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井上 浩一 院長の独自取材記事

KIデンタルクリニック

(いなべ市/楚原駅)

最終更新日:2021/10/12

井上浩一院長 KIデンタルクリニック main

楚原駅から徒歩5分、国道沿いに2019年12月に開院した「KIデンタルクリニック」。井上浩一院長は朝日大学歯学部を卒業後、多くのクリニックで勤務医として研鑽を積み、開業。これまでの各地での勤務経験から納得できる機器を充実させ、特に滅菌対策には徹底的に配慮しているという。治療方法はマイクロスコープなどを使った精密な治療、治療内容は特に予防に注力していきたい方針だ。そのため「患者さんとのコミュニケーションを重視し、話しやすい環境づくりが大切」との考えから初診時にはカウンセリングルームでじっくり話を聞くことから始めるそうだ。「ご家族で通っていただけるクリニックをめざします」と語る井上院長に今後の抱負を教えてもらった。

(取材日2019年12月27日)

めざす歯科医療実現のため開業を決意

開業までの経過についてお話しください。

井上浩一院長 KIデンタルクリニック1

2006年に朝日大学歯学部を卒業し1年間大学附属病院で研修を受けた後、常時2~3ヵ所のクリニックで非常勤勤務をしながらいろいろな技術を学んでいくという働き方をとっていました。特に自費診療中心のクリニックやマイクロスコープなど新しい機器を積極的に導入している先生の所など、特徴的な医療活動をしているクリニックで学ばせていただきました。いずれは開業を、という思いはありましたし、やはり勤務医ではそこの院の方針というものがありますから、経験を積んでいくに従い、自分が考える歯科医療を進めていくためには開業するのが一番だという思いに至り開業を決意しました。

この地域やクリニックの患者層についてなにか特徴はありますか。

実は私は奈良県出身で、いなべ市とはそれまでつながりはなかったのですが、開業を考えていた時にたまたまお話をいただき、それがご縁でこちらでの開業を決意しました。ここは以前から歯科医院だった所で、その先生が昨年6月に引退という形で閉院されたんですね。ですから開業間もないということで、患者層は今のところ前にこちらを受診しておられた、前の先生と比較的年齢の近い高齢者の方々が中心になっています。患者さんに「新しく開院するのを待っていました」と言っていただけるのは本当にありがたいことです。ただ、私としては高齢の方はもちろん、お子さんや若いファミリー層に対しての予防歯科についても注力していきたいという思いはずっと持っていますね。

院内のこだわりについてお聞かせください。

井上浩一院長 KIデンタルクリニック2

内装はファミリー層を意識してかわいらしくポップな壁紙にしたり、キッズスペースや授乳室を完備しました。でも特に力を入れたのは設備や機器類のほうです。マイクロスコープやCT、口腔内スキャナーは絶対導入しようと考えていました。また、バクテリアセルフチェッカーという機械を採用したのは口腔内を清潔にしたい、という思いがすごく強いからですね。口の中の病気の多くは感染によって発症するものが多く、細菌感染することによって、歯周病にも虫歯にもなります。つまり極端な話、細菌が一切なければ歯周病にも虫歯にもならないということです。それで、患者さんにも菌を目で見てもらうことができる機械を導入しています。これは患者さんのスマートフォンに菌の画像を録画し、データを持って帰ることもできるというものですので、自分の口の中の細菌について意識をもってもらい、菌を減らしていこう、という患者さんの動機づけに役立つ機械なんです。

予防歯科を重視し精密な診療に努める

歯科医師をめざすようになったきっかけは何ですか。

井上浩一院長 KIデンタルクリニック3

今はそんなふうに見えないかもしれませんが、実は小さい頃から体が弱くて、小学生時代には喘息などで入退院を繰り返していたんですよ。それでお医者さんに接する機会が多かったものですから、なんとなく医師とか医療系の仕事で人の役に立ちたいと思うようになっていました。歯科医師を選んだのは、たまたま歯科医師の叔父がいたということが大きな要因だと思います。叔父の影響で歯学部を選び、卒業後は神戸にある叔父のクリニックまで通って、他のクリニックと掛け持ちしながら、非常勤でずっと勤務してきたんですよ。

診療方針や診療時に心がけていることはありますか。

初診の方は必ずカウンセリングルームに入っていただき、対面して、まずごあいさつをさせていただいてからお話を伺うようにしています。そこでは問診はもちろんですが、一番悩んでいることや自分の病気のことなどは他の人には聞かれたくないでしょうから、そういう突っ込んだお話はすべてカウンセリングルームで伺っています。患者さんに接する際に心がけているのは、一番はコミュニケーションが大切だと思いますので、話しやすいような雰囲気をつくるということですね。また緊急性のある方を除き、来ていただいた患者さんは基本的にまずクリーニングをして歯の状態を整えてから治療に入るようにしており、その説明もしっかりさせていただきます。菌を減らしていくのが何よりの予防になるというのが当院の診療方針ですね。

特に力を入れている診療内容はどのようなことですか。

井上浩一院長 KIデンタルクリニック4

一番はマイクロスコープを使った精密な治療ですね。根管治療の場合などは特にしっかり見て確認しながらの治療が大切ですし、患者さんにとってもご自身の目で虫歯の状態などを見ていただき現状を認識していただけます。また、当院は予防にも力を入れています。まず来院された患者さん全員の口腔内の写真を撮ってデータ管理していますので、治療してきれいな状態になったら前回と比較することができます。この状態を保つために歯磨きやメンテナンスに通ってもらい予防してもらうという動機づけにもなりますね。また、当院では歯周内科というのをやっていまして、歯周病菌の感染が確認された場合は必要に応じて除菌を行い、それぞれの状態に合った歯ブラシや歯磨きの方法を歯科衛生士が提案させていただくという方法をとっています。

予防に注力した地域のかかりつけ歯科医院をめざして

スタッフの皆さんとのコミュニケーションはどのようにされていますか。

井上浩一院長 KIデンタルクリニック5

スタッフは現在常勤2人、パート2人の4人体制で、全員歯科衛生士です。朝と昼の一日2回、必ずミーティングを行っています。今日一日の診療の内容とか、患者さんごとの特に気をつけてほしいことなどをみんなで共有し、確認していますね。皆さん、経験豊かな方ばかりですし、当院の方針もしっかり理解してくれていますので、うまくいっていると思います。細菌の検査についてもこれまで経験のある方がいますのでそれをみんなで共有してくれてスムーズに進めてくれています。

今後の展望をお聞かせください。

理想を言えば、患者さんの必要な治療がすべて終わったら、それでその方の治療は完了し、あとは予防をしっかりしていただくということですね。治療が終了後、患者さん自身がその後セルフケアできるように指導させていただき、歯周病をこれ以上進行させないように3ヵ月、4ヵ月に1回のメンテナンスに来ていただく、それが当院がめざす究極の理想形だと思っています。その形にできるだけ近づけていくために今後も努力していきたいと考えています。そのために、例えば歯ブラシについても、今の歯茎に合った歯ブラシをその都度提案させていただき、ブラッシングの仕方も具体的にわかりやすくお伝えしていきたいと考えています。

地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

井上浩一院長 KIデンタルクリニック6

地域のかかりつけクリニックとしてご高齢の方にももちろん来ていただきたいですが、当院では特に予防に力を入れていますので、お子さんのうちに歯並びが悪ければ整えてメンテナンスしやすい形にする、そして菌自体を増やさないようにしていくということが一番大事だと考えます。特にお子さんのうちは歯が動きやすいので、矯正器具の装着をしなくても、もし頬杖をつくとかベロを出すとかの習慣があったらそれを改めるとか、筋肉のトレーニングをするだけでも歯並びの改善に役立つ場合もあるんですね。一人ひとりに合ったきめ細かな対応をさせていただきますので、歯のことで気になることがありましたら、ぜひお子さんや親御さん世代にもご来院いただきたいと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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