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中川 太郎 院長の独自取材記事

なかがわ整形外科リハビリクリニック

(桑名市/益生駅)

最終更新日:2021/10/12

中川太郎院長 なかがわ整形外科リハビリクリニック main

カフェのようなしゃれたな外観が人目を引く「なかがわ整形外科リハビリクリニック」。益生駅から車で7分ほどの場所に2019年11月に開業した。待合室にさまざまな高さの椅子を設置するなど、つらい症状を抱える患者に配慮。経験豊富な理学療法士によるリハビリテーションも行っている。院長の中川太郎先生は、大学病院や総合病院の整形外科で長年にわたり研鑽。同院では、整形外科疾患から骨粗しょう症や痛みの診療まで幅広く対応し、患者の年齢や置かれた状況に配慮することを心がけている。「患者さんの訴えによく耳を傾け、一人ひとりに寄り添うよう努めています」と穏やかに語る中川院長に、開業までの経緯から今後の展望まで幅広く聞いた。

(取材日2020年2月13日)

一人ひとりの患者の状況に合わせてこまやかに対応する

まずは開業までの経緯をお聞かせください。

中川太郎院長 なかがわ整形外科リハビリクリニック1

金沢医科大学を卒業後、三重大学医学部大学院にて博士号を取得しました。その後三重大学医学部附属病院や三重県内各地の総合病院に勤務。四日市市での勤務が長かったことから、北勢エリアでの開業を考えるようになりました。整形外科にはある程度の広さが必要な事と、四日市市や鈴鹿市などの総合病院で診ていた患者さんにも通いやすい場所にしたいと思いこの場所に開業を決めました。また別の理由としては、総合病院にも近いこと。総合病院に勤めていた頃は、地域の開業医の先生方と連携して診療していました。今度は私が開業医の立場で地域医療連携の一端を担いたいと考えたのです。

どんな患者さんが来院されていますか?

以前から診ていた患者さんのお知り合いや、一度来院された患者さんのご家族からの紹介で来てくださる方が多いように感じます。ホームページを見て来院される方もいますね。基本的には近隣にお住まいの方が多いですが、いなべ市や木曽岬町、川越町など遠方からも来てくださっています。専用車での送迎も行っており、近隣にお住まいの方へはご自宅までお迎えにあがることもさせて頂いております。年齢層としてはご高齢の方が中心ですが、学生さんもいらっしゃいますね。また、働き盛りの40歳前後の方も来てくださいます。18時30分まで診療しているため、仕事帰りに立ち寄りやすいのかもしれません。お仕事をされている方は出張などで通院間隔が開くこともあります。それで、ご自分でできるリハビリテーションの方法を指導するなど、その方の状況に合わせた治療・リハビリテーションプランを考えるよう心がけています。

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

中川太郎院長 なかがわ整形外科リハビリクリニック2

患者さんの訴えによく耳を傾け、一人ひとりに寄り添うよう努めています。こちらがベストと思える治療法でも、患者さんのご理解が得られないなら無理に進めることはできません。医学的な観点からご希望に沿えない場合もあるとはいえ、一方通行の治療にならないよう心がけていますね。診療の基本は、患者さんに寄り添うこと。同じ疾患でも、痛みそのものにお困りの方もいれば、生活に支障が出てていることにお困りの方も。その方が実際に何に困っているのかを見極め、お一人お一人の状況に合わせて、笑顔で健やかに生活できるようお支えしたいですね。

一人ひとりに合わせた診療を実践しているのですね。

スポーツ障害一つをとっても、サッカーや水泳などそれぞれの種目で治療方法は異なります。また、患者さんの状況によって治療のタイミングを考えることも。例えば、高校3年の最後の試合を控えるお子さんの場合、「試合に出たい」というその子の気持ちも考慮に入れて治療計画を立てる必要があるかもしれません。それぞれの患者さんのニーズに合わせ、こまやかに対応するよう心がけていますね。

正確な診断・的確な治療のため、先端の医療機器を導入

リハビリテーションにも力を入れているそうですね。

中川太郎院長 なかがわ整形外科リハビリクリニック3

当院には、脊椎疾患や人工関節などの術後の機能回復訓練も行ってきた経験豊富な理学療法士が4人在籍。専門的なリハビリテーションを受けていただけます。ありがたいことに、看護師や理学療法士などスタッフの多くは以前総合病院で一緒に働いていた人たちなんです。私の信念を理解してくれているため、同じ方向を向いて取り組んでいけます。リハビリテーションをはじめとする術後のフォローは、私がめざす地域医療連携の一環でもあります。総合病院では十分に対応できない術後のケアなどを当院でカバーし、逆に、複数の医師の目が必要な疾患もあるため、総合病院に患者さんを紹介することもあります。そのように総合病院と連携して一人ひとりの患者さんを診療することで、地域医療の一端を担っていけると思うのです。

骨粗しょう症や痛みの診療についてもお聞きします。

骨粗しょう症はご高齢の方に多い疾患ですが、子宮や卵巣の摘出手術を受けた方や胃がんで胃を切除した方、ステロイド薬を服用中の方などは、若くても注意が必要です。また、ご高齢の方が骨粗しょう症により骨折すれば、寝たきりになるなど健康寿命を短くしてしまうリスクも。骨折してからではなく、「肩が痛い」「腰が痛い」といった症状で来院された段階から積極的に治療に取り組む必要があると思うのです。私は大学院で、骨粗しょう症と痛みの関係について研究してきました。痛みがあると身体機能が低下し、生活面や精神面にも影響が及びます。当院では、エコーを活用した神経ブロック療法などを実施。患者さんの抱える痛みの軽減に努めています。

医療機器も充実していますね。

中川太郎院長 なかがわ整形外科リハビリクリニック4

痛みを緩和するための治療器やスポーツ障害用の治療器など、各種リハビリテーション機器を備えています。また、エックス線やエコーに加え、オープン型MRIも導入。しっかり調べもせず「年のせいです」などというのはナンセンスですよね。病気を治すには、正確な診断に基づいた的確な治療が必要。そのためにさまざまな機器を備えることは欠かせません。MRIをオープン型にしたのは、圧迫感や音が苦手という方にも、安心できる状態で検査を受けていただきたいと思ったからです。骨粗しょう症に関しても、腰椎・大腿骨用のエックス線骨密度測定装置を導入しています。総合病院に行かずとも同レベルの検査を受けられるなら、時間的・金銭的な負担も少なくて済むのではないでしょうか。

困っている症状があれば、まずは気軽に来院を

なぜ整形外科を専門とされたのですか?

中川太郎院長 なかがわ整形外科リハビリクリニック5

幼い頃から医師になりたいと思っていました。病気を治療してもらった経験などを通して、「お医者さんは特別な存在だ」と感じていたのだと思います。実は医学部に入るまでは、身近だった内科や小児科の医師になりたいと考えていたんです。整形外科を選んだのは、スポーツ好きだった影響も大きいですね。小学校から大学までバスケットボールをしていましたし、大学時代にはウインタースポーツもしていました。周りの先輩たちもスポーツ好きで整形外科に進む人が多かったんです。選んだ別の理由は、基本的に整形外科は患者さんを元の状態に戻して差し上げることが目標だから。日常生活に戻ったり、スポーツに復帰したりするお手伝いができるところに魅力を感じたのです。

今後の展望について教えてください。

地域に根差したクリニックになりたいですね。日々の診療でお困り事をお聞きし、適切な治療を施すことを積み重ねることで、皆さまの信頼を得られるよう努めたいと思っています。今後さらに高齢化が進んでいくと考えられますので、ご年配の方々の健康寿命を延ばすお手伝いをしたいとも考えています。地域医療連携にも一層力を入れていきたいですね。今でも近隣の総合病院と連携を図って対応していますが、さらにスムーズに連携できる体制を整えていきたいと思っています。ゆくゆくは、「あのクリニックはこんなところが良かったよ」といったクチコミが広がって、近隣のみならず遠方からも多くの方に来てもらえるようなクリニックになれたらいいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中川太郎院長 なかがわ整形外科リハビリクリニック6

骨や関節、筋肉といった運動器に関わる疾患を診療するのが、整形外科。当院では、スポーツ障害やケガなども含めて、運動器に関わる疾患や障害に幅広く対応しています。皆さまのお力になりたいと願っていますので、首でも肩でも腰でも膝でも、お困りの症状があればぜひ気軽にいらしてください。しっかり原因を究明して、お一人お一人の状況に合わせた的確な治療の提供に努めています。もし当院で対応できないような症例であれば、提携医療機関と緊密に連携を図って対応いたします。ですから、まずはどんな症状であれ、一度ご相談いただければ幸いです。

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