全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 三重県
  3. 四日市市
  4. 南四日市駅
  5. プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市
  6. 宮本 崇史 院長

宮本 崇史 院長の独自取材記事

プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市

(四日市市/南四日市駅)

最終更新日:2021/10/12

宮本崇史院長 プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市 main

四日市市泊の大型商業施設内にある「プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市」は2019年11月に開院したばかりで、洗練された内装がまばゆい。宮本崇史院長は愛媛県宇和島市出身。看護師である母の勧めもあって徳島大学歯学部に進んだが、信頼する先輩を慕って三重県の歯科医院に就職。矯正歯科をはじめ多くの経験を積み、開業に至る。今ではすっかり三重を好きになったという宮本院長に、矯正に励む背景を尋ねると、予防歯科への想いが浮かび上がってきた。

(取材日2019年12月9日)

歯科医院のイメージ一新、通いやすさを重視

開院された手応えはいかがですか?

宮本崇史院長 プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市1

現時点では内覧会にお越しいただいた方々が患者層の中心で、クリニックとしてはこれからですね。日曜は混んでいても平日はまだ余裕があるので、その分、1人の患者さんにじっくり時間がとれて、密な診療が行えています。今は、患者さんの歯の知識、いわゆるデンタルIQを高める時期だと考えているんですよ。キャンセル率が低いのは、患者さんへの説明が十分できているからだと思いますので、まずは順調と言えそうです。僕もスタッフも開院以降、少しずつ慣れてきたように感じています。

この立地を選んだのはなぜですか?

名古屋にある本院も商業施設内にあり、当院が属する医療法人を率いる鶴田祥平理事長が、四日市市に同系列の商業施設ができると知ったのがきっかけです。鶴田先生との共通の知り合いに紹介してもらい、丸5年間経験を積んだところで勤務していた歯科医院を辞め、このクリニックを任されることになりました。

商業施設内にある利点は何でしょう?

宮本崇史院長 プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市2

医療施設としてピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、アクセスの良さは間違いありませんよね。さまざまな目的の方が訪れるショッピングセンターは、当院の存在を広く知っていただくのに好都合。また、歯科医院に行くのが怖い方は多いと思うんですけど、場所柄もあって明るいガラス張りの外観にしたので気持ちを和らげられるかなとも思っています。一見サロンのようなイメージにすることで、患者さんが入りやすい雰囲気づくりに努めています。いずれにせよ、診療が始まってしまえば、どこであってもやることに変わりはありません。むしろ丁寧な対応には自信を持っています。

全身の健康を見据えた予防歯科、矯正歯科への想い

先生が矯正歯科に積極的に取り組むようになった理由はあるのでしょうか。

宮本崇史院長 プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市3

人間の平均寿命は延びていますが、同時に健康寿命も延ばさないといけません。誰もがいつまでもおいしいごはんを食べたいし、それには歯が大事になってくる。歯の本数は、残っている本数が多ければ多いほど認知症になりにくいという傾向があり、食べ物をしっかり噛めれば、胃腸への負担も減ります。また、口の中の細菌の数は全身の健康にも影響を及ぼすといわれています。そのために歯磨きしやすい環境を整えたいわけですが、歯並びが悪いと清掃しにくく、矯正が必要になるんです。80歳まで20本の歯を残そうという「8020運動」がありますけど、前歯の噛み合わせが悪くて奥歯だけで物を噛んでいると、達成できない確率が高いといわれています。歯が悪くなる主な原因は、虫歯、歯周病、噛み合わせで、虫歯と歯周病は治療や予防で対処できても、噛み合わせはインプラント治療や矯正じゃないと改善できません。そういう面でやりがいもあるんですよ。

こちらで扱っているマウスピース型装置による矯正法について教えてください。

従来から使われているワイヤー矯正の装置は、見た目に抵抗感のある方が多いと思いますし、磨き残しがたまりやすいので、虫歯になるリスクも高いです。僕自身そういう患者さんを何人も見てきました。しかし、透明なマウスピース型装置は取り外し可能で、歯磨きもできればフロスも使えるので、虫歯のリスクを下げるという点でメリットは十分にあると思います。もちろん、この矯正では治せない症例もあるので、その場合はワイヤー矯正の力を借りることもありますよ。マウスピース型装置をはじめとする矯正に力を入れているのは、患者さんにとっては見た目に良いだけでなく歯磨きをしやすくなり、われわれもメンテナンスがしやすくなるから。虫歯・歯周病になりにくい口腔内は、結果、患者さんの健康につながるので、歯列の矯正を推奨しています。矯正の根底にあるのは予防歯科なんですよ。

矯正を含め、小児歯科にも力を入れていらっしゃますね。

宮本崇史院長 プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市4

小児矯正は大事で、大人になってからの矯正では、ガタガタがひどいと歯を抜かなくてはいけなくなることも。そうならないよう、成長期の前から予防的処置として矯正を行うんです。また、子どもの時の予防歯科では、口腔周囲筋や舌の動きが非常に重要なんですよ。口の中には舌があって、頬の内側の肉もありますよね。その間に歯が並ぶわけですが、舌やほっぺたの正しい使い方を最初から知っておかないと、歯並びが悪くなる上、悪い飲み込み癖もついてしまいます。ですので、離乳食の時期から舌や頬の正しい動かし方、筋肉の正しい使い方を、子どものうちから啓発していくことが大切なんです。まだまだ見た目の問題で矯正させる親御さんが多いように感じますが、舌の使い方などはご存じなくても当然なので、お子さんと一緒に理解していただけるようお話ししています。

精度重視の診療を支える先進の検査・治療機器も導入

こだわりの設備はありますか?

宮本崇史院長 プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市5

マイクロスコープですね。今かけている歯科用ルーペも使いますが、マイクロスコープはそれよりも高い拡大率なので、より正確な診断や治療に役立つんです。なお、ルーペは歯科医師だけでなく歯科衛生士も全員使っていて、歯のクリーニングもルーペを使って細部まで見ながら丁寧に行っています。

現状、課題に感じていることは?

予防歯科をうたわない歯科医院はいないと思うんです。でも、本当に実践できているかどうか問われれば難しいのではないでしょうか。日本人は痛くなってから歯科医院に行くイメージが強いですけど、虫歯にならないために通院するのが本来の歯科医院の在り方だと思うんですよね。欧米だとそれが当たり前なのに、日本では予防の意識が低いです。歯科医院は、痛くなったら行く、歯が欠けたら行くという場所ではないことを、もっと多くの方々に知ってもらわなければいけないと感じています。だから当院の基本も予防歯科にあるんです。なお、歯科医院に通うのは早いほうが、つまり幼い時からのほうがいいですけど、いくつになっても遅過ぎるということはありません。僕は80歳を過ぎた高齢の患者さんにインプラント治療を行ったこともあります。健康のために遅いなんてことはないので、何か気になることがあったら来院してほしいですね。

今後の展望をお聞かせください。

宮本崇史院長 プルチーノ歯科・矯正歯科 四日市6

患者数に合わせて診察用チェアの使用台数を増やしていく予定ですが、それに伴ってスタッフ教育も必要ですし、患者さんの意識向上も図っていきたいですね。特に患者さんへの啓発は開院直後が重要です。予防歯科についてしっかり説明しながらデンタルIQを高めてもらい、その上でどんな治療を行うのか選択してもらえるようにしていきたいです。歯の予防には、歯磨きや歯間のブラッシングは当然ですが、自分の唾液の量や性質を知っておくといいと思います。当院では患者さんに唾液の検査ができることをご案内しています。自由診療なので判断は患者さんにお任せしますけど、虫歯のリスクを考えるために自分の唾液を知ることは重要です。もちろん保険診療も行いますし、自由診療だけだと誤解しないでいただきたいですが、いろんな選択肢を知っていただくことは大事。そのほうが結果、患者さんにとっても良いのではないかと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正/65万円~、マウスピース型装置による矯正/65万円~、マウスピース型装置による小児矯正/一期矯正45万円~、二期矯正30万円~、唾液検査/1万円 ※すべて税別

Access