全国のドクター9,346人の想いを取材
クリニック・病院 160,997件の情報を掲載(2020年11月30日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 大和市
  4. 中央林間駅
  5. ひぐち内科クリニック
  6. 脳卒中や心臓病予防のため定期的に受けることが大切なエコー検査

脳卒中や心臓病予防のため
定期的に受けることが大切なエコー検査

ひぐち内科クリニック

(大和市/中央林間駅)

最終更新日:2020/10/05

Top Top
  • 保険診療

超音波を使って、体の外から内側の臓器を見ることができるエコー検査。CTに比べて手軽で、被ばくの心配もないことから、さまざまなシーンで活用されている検査方法だ。一般的には、健康診断の検査の1つとして受けるイメージが強いだろう。「ひぐち内科クリニック」の樋口智章院長が推奨するのは、生活習慣病、ひいては脳卒中や心臓病といった大きな病気のリスクを早期に発見するための定期的なエコー検査だ。「体の中の状態を目で見て知ることで、治療の必要性に気づいてもらえるのがメリット」と話す樋口先生に、エコー検査のいろはを教えてもらった。(取材日2020年6月17日)

手軽に受けられるエコー検査。大病につながるリスクを早めにコントロールすることが重要

Qエコー検査とはどのようなものか、教えてください。
A
1

▲病気のリスクを早期発見することができるエコー検査

超音波を使って、体の外側から内側の臓器の状態をリアルタイムに見ることができる検査です。被ばくの心配がなく、10分から30分ほどで終了するので、どなたでも気軽に受けられるのがメリットですね。当院では、脳に血液を送る首の動脈を診る頸動脈エコー、心臓の動きや形状を確認する心エコー、肝胆膵および腎臓の動きを調べる腹部エコーを行っています。頸動脈エコー、心エコーで何らかのリスクが発見されれば、年齢を重ねてからつらい検査や手術をすることがないように、早めにリスクコントロールを開始します。腹部エコーで見つかった消化器系の異常については、連携している専門の医療機関を速やかにご紹介し、早期治療につなげています。

Q具体的には、どのような疾患がわかるのでしょうか?
A
2

▲健康寿命を左右する重要な検査だ

頸動脈エコーでは、首の血管の状態から、全身の動脈硬化度を見ることができます。動脈硬化が進むと、将来的に脳卒中や心筋梗塞、狭心症などを起こす恐れがあります。高血圧や糖尿病の方は、特に注意が必要ですね。心エコーでは、心臓の動きや肥大具合から、高齢者の疾患として増加傾向にある心不全をはじめとする心疾患の兆候を見極め、予防のための診療を検討します。自覚症状がないまま進行することが多い心臓弁膜症の重症度を評価し、手術の適応を見極める際にも、心エコーが役立つんですよ。「今病気があるかないか」を知るだけでなく、健康寿命を左右する疾患の芽を早期に見つけるための検査として活用していただきたいですね。

Qエコー検査を受けるメリットを教えてください。
A
3

▲患者の理解をめざし、丁寧に説明する樋口院長

高齢者が検査やカテーテル手術をすると、どうしても体に負担がかかります。入院生活で心身が衰えたり、合併症を起こしたりして、せっかく命を取り留めても健康寿命が短くなってしまう方も少なくありません。こうした事態を防ぐのに有用なのが早期のリスクコントロールです。ところが、せっかく治療を始めても途中で必要性を実感できなくなり、独断で治療をやめてしまうケースが多いです。エコー検査の主なメリットは、体の中で何が起こっているのかを目で見て把握し、なぜ治療をするのか、治療にどんな意味があるのか、患者さん自身が理解できること。実際に狭くなっている血管を見れば、危機感を持って治療に臨み継続することができるでしょう。

Qエコー検査は、どのようなタイミングで受けるべきですか。
A
4

▲定期的な受診を推奨している

体への負担が少ない検査なので、検診結果に基づいて、年齢や自覚症状の有無を問わず、定期的に受けることをお勧めします。当院では、1年に1度誕生月に検査をしましょうとご案内しています。特に、高血圧や心疾患などの家族歴がある方は、20代でも検査を習慣づけておくと安心ですね。ただし、自覚症状がある場合は、この限りではありません。動悸、息切れ、胸がぐっと締めつけられるような感じがする、胸が痛いなどの自覚症状がある方は、速やかに心エコーを受けましょう。めまいやふらつきなどの症状も、血管が狭くなって脳に運ばれる血液が減少したことによって起きている場合がありますから、頸動脈エコーを検討していただきたいです。

Q日常生活ではどんなことを意識すべきですか。
A
5

▲患者の生活に寄り添い提案する

まずは、バランスの取れた食事を意識しましょう。高血圧なら出汁や香辛料、酢の物などを増やして塩分を控える、コレステロールや中性脂肪値が高いなら肉や卵を控えめにして大豆製品・野菜・キノコ・海藻類や魚を摂取する、尿酸値が高ければアルコールを控えるなど、食事内容を見直すことが大切です。とはいえ、これまでの習慣を一気に変えるのは現実的ではありません。「できるだけ魚を取る」「1週間に1度は休肝日をつくる」といった小さな目標を掲げて、次の検査日まで継続してみてください。努力の成果を血液検査で確認できれば、意欲もアップすると思います。ストレスをためないように、少しずつステップアップしていけるといいですね。

ドクターからのメッセージ

樋口 智章院長

エコー検査は、健康診断などで受けることはあっても、内科や循環器内科で定期的に受けるというイメージはないかもしれません。しかし、異常を早く見つけ、疾患に至らないようにコントロールしていくためには、非常に有用な検査です。自分の体の中が今どうなっているのかを把握し、健康意識を高めるきっかけとしても役立ちます。被ばくや痛みを心配する必要はありませんから、ぜひ気軽に受けて健康寿命の延伸に役立ててください。

Access