけ軽減し、かつスムーズに手術が行えるよう努めていますので、まずは一度ご相談いただけたら幸いです。

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