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食事の摂り方から下剤服用まで
胃・大腸各内視鏡検査前の注意点

ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック

(豊中市/豊中駅)

最終更新日:2021/10/12

ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック 食事の摂り方から下剤服用まで 胃・大腸各内視鏡検査前の注意点 ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック 食事の摂り方から下剤服用まで 胃・大腸各内視鏡検査前の注意点
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一定の年齢を過ぎたら定期的に受けておきたい胃・大腸内視鏡検査。多くの人にとってハードルの高い検査を決意したのなら、ぜひ実行してもらいたいのが「正しい事前準備」だ。胃・大腸ともに内視鏡検査の精度は、医師の技術だけでなく、事前準備によって大きく左右されると解説するのは「ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック」の辺見英之院長。胃がんや大腸がんなどの早期発見のためには、胃や大腸の内部がクリアであることが必須だといい、同院では検査2日前・前日・当日の食事摂取内容や時間、下剤や腸管洗浄液の飲み方やそのポイントなどの説明に力を注いでいるという。精度の高い内視鏡検査のために必要な「事前準備」を辺見院長に聞いた。

(取材日2021年4月16日)

胃・大腸内視鏡検査の精度を左右する食事の取り方や下剤・腸管洗浄液服用方法。しっかり準備で早期発見へ

Q胃の経鼻内視鏡と経口内視鏡の違いを教えてください。
A
ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック 経鼻内視鏡と経口内視鏡、患者のニーズに合った検査方法を提供

▲経鼻内視鏡と経口内視鏡、患者のニーズに合った検査方法を提供

経鼻内視鏡検査は鼻腔内の表面麻酔のみで行う胃カメラで、10分程度で検査を終えた後は、結果を聞いてすぐに帰宅できることがメリットです。一方で、鼻腔が狭い方にとっては苦痛を伴ったり出血する場合がありますので、経鼻挿入が困難であれば経口挿入に切り替える場合もあります。鎮静剤や鎮痛剤など麻酔を用いる経口の胃内視鏡検査は、検査後1時間程度の休憩を経てから結果を聞いてご帰宅いただきます。経鼻内視鏡と異なり車やバイクの運転はお控えいただきますが、より快適に検査を受けたい方にお勧めです。どちらの検査でも、これまでの経験と技術を駆使してできるかぎり苦痛の少ない検査をご提供できるよう心がけています。

Q胃内視鏡検査を行う前に準備すること、注意点を教えてください。
A
ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック 検査前に気になることを看護師と事前に確認

▲検査前に気になることを看護師と事前に確認

検査前日の夕食は、ニンジンやゴボウといった食物繊維が多く消化するまでに時間がかかる食品、脂っこい食事は避けていただくようお願いしています。午前中に検査を受ける方は前日夜8時までに夕食をお済ませください。また昼から検査予定の方は実施5時間前までに、野菜・フルーツなどを含む具材の入っていないスープやゼリーを少量お召し上がりいただくことが可能です。検査当日にお飲みいただけるものはお水またはお茶のみです。胃の粘膜に付着する牛乳など乳製品、色のあるコーヒーやジュースはお飲みいただけないのでご注意ください。検査終了後の飲食は検査結果によって異なるため、結果報告時にご説明させていただきます。

Q大腸内視鏡検査を行う前に必要な準備や注意点を教えてください。
A
ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック 疑問点は、事前にしっかり解消して検査当日へ

▲疑問点は、事前にしっかり解消して検査当日へ

検査2日前から避けていただく食材として、腸管内に残りやすいワカメ・昆布・もずく・のりなどの海藻類、こんにゃくなどが挙げられます。また細かいものは腸管内で浮きカメラに映り込むため、ゴマなど粒状のもの、トマト・ピーマン・オクラ・キウイなどの種が含まれる食材を避けるようお願いしています。そして検査前日は夜7時までに、うどんやお粥など消化のよい食事を取っていただきます。玉子程度の具材は問題ありませんが、野菜入りなどは控えていただく必要があります。当院では、消化しやすく前夜の夕食にぴったりの専用のレトルトの検査食もご紹介できます。検査後は体を休めるため予定は入れないようにしましょう。

Q大腸内視鏡検査前夜の下剤服用について、詳細を教えてください。
A
ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック 検査前の食事以外にも気をつける点がある

▲検査前の食事以外にも気をつける点がある

検査前日の夜8時に、検査への準備として下剤をお飲みいただきます。お渡しした粉末薬を水200mLに溶いて残さず飲んでいただくのですが、この際のポイントは体を動かすこと。ウォーキングや家事など体を動かすことが腸への刺激になり下剤の作用を高めます。作用が乏しいと夜中に便意が出て寝不足になる場合がありますのでご注意ください。効き目を実感するまでの時間は個人差がありますが、湯舟に浸かって体が温まると腸のぜん動運動が促されるでしょう。下剤服用後の食事は我慢していただき、検査終了まで口にできるのは水かお茶のみのとなりますのでご注意ください。

Q検査当日に服用する腸管洗浄液について、詳細を教えてください。
A
ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック 当日も、体を動かしながら検査に備えることがポイント

▲当日も、体を動かしながら検査に備えることがポイント

当日は朝7時から、粉末を水に溶かした腸管洗浄液1Lをお飲みいただきます。コップ1杯約200mLを、別途用意した水と一緒に15分程度かけてゆっくりと飲み、それを5回程度繰り返します。早い人は途中で便意を催すこともありますが途中でやめず、トイレを挟みながら1Lを飲み切ります。前夜の下剤と同じく、じっと座って飲むよりも、軽く体を動かしつつ服用したほうが効果を感じやすいでしょう。味は甘い梅味で、脱水症状を起こさないためにも必ずお水と一緒に飲む必要があります。服用に不安がある方は、当院で服用いただくことも可能です。その際は検査4時間前にご来院いただき、自宅での服用と同様のペースでお飲みいただきます。

ドクターからのメッセージ

辺見 英之院長

当院の胃・大腸内視鏡検査はこれまで積み重ねた経験と培った技術に加え、鎮静剤・鎮痛剤といった麻酔を適切に使い、できるだけ苦痛の少ない検査をご提供しています。胃の経鼻内視鏡検査、麻酔を使用しない大腸内視鏡検査など幅広いニーズにもお応えします。そして早期の胃がん・大腸がんなど病変を見つけるためには「検査前準備」がとても重要です。今回お伝えした検査前の食事、下剤や腸管洗浄液の飲み方が内視鏡検査の精度を上げるためのポイントとなりますので、ぜひ参考にしてください。当院では知識・経験豊富な看護師らによる「前処置の説明」に力を入れており、精度の高い内視鏡検査をご提供できていると自負しています。

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