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佐藤 亜耶 院長の独自取材記事

自由が丘ウロケアクリニック

(目黒区/自由が丘駅)

最終更新日:2019/09/27

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おしゃれなカフェやショップが立ち並ぶ自由が丘にある「自由が丘ウロケアクリニック」は、医師もスタッフもすべて女性の、女性と子どものための泌尿器科だ。ウロケアとは、泌尿器科を意味する英語のUrology(ウロロジー)とケアを組み合わせた造語。佐藤亜耶院長は、女性たちがこれまで人に言えなかった頻尿や尿もれといった「おしっこの悩みを気軽に相談できる場所にしたい」と2019年7月に開業した。「おしっこの専門家」佐藤院長のもとには0歳から90代まで幅広い世代の患者が訪れ、人知れず悩んでいたことを打ち明けて、帰る頃にはすっきりした表情になっている人も多いそう。同じ女性同士そしてママ同士だからできる話をたくさんしたいと話す佐藤院長に、クリニックそして患者への想いを聞いた。
(取材日2019年9月3日)

同じ女性として女性の泌尿器の悩みに寄り添いたい

はじめに、開業された経緯を教えてください。

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大学病院に勤務していたときは、手術もこなし男性の患者さんもたくさん診ていましたが、私自身が妊娠・出産の際に婦人科などさまざまな診療科にお世話になったことで、女性の身近な悩みに寄り添い、お役に立ちたいという気持ちが強くなったことが一番のきっかけでした。自由が丘という地を選んだのは、おしゃれなカフェやお店がたくさんあり、女性が行ってみたいと思える要素がたくさんあるからです。クリニックに行くためではなく、新しいお店に足を運ぶついでに相談してみようかなというくらい軽い気持ちで訪れてほしいという思いを込めて、ここで開業することにしました。今まで、誰にも相談できなかった、どこに行けばいいのかわからなかったという女性のお役に立てればと思っています。

泌尿器科は受診しづらい場所と考える人も多いのではないでしょうか?

泌尿器科はどうしても女性には受診しにくいイメージがありますよね。我慢してやり過ごしている女性も多いのではないでしょうか。当院の患者さんも、一人で悩んでいたという人がほとんどで、中には、以前、勇気を出して泌尿器科を受診したけれど気のせいだと言われたり、待合室もほとんど男性で居心地の悪い思いをしたという人も。そういった方にこそ、ここに悩み相談できる場所がありますよとお伝えしたいです。患者さんから「なんでもっと早く開業してくれなかったの?」「もっと早く受診すればよかった」「開業してくれてありがとう」という声を聞くと開業してよかったと心から思います。当院は医師もスタッフもすべて女性。不安や緊張がほぐれて、帰る頃には笑顔になっていただけるように、スタッフ全員で明るくお迎えしています。

どんなときに受診するのが適切なのでしょう?

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ちょっと気になるなと思ったら、それが受診のサインです。悩み続けていても改善はしませんし、気持ちもどんどん内にこもっていってしまいます。おしっこのことで頭がいっぱいになってしまうと、それが原因で何も手につかない、旅行することを諦めるなど、普段の生活に支障が出てしまうことも。こちらへ来ていただいてお話をするだけでも心が軽くなりスッキリした表情で帰っていかれる方もいらっしゃいますので、一人で抱え込まず、身構えることなくお越しいただければと思います。おしっこは日常生活と密接に関わっていて、状態によっては生活の質にも大きく影響してきます。なかなかそういう認識はないと思いますが、おしっこをもっともっと身近に感じていただきたいです。

リラックスして本音が話せる診療を

先生が特に得意とする分野はありますか?

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埼玉県立小児医療センターに勤務していたこともあるので、小児の治療は数多く経験しています。小児泌尿器科は特殊な分野のため、小児専門の病院を受診することがほとんどで、遠くから通院しているお子さんも多いのが現状です。そういった子たちが近くのクリニックで気軽に受診できたらという思いで小児泌尿器科を標榜しました。お母さんたちのちょっとした心配事はもちろん、小児科の先生からのご相談への対応から大規模病院での術後のケアまで、広くフォローしています。もともと、私は子どもが大好きなんです。お母さんと同じ女性の先生だというだけで、子どもたちは安心できるかもしれませんので、女性の患者さん同様、子どもたちにも気軽に遊びに来るような感覚で来てほしいですね。

日々の診療はどのように進めていますか?

まずはどういった症状かを伺い、日常生活で何を気をつけたらよいかということをお話ししていきます。例えば、頻尿や尿もれのご相談については、膀胱訓練というおしっこの間隔を意識的に延ばす方法や、骨盤底筋を締める体操をご紹介しています。また、女性は体の冷えや無理をしてしまうことが原因で膀胱炎を繰り返すことも多いので、個々の状況を見ながらアドバイスしています。症状が強い方には最初からお薬を利用しますが、なるべく患者さんに負担がかからないように、生活の中でできることを優先するようにしています。おしっこの悩みは気持ちに直結します。生活習慣や環境変化には気をつけていただき、なるべく楽しいことを考えて生活していただくことも大切ですね。

患者への対応で気をつけていることはありますか?

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患者さんと近い距離でお話しをすることです。患者さんが自らお話ししたくなるような雰囲気が大切だと思っています。「先生はお話しやすいから……」と体調だけでなくプライベートなお話をしてくださる患者さんもいらっしゃって、それがきっかけで治療の糸口が見つかることや、アドバイスへとつながることも。あんなこと話していいのかな?と思わず、心をオープンにして同じ女性同士だからこそ言える本音をぜひ話していただきたいです。また、お子さんの場合は、なるべく親御さんではなくお子さん本人から症状を話してもらっています。ときどき、わざとツンツンとさわってみたりちょっとふざけてみたりして、思わず笑顔がこぼれる楽しい診察になるようにしています。

なんでも気軽に話せる存在に

先生がなぜ医師という職業を選ばれたのですか?

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医師になったのは父の影響です。父が皮膚科を開業しており、小さい頃から医療を身近に感じていました。だから、最初は皮膚科を選択するつもりだったんです。でも、臨床研修でいろいろな診療科を回っているうちに手術がしたいという思いが強くなってきたんです。実は当時、泌尿器科に対してあまりイメージがなかったのですが、実際に中に入ってみると外科ではできない手術も行う特殊領域でたくさんの処置も扱っていました。外科の場合は内科の先生が手術の必要性を判断してから手術をしますが、泌尿器科は、診断、治療、手術、化学療法も全部自分たちで行っていきます。マイナー領域ということも魅力的で、同じような診療科である婦人科と迷った末に、泌尿器科を選択しました。

その当時から女性のための泌尿器科を意識していたのですか?

いえ。当時はまったく意識していなかったです。意識が変わったのは妊娠・出産を経てから。母になり、急に変わりました。自分が婦人科に通っていた経験から女性のお役に立ちたいという気持ちが強くなり、女性のための泌尿器科が本当に必要なものだと気づき始めました。すごく我慢して我慢して、勇気を出して受診したにもかかわらず、男性の先生にはわかってもらえなかったという人を何人も診てきた中で、自分にしかできないことがあるのかなと考えるようになりました。外科的な治療というよりは心のケア、日常のケアをを中心に、女性や子どもたちの思いを受け止め、支えていける存在でありたいです。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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小児専門の大規模病院では数ヵ月先まで予約が埋まっていて、長い間、治療を待っている子どもたちがたくさんいます。そういう子たちに対してクリニックでもできることがあると思いますので、今後は小児科のクリニックだけではなく近隣の病院との連携で、より多くのお子さんを受け入れていきたいです。女性はとにかく気楽に、お茶を飲みに行く感覚で足を運んでください。女性の医師が診療している女性の泌尿器科は少ないですし、そのうちの多くが専門性に特化した治療を行っています。当院は女性の皆さんに悩みを打ち明けてもらい、必要があれば専門の医療機関にご紹介するという、いわば中継地点。おしっこについて気になることがあれば何でも構いませんので、悩み続けずに相談に来てくださいね。

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