全国のドクター8,960人の想いを取材
クリニック・病院 160,755件の情報を掲載(2021年9月19日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 三鷹市
  4. 三鷹駅
  5. 医療法人社団實理会 東京国際大堀病院
  6. 大堀 理 院長、井坂 惠一 先生、山下 英之 先生

大堀 理 院長、井坂 惠一 先生、山下 英之 先生の独自取材記事

東京国際大堀病院

(三鷹市/三鷹駅)

最終更新日:2021/03/12

193891 top

JR中央線三鷹駅が最寄りの「東京国際大堀病院」は、泌尿器科、婦人科を中心とした専門病院として2019年に開院。ロボット支援手術を中心に、体への負担が少ない治療に強みを持つ。泌尿器科では前立腺がん、前立腺肥大、尿路結石をはじめロボット支援手術の対象は幅広く、婦人科でも子宮筋腫や子宮体がん、骨盤臓器脱の治療を同方法で行っている。同院の大堀理(まこと)院長は、「婦人科にご紹介いただく患者さんが増え、そうした方に多い悩みを受け止める女性専門の泌尿器科の外来も開設しました」と言う。アメリカ留学後に東京医科大学の教授や同大学病院のロボット手術部門長を長く務め、これまで培った経験と知識・技術を生かし、同院で先進的な治療に取り組む大堀院長と井坂惠一先生、山下英之先生に話を聞いた。(取材日2021年2月3日)

泌尿器科、婦人科のロボット支援手術を軸とした病院

こちらの病院を開設された目的や特色をお聞かせください。

1

【大堀院長】医療の安全と患者さんの安心に十分に留意し、先進的な治療をご提供するのが当院を開設した目的です。そのために、私が東京医科大学病院で長く携わってきた泌尿器科、特にロボット支援手術を中心に腹腔鏡を使った専門的な治療を行っています。加えて、東京医科大学で婦人科の腹腔鏡手術、ロボット支援手術に早くから取り組まれてきた井坂惠一医師を招き、婦人科のロボット支援手術にも力を入れています。このように泌尿器科と婦人科の専門病院として先進的な治療を行う点、さらにこれらの診療科の境界領域ともいえる女性の泌尿器科の病気・不調について、各科の医師が協力して適切な医療をご提供できる点が当院の大きな特色といえます。加えてコンパクトな病院である良さを生かし、患者さんとそのご家族の生活背景まで十分に理解し、丁寧な診療を行うことをめざしています。

ロボット支援手術を中心に治療を行う理由は何ですか?

【大堀院長】腹腔鏡手術は患者さんの体への負担を少なくする「低侵襲治療」として知られています。ロボット支援手術はそれを高度化したもので、手術の傷口を極力小さく、入院期間をより短くできる可能性があり、精度の高い手術によって各臓器の機能を温存する治療にも期待できます。これにより、治療後も患者さんとそのご家族が以前と同じような生活を取り戻せる診断・治療をめざしています。ロボット支援手術が保険適用となる範囲は2018年に一気に拡大され、また治療内容も腎臓がんの腎部分切除、膀胱を取る手術や腎盂形成術などに広がりました。将来的には腎臓そのものを切除する手術、副腎を取る手術も保険適用になる予定とされ、いずれ手術の大半をロボット支援で行う時代が来るでしょう。当院はそのパイオニアとして、今後さらに存在感を強めていきたいと考えています。

病理検査室を開設されたメリットを教えてください。

2

【大堀院長】病理検査は患者さんの細胞や組織から採取した検体をもとに行う検査で、泌尿器科の膀胱がんや婦人科の子宮頸がんの治療をする当院では、病理の医師の在籍が施設基準の一つとなっています。加えて、病理検体を院内で診ることで診断のスピードや精度の向上につながるなど、診療面でのメリットも大きいですね。カンファレンスには病理の医師も加わり、泌尿器科、婦人科の医師と話し合うことで、適切で質の高い治療をめざしています。今後はがんがあるかどうかの尿の細胞診検査や婦人科の細胞診も院内で行うことで、診断から治療までをスピーディーに的確に提供していきたいと思います。

婦人科の良性疾患から悪性腫瘍まで専門的な治療に対応

婦人科にはどのような特色がありますか?

3

【井坂先生】婦人科は子宮筋腫、子宮内膜症といった良性疾患、子宮体がん、泌尿器科との境界領域である骨盤臓器脱などの患者さんを診ており、そうした病気に対するロボット支援手術を中心にした治療に特色があります。この中で良性疾患と早期子宮体がん、骨盤臓器脱に対する仙骨膣固定術についてはロボット支援手術が保険適用となり、当院でも多くの手術を行っています。
【大堀院長】こうしたロボット支援手術の導入で紹介患者さんが増えたことを機に、第2・第4金曜に泌尿器科の山下英之医師による女性の泌尿器専門の外来も開設しました。患者さんは女性だけなので気軽に受診しやすいようで、こちらも来院される方は増えています。
【山下先生】女性の泌尿器科では女性の頻尿・尿失禁などを中心に診ており、これらの症状から見つかることの多い骨盤臓器脱については、井坂医師と密接連携して診断から治療まで一貫して行っています。

骨盤臓器脱とはどんな病気で、どう治療するのですか?

【山下先生】骨盤臓器脱は、通常は骨盤内に収まっている子宮、膀胱、腸などが下がってきて、下腹部が膨らんだり、膣から臓器が出たりする病気です。進行すると膣に物が挟まったような違和感、頻尿や尿漏れといった排尿のトラブルなどを伴います。
【井坂先生】対処法は、病気の初期であればまず排尿トラブルのケアを目的に骨盤底筋体操などのトレーニングを取り入れます。また治療では、膣内にリングを入れて臓器が下がらないようにするための方法もあります。手術による治療は、膣をつり上げて仙骨に固定する仙骨膣固定術が現在のスタンダードで、腹腔鏡で行う病院も増えていますが、当院ではこれをロボット支援による腹腔鏡手術で行っています。

婦人科の診療で心がけていることを教えてください。

4

【井坂先生】現在の婦人科の診察は画像診断を中心に行われますが、特に当院では子宮や卵巣にある小さな病巣なども見逃さないよう、経膣超音波検査を活用した丁寧な診断を心がけています。また、手術を前提におみえになる患者さんも多いため、ロボット支援手術を中心に治療の精度を高め、安全で的確な治療を行うことが私たちの使命と感じています。患者さんは婦人科関連の症状があっても気後れするというか、すぐには受診されない方も多いのです。ただ、現在は良性疾患はもちろん、悪性腫瘍も早く見つかれば多くは治療可能なので、早めに受診されることをお勧めします。もちろん定期的に婦人科の検診を受けていただくのが一番です。

泌尿器科専門の医師が7人在籍し、先進的な治療を行う

泌尿器科の強みについて教えてください。

5

【大堀院長】当院の泌尿器科は泌尿器専門の医師が7人在籍し、ロボット支援手術を中心に先進的な治療を行う点が強みといえます。これらの治療対象は前立腺がんや前立腺肥大症、尿路結石など非常に広範囲にわたります。その中でもがんの場合は、かかりつけの医療機関や健康診断でがんの疑いと診断され、詳しい検査や治療のために受診される方、私の著書を読んで来院される方などが中心です。また、泌尿器科のもう一つの中心的な病気である頻尿や尿漏れなどの排尿障害で受診される方も多いですね。結石については、衝撃波による治療と内視鏡手術で対応しており、近隣の先生からも多数の患者さんをご紹介いただいています。

排尿障害にはどのような治療がありますか?

【山下先生】骨盤底筋訓練や水分・食事など生活習慣指導を取り入れつつ、膀胱の筋肉の緊張を緩和する目的のお薬を使う治療が中心です。加えて当院では、2020年に保険適用となった内視鏡によるボツリヌス毒素製剤の膀胱壁注入療法で、膀胱の過度な活動を抑えていく治療も行っています。患者さんの中にはお薬で結果が出にくい方もおられ、そうした場合に別の治療法がご提案できるのも当院の特色でしょう。
【大堀院長】排尿・排便のトラブルがある患者さんの中には、おなかに管を入れて排尿や排便を行うための処置をされた方もおられますが、これにより介護施設などに入所できないケースも出てきます。そのため当院では、狭くなった尿道を広げる目的の尿道ステントも積極的に行っています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

6

【大堀院長】私は長く大学病院で診療しましたが、高度な医療を担う医師やスタッフは非常に忙しく、患者さんに適した治療が行えているかどうか疑問に感じることもしばしばありました。そうした思いをもとに、患者さん一人ひとり、さらにはご家族のことを十分に考えた治療をご提供するため当院を開設しました。病床数35床というコンパクトさを生かし、診療科の垣根なく小回りの利く診療体制を整え、ロボット支援手術を積極的に導入して先進的な治療をご提供します。身近な存在でありながら高度な医療が受けられる病院として、皆さんに気軽にご利用いただきたいと思います。

Access