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糖尿病の予防と治療
正しい知識を得て、重症になる前に対策を

こみ糖尿病内科

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2019/11/26

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  • 保険診療

代表的な生活習慣病である糖尿病。罹患者は年々増加しており、2016年の国民健康・栄養調査では糖尿病が疑われる成人の推計は約1000万人と報告されている。重症になると、腎臓疾患や動脈硬化など重大な合併症も起こりやすくなる糖尿病。しかし、かなり進行するまで自覚症状がないこともあり、診断されても治療を続けていくのはなかなか難しいようだ。また、糖尿病を専門的に診る医師が意外と少ないことも、治療を続けにくい要因の一つになっているそうだ。そこで、糖尿病診療を専門的に提供する「こみ糖尿病内科」小見理恵子院長に、糖尿病の症状や治療、合併症、予防のために気をつけるべきことなどを聞いた。(取材日2019年11月11日)

動脈硬化や糖尿病性網膜症、腎症、神経障害にもつながる糖尿病。進行する前に早期発見、生活習慣改善が重要

Qそもそも糖尿病とはどのような病気なのでしょうか。
A
1

▲患者と二人三脚で治療を行う小見院長

膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが悪くなり、血糖値が慢性的に上昇してしまう病気です。体の免疫システムが関連して、膵臓のベータ細胞が破壊されることにより起こる1型糖尿病、糖尿病全体のほとんどを占める2型糖尿病があります。2型の原因としては遺伝因子と、運動不足や栄養バランスの偏った食事、不規則な食生活などの環境因子が考えられます。また肉親に糖尿病の人がいる場合、特に肥満になったことがなくても発症しやすいとされています。初期のうちは特に自覚症状はありませんが、高血糖状態が続くと血管の合併症である動脈硬化が進み、網膜症や腎症、血行障害、心筋梗塞、脳梗塞も起きやすくなります。

Qどのような検査や治療が必要なのですか?
A
2

▲糖尿病で使用する治療機器

糖尿病の診断と病状の把握には主に血液検査や尿検査を行います。血液検査では、血糖値や、過去1、2ヵ月の血糖値の平均値を把握するため「ヘモグロビンA1c」の値を調べます。尿検査では腎臓の合併症が起きていないか確認します。診療では、生活習慣の改善に向けて食事・運動指導と、薬による治療を行います。薬による治療は、血糖コントロールの状態や残存した膵臓の機能、合併症の状況等に応じたインスリンの補充や、膵臓からのインスリン分泌を促進したりインスリンの効きをよくするための薬剤などを組み合わせて行います。最近は、短期的に血糖値を下げるのではなく、膵臓のインスリンを分泌する能力の維持・向上をめざす治療が中心です。

Q糖尿病の治療をする際に心がけているポイントは?
A
3

▲患者に寄り添い治療を行う

多くは生活習慣に起因しますから、何よりもまず患者さんとよく話して、生活背景や環境を知ることを重視しています。一人暮らしかどうか、生活スタイル、仕事の内容などの条件によって治療方法も異なってくるのですね。また食事の内容はもちろん、食事の仕方も詳しくお聞きします。その上で、無理のないように、少しずつ食生活や生活習慣が改善できるように指導することを心がけています。例えば、材料をきっちりグラム数で計るような方法は結局長続きしないので、「ご飯1杯にこのぐらいのおかず」というような現実的な指導を行います。治療に挫折される患者さんも少なくないので、治療への意欲が持続するようなサポートも心がけています。

Q糖尿病によって起こりうるリスクを教えてください。
A
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▲治療や検査で用いる機材

血糖値の高い状態が続くと動脈硬化が進行しやすいのに加えて、三大合併症といわれる網膜症、腎症、神経障害が起こりやすくなります。網膜症は出血や目の奥の血管が詰まるなどして失明にもつながる病気です。腎症ではうまく腎機能が働かなくなり、人工透析の対応が必要となることも。神経障害が進むと、感覚が鈍くなってケガをしても気づくのが遅れてしまいやすく、また高血糖で傷の治りが悪くなるので壊疽にもなりやすくなります。合併症はいずれも起こってしまうと治療が難しく、命に関わる病気などにつながることもあり、生活の質も格段に下がります。合併症が起こる前に、糖尿病を早期発見して適切な治療を受けることが大切です。

Q糖尿病を予防するために、気をつけることは?
A
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▲落ち着いて話すことができるカウンセリングルーム

バランスの良い食生活と適度な運動、規則正しい生活を心がけることですね。太りすぎに気をつけ、揚げ物やジュースや甘いコーヒーなどは控える、夜にお菓子を食べないことなどが大切です。夜遅くに食事したり、1食抜いて次にたくさん食べるなど、膵臓への負担が大きい食べ方はやめましょう。そして、体力やADL(日常生活動作)能力に合わせた適度な運動を生活の中に取り入れてください。また糖尿病は喉の乾きや多飲多尿などの症状が出ることもありますが、初期では自覚症状が少ないので、検査を受けて発見することが大切です。特に肉親に糖尿病の人がいる場合は注意してください。そして異常が指摘されたら、必ず精密検査を受けてください。

ドクターからのメッセージ

小見 理恵子院長

「糖尿病が心配だけど、検査を受けるのが怖い」「軽い糖尿病と診断されたが、治療を続けるのがおっくう」というような患者さんも多いようですが、糖尿病をそのままにしておくと重大な合併症につながることもあります。糖尿病は自覚症状が少なく、放置すると病状が進行するため、定期的に検査を受け、適切なタイミングで治療を行うこと、治療を続けていくことが大切です。糖尿病の研究が進み、多様な薬も開発されて、より適切に治療が行えるようになっています。当院では、管理栄養士や療養指導のできる看護師とともに、無理なく適切な食事・運動、薬による治療を続けられるように進めていますので、ぜひ気軽にご相談いただければと思います。

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