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渡部 真人 院長の独自取材記事

高津駅前クリニック

(川崎市高津区/高津駅)

最終更新日:2019/12/03

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東急田園都市線・東急大井町線の高津駅東口から府中街道を渡ってすぐ。川崎市高津区二子5丁目にある「高津駅前クリニック」は、近くにある帝京大学医学部附属溝口病院の補佐的役割を担うことをめざして開設されたクリニック。呼吸器を専門とする外科医師として同病院に長く勤務してきた渡部真人院長が、2019年4月に立ち上げた。駅前というアクセスの良い立地での外来診療に加え、バイクを活用しての訪問診療にも力を入れているという渡部院長。「大学病院では難しい小回りの利く診療で患者さんを支えたい」と話す。構築してきた信頼のネットワークを生かして、新しいかたちでの地域医療への貢献を模索する院長に、クリニックでめざす医療について語ってもらった。
(取材日2019年10月21日)

大学病院で治療を受ける患者を支えるクリニックに

駅前の好立地でアクセスのいいクリニックですね。

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ありがとうございます。通院しやすさに加えて、帝京大学医学部附属溝口病院への近さも決め手となって、この場所での開業を決めました。私が医学部卒業後に初期研修を経て外科に入局して以来、主に同病院での勤務を継続してきました。呼吸器疾患を中心に外科医師として手術の腕を磨き、最新の知見で治療の質を高める努力を続けてきましたが、同時に、患者さんを支える立場の人間が必要であることを痛感しました。そこで、大学病院では難しいことも多い小回りの利く対応を担うクリニックとして、この場所に「高津駅前クリニック」をオープンしたのです。

具体的にはどのような役割を担うことをめざしていらっしゃるのでしょうか?

例えば、肺がんなどで手術を受けた患者さんが術後に風邪をひいたような場合、地域のクリニックでは「術後である」という点から引き受けが難しいとされるケースは多くあります。そういった場合、軽微な症状でも手術をした大病院を受診せざるを得ず、長い待ち時間などに耐えてようやく診療を受けることができるのです。これでは、体力の回復も十分でない術後の患者さんにとって大きな負担となってしまいます。そのため当院では、帝京大学医学部附属溝口病院と、術前術後の患者さんについての情報を共有しています。私は現在も同病院に籍を置いていますので、文書のやり取りを介することなく顔の見える関係で医師と連携して患者さんを支えることができるのです。

病院とクリニックで役割を分担するということでしょうか。

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そのとおりです。例えば病気の評価や発見については、やはり当院のような小規模クリニックより設備や人員が充実した大病院のほうにメリットがあります。ただし、大きな病院では科をまたいでの診療が難しかったり、小さな病態変化への素早い対応が難しかったりという側面があるのも事実です。当院ではそうした「大病院の医療」からこぼれ落ちてしまいがちな患者さんのニーズに、きめ細かく対応していきたいと考えています。また、大きな病院の医師は時間に追われ、患者さんの不安や悩み、疑問などを正確に受け取ることが難しいこともあります。そうした事情も私のほうでよく把握していますので、ディスコミュニケーションを埋める役割も果たせたらと思います。病院でできないことをクリニックで、クリニックでできないことを病院で担っていくというのが理想です。患者さんにも双方のメリット、デメリットをよく知って、上手に活用していただけたらと思います。

先生は前病院では外科医師として手術を担当されていたとか?

はい。肺がんや気胸などの呼吸器疾患の手術を多く手がけてきました。呼吸器科の特性として、内科と外科の連携が特に強固であることが挙げられます。内科的診断も外科的処置も、内科と外科が垣根なくシームレスに連携することで対応してきました。診断から治療、そしてその後までをトータルに診ることができるのが強みです。

治療から予後まで。トータルで診るための訪問診療

どのような患者さんが多くいらしていますか?

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風邪などの感染症や生活習慣病から幅広く診療していますが、やはり呼吸器系の病気の方が多いですね。気管支喘息や、慢性気管支炎、肺気腫など慢性閉塞性肺疾患(COPD)とされる患者さんです。風邪などの咳が長く続くといったケースでご相談を受けることも多くあります。また、帝京大学医学部付属溝口病院で主に呼吸器疾患の治療を受けていらっしゃる患者さんで、当院を並行して受診される方も多くいらっしゃいます。先にお話ししたとおり術後の病態変化で病院を受診すべきか否かの判断に迷われた際などに、当院にご相談いただくというかたちです。

訪問診療にも力を入れていらっしゃるのですね?

通院が難しくなった患者さんに対しても、あらゆる状況で診ることができる診療体制をめざして、訪問診療も行っています。通院困難により治療を継続するためには入院の選択肢しかなく、そのまま病院で最期を迎えるというケースも多くあります。「最期は病院ではなく自宅で」という患者さんの願いをかなえたいと、在宅での看取りを含めた訪問診療を展開しています。病気の発覚から治療、予後まで長く診られる体制として、訪問診療は欠かせないものだと考えています。現在は午前と午後の外来診療の間の休憩時間と、水曜の午前中を訪問診療にあてています。

患者さんの自宅にはバイクで訪問していらっしゃるそうですね。

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機動力の高さや手軽さで考えると、現状ではバイクがベストの選択肢に感じられたのです。車ではアクセスの難しい場所もありますし、駐車場の確保に悩む場面もありますから。技術の進歩により、エックス線や超音波機器の小型化、高性能化が進んだことも後押しとなりました。バイクでの訪問診療というと簡易なものと思われるかもしれませんが、病院レベルの検査やある程度の即時診断が可能な体制で伺っています。

チームで患者に向き合えるのが呼吸器科医師の醍醐味

院長が医師、中でも呼吸器外科の医師を志されたきっかけは?

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父が整形外科医師として開業していて、大学に入るまでは実家を継ぐことを当たり前に考えて医師の道を選びました。実際に医学部で学ぶうち、呼吸器の医師をめざすようになったのは、主に恩師の影響です。呼吸器科は他科と連携する機会が特に多い診療科だと思います。別の病気で治療中の方の肺に水がたまってしまうことや、ほかの臓器に生じたがんが遠隔転移で肺がんへと移行するケースもよくあります。お互いに高い専門性を持つドクター同士が尊重し合ってチームとして一人の患者さんに向き合える体制は、呼吸器科医師ならではの面白さだと感じています。

休日のリフレッシュ方法などあれば教えてください。

医師としての仕事が楽しいと心から思えるタイプで、あまり趣味などは持っていません。当院でも土曜日は休診とさせていただいているものの、近隣で診療している施設が少なく、お困りの方も多いと思われる日曜日には、午後1時まで診療をしています。あえて気分転換や息抜きのためにやっていることを挙げるとすれば、料理でしょうか。無心になれる時間として楽しんでやっています。特に、包丁を研ぐなど、道具に愛情を持って手入れする時間を大切にしています。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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私は病気を治療する医師という立場ですが、いつも「患者さんが病院やクリニックに行かずに済むのならそれが1番いい」と思っています。治療をするだけでなく食生活や運動などのアドバイスも行いながら、患者さんが自分自身の健康を保つためのサポートをしていきたいです。また、当院では、患者さんが緊張して「伝えたいことを伝えられない」といった事態を避けられるよう、リラックスしていただけるような声がけ、対応を心がけています。呼吸器の病気はもちろんですが、それ以外でもお困りのことがあれば気軽にご相談いただければと思います。大学病院は待ち時間が気になって受診しづらいと感じていらっしゃる方も、高度医療の手軽な入り口としてぜひ当院をご活用ください。

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