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不動 一誠 院長の独自取材記事

ふどう整形外科クリニック

(川西市/絹延橋駅)

最終更新日:2022/12/22

不動一誠院長 ふどう整形外科クリニック main

2019年8月に川西市のショッピングモール内にオープンした「ふどう整形外科クリニック」。白やブラウンを基調にコーディネートされた院内はスタイリッシュで清潔感にあふれ、まるでホテルのようにほっとできる居心地の良い空間が広がる。目を引くクリニックのロゴは、人間が心地良く感じる比率の数式をもとに作ったという。各部位の専門の外来を設けたほか、通所や訪問のリハビリテーションもスタートした同院。高い専門性を持ちながらも総合的に全体を診る姿勢は、不動一誠院長の診療方針だ。何でも相談できるような気さくさと頼もしさを兼ね備えた不動院長に診療への熱い思いを聞いた。

(取材日2022年11月30日)

全身を外科と内科の両面から診療する

開院されるまでのご経歴についてお聞かせください。

不動一誠院長 ふどう整形外科クリニック1

三重大学を卒業後、大阪大学の医局に入りました。その後、市立豊中病院で研鑽している時に、関節を専門にしようと考え始めました。再び大阪大学に戻り、麻酔科とICUで救急の対応と全身管理についても学びましたね。その後は市立芦屋病院、関西ろうさい病院、市立伊丹病院、阪和人工関節センターなどに勤務し、人工関節の研鑽を積んできました。2年間ほどフリーランスだった時期があるのですが、その時に外科はもちろん医師としてできる領域を幅広く経験させてもらったことはとても大きな財産です。全身を外科と内科の両面から診療できるのは、当クリニックの個性です。そのタイミングで地域医療にシフトでき、地域の方が心から安心できるような、かかりつけ医をめざして開院に至りました。

こちらのクリニックでは、骨粗しょう症の治療に注力されているそうですね。

超高齢社会の中で骨粗しょう症はますます増えるといわれており、これを予防し健康寿命を長くしていくことが求められています。骨粗しょう症は痛みを感じないため、患者さんご自身も見過ごされているケースがよくあります。しかし、骨粗しょう症の影響で大腿骨や背骨を骨折すると、日常生活レベルが下がってしまいます。当院では、骨密度測定装置による測定と、血液・血圧・コレステロールなども検査し、骨形成促進薬をフレキシブルに使い分けることで、一人ひとりの患者さんに合ったオーダーメイドの治療をご提供するようにしています。また、女性は閉経前後が骨密度が下がる一つのタイミングですので、予防のためにもぜひ骨密度の検査を受けていただきたいと思います。

「手術しない治療」についても力を尽くしていると聞きました。

不動一誠院長 ふどう整形外科クリニック2

骨粗しょう症のほかに、当院のもう一つの柱が変形性膝関節症です。患者さんのお気持ちとして、なるべくなら手術を避けたいとお考えの方が大半だと思いますので、まずはブロック注射やリハビリテーションなどを用いて、手術せずに治療を進められるように心がけています。変形性膝関節症は急性期の痛みにしっかりアプローチするなど、初期の診断と治療が経過の鍵を握ります。当院では医学的に良いとされるものをご提案しつつも、患者さんが「納得する治療」を一緒に考えていきますので、どうぞ安心して何でもご相談いただきたいと思います。

患者一人ひとりにオーダーメイドの治療をしたい

クリニックではさまざまな得意分野を持った先生がいるそうですね。

不動一誠院長 ふどう整形外科クリニック3

脊椎や膝関節、肩関節などさまざまな部位やスポーツ整形外科を専門とする先生が何人か来てくれています。皆さん普段は基幹病院で勤務されていて、半月板損傷や前十字靱帯断裂など関節鏡視下に行う手術や、若年層の変形性膝関節症に脛骨骨切り術による関節温存手術などさまざまな手術に従事されているスペシャリストです。大きな病院に行かずとも専門の医師による診断・治療を受けられるよう、曜日や週替わりで定期的に診療しています。日常的な疾患から専門性の高い分野まで診療できるところは、当院の大きな強みになっています。

専門性と総合性を兼ね備えたクリニックなのですね。

今まで変形性膝関節症や骨粗しょう症をはじめ、さまざまな領域を経験してきました。手術が必要なときには、各専門分野の先生のところへ紹介も可能です。特に周辺の市立豊中病院、関西ろうさい病院、市立伊丹病院、大阪大学医学部附属病院などは私自身が勤務していた病院ですので、適切な連携が取れています。近くの川崎市立総合医療センターとも親密で、スムーズな治療につながっています。整形外科にいらっしゃる高齢の方の多くは、他の疾患も抱えている方がたくさんいます。私自身が対応できる疾患も多いのですが、循環器系などの専門家としっかりと連携する必要がある疾患もあります。近年需要が高くなっているプライマリケアをするにあたって、総合的かつ専門的な診察が求められており、それらが行えることは当院へご来院される患者さんにとっても大きなメリットだと思いますね。

診察で心がけていることを教えてください。

不動一誠院長 ふどう整形外科クリニック4

何よりも、「結果を出してあげる」ということです。医療は人と人との関係ですから、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、良好な治療関係をつくりながらも、きちんと結果にもコミットしたいと思っています。また、手術後も継続して患者さんの経過を診ていきたいという思いがあります。この思いは勤務医時代から抱いていました。「総合的に診ること」「丁寧に説明をすること」「専門家としての判断を示すこと」「改善後も継続して診ること」をモットーにしています。「あの人に診てもらったから良くなった」といってもらえたら、やりがいを感じますよね。人工関節手術などの治療はビフォーアフターがはっきりするので、患者さんの満足度が伝わってきやすく、私自身のやりがいにつながっています。

高齢者から子どもまで地域の幅広いニーズに対応

開業から3年の間に、通所や訪問リハビリテーションなどもスタートしたとか?

不動一誠院長 ふどう整形外科クリニック5

先ほどお話ししたとおり、「手術後も継続して患者さんの経過を診ていきたい」という思いをかたちにしました。治療が終わっても、運動しないと筋力は衰えていきます。それに、一人で運動習慣を継続していくことは難しいですからね。通うのが難しいから訪問リハビリテーションにしたり、逆に元気でいられているから通所リハビリテーションにしたりと、いろいろなパターンで患者さんに合ったやり方を提案しています。ニーズも非常に高くて、ここのクリニックを始めた時から、訪問リハビリテーションはしていないのかという問い合わせをいただいていましたので、やっとかたちにできてうれしいですね。さらにスタッフを増やし、地域のニーズをしっかりと受け止めていければと思っています。

患者さんも、さまざまな年代の方がいらっしゃるそうですね。

はい。ここは川西市の再開発事業の中心部でもありますので、高齢の方からお子さんまでさまざまな年代の方がいらっしゃいます。利便性もいいので、川西市のほかに、姫路や高槻からも通院されている患者さんもいます。勤務医時代からの患者さんもクリニックにいらしてくださるんですよ。また、当院では、スポーツ整形外科とスポーツリハビリテーションも行っていますので、アメフト部の方やバレリーナの方までさまざまな方が来院されます。部活動の終わる夕方になると学生さんがたくさん来院されますね。当院は地域のかかりつけ医ですから、小児の風邪やインフルエンザの予防接種なども一緒に診察できます。気になることは何でも相談してくれればと思います。

今後の展望と読者の方へメッセージをお願いします。

不動一誠院長 ふどう整形外科クリニック6

しっかりと地域に根差したクリニックをめざしていきたいと思っています。そのために、近く法人化する予定で、同じ医療圏内にデイサービスや高齢者サービス住宅をつくりたいと考えています。今、通院してくれている患者さんが、10年後、20年後に必要なものまで作っていくことが、この地域で医療を提供し始めた私の使命だと考えています。また、働いているスタッフに対しても、「ここで働けて良かった」と思える環境づくりをしていきたいです。一緒に働いて楽しかったと思ってもらえたら光栄ですね。「地域のかかりつけ医が欲しい」とお考えの方がいれば、ぜひご利用いただきたいと思います。小さなお子さんからご高齢の方まで、日頃の気がかりな症状を気軽に相談できて、診療のクオリティーの高さに安心して通っていただけるクリニックをめざしています。どうぞ遠慮なくお越しください。

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