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多面的な評価による診断と
コントロールが重要な喘息治療

葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック

(江戸川区/葛西駅)

最終更新日:2020/04/01

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  • 保険診療

咳や痰、息苦しさや喘鳴、喉の痛みや違和感など、さまざまな症状を伴う気管支喘息。近年、咳の症状が主体の咳喘息も多く、子どもから大人まで年齢層も幅広い。「患者さん自身がどのような病気なのかを理解することが大切」と話すのは、呼吸器内科を専門に長引く咳や喘息の診療に力を入れる「葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック」の横山裕院長だ。丁寧な問診と検査に基づく多面的な評価、治療で使われる吸入ステロイド薬は症状や患者の生活状況に合わせて選択するなど、呼吸器を専門とするクリニックならではの専門性の高い診療を行っている。吸入器の実薬指導や吸入レッスン動画の紹介、吸入後のうがいについてのアドバイスなど、きめ細かに対応する横山院長に「気管支喘息」の話を聞いた。 (取材日2020年3月12日)

症状のコントロールには、医師による多面的な評価と患者自身が病気を理解し治療を維持することが大切

Q喘息とはどのような病気なのですか?
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1

▲穏やかな口調でわかりやすく説明してくれる横山院長

喘息は、呼吸の通り道である気管支にアレルギー性の炎症が持続的に起こり、過敏な状態になった気道に対し外からの刺激により発作的に狭くなることを繰り返す病気です。症状としては喘鳴や咳・呼吸困難などがあり、特に夜から早朝にかけて悪化しやすいのが特徴です。遺伝、アレルギー、大気汚染などの環境などが主な原因とされていますが、ダニやハウスダスト(ほこり)などのアレルギーによることも多いといわれています。

Q喘息の診断や治療について教えてください。
A
2

▲丁寧な説明を受けながら検査や処置を受けることができる

大きく分けますと、「炎症」「気道のせまさ」「原因」の3つを調べます。喘鳴を捉えるための「聴診」、気道が狭いかどうかを調べる呼吸機能検査や気道抵抗検査、気道の炎症を調べる呼気NO検査、そして、アレルギーの原因を調べるアレルゲン血液検査などを行い総合的に判断します。治療は吸入ステロイド薬を主体に行いますが、病状により気管支拡張薬や抗アレルギー薬を併用することもあります。アレルギーの原因がわかっている場合は、環境調整も重要です。喘息発作を起こしたら発作薬の吸入を行い、改善が期待できない場合はステロイド薬の点滴や内服、酸素投与を行うこともあります。

Q喘息の治療で大事なことは何ですか?
A
3

▲明るく清潔感のある院内には院長のこだわりが随所に

喘息の主な原因は持続的なアレルギー性の炎症です。炎症により気管支が過敏な状態となり、外的な刺激が加わることで気管支が狭くなり、喘鳴や咳、呼吸困難などの症状が出現します。つまり、喘息患者さんの場合、症状がない状態であっても水面下に炎症や気道過敏性が隠れているということです。症状があるかないかは喘息の病態においては「氷山の一角」に過ぎません。仮に症状がなくても喘息が治ったわけではなく、その背景にある炎症や過敏性をコントロールすることがとても重要になります。日々の吸入薬が不十分であると炎症や狭窄を繰り返します。さらにその状態が長引くと気道の壁が厚くなったり硬くなることが知られています。

Q患者が気をつけるべきことを教えてください。
A
4

▲患者自身にも理解を深めてほしいという

先ほどお話したように狭窄や炎症を繰り返すと気管支の壁が厚くなり、喘息の重症化につながります。これを「気道リモデリング」といいます。一度起こすと元には戻らないといわれているリモデリングを予防するためには、炎症や気道狭窄を起こさないように吸入薬による病状のコントロールが大切です。症状が改善したからと言って自己判断で吸入をやめないようにしましょう。また吸入を行った後、ステロイド成分が口の中や喉に付着したままになると炎症を起こしやすく、口内炎や喉の痛み、声枯れなどの原因になることがあります。副作用予防のため、吸入後はうがいを3回~5回必ず行いましょう。また食前吸入やうがい後の飲水も有用です。

Qこちらの喘息治療の特徴は?
A
5

▲丁寧な問診と検査により、一人ひとりに合った治療法を見極める

当院では病状の評価を重視しており、特に「症状」「炎症」「せまさ」の3つに分けて評価を行っています。症状は喘息コントロールテストという問診票を使用、炎症は呼気一酸化窒素検査で調べます。気管支のせまさは呼吸機能検査や気道抵抗検査で調べます。このようにいろいろな側面から評価することを「多面的評価」といいます。また吸入薬ですが、「症状」「生活状況」「年齢」など患者さんにより変えており、また「吸入指導」にも力を入れています。最初の指導では練習用のキットを使いながら練習を行います。また次回受診時に実薬を持ってきていただき、その場で正しく使えているかどうかをチェックする「実薬指導」も併せて行っています。

ドクターからのメッセージ

横山 裕院長

喘息は病状を正しく理解し治療を継続することが必要な病気です。「日々の症状があるかないか」だけでなく、炎症をしっかりコントロールすることで「将来のリスクを減らすように管理すること」が大切です。より良い医療実現のために患者さんと医師、看護師はお互いに協力していくことが不可欠です。まずは患者さんにご自身の病状に対する理解を深めていただきたいと考えています。当院では、オリジナルの「ぜんそくハンドブック」をお渡しして、喘息の原因や治療の理解促進、吸入薬が正しく使えるよう吸入レッスンの動画を紹介しています。ホームページにも喘息について詳しく書いているので、理解の助けになるといいですね。

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