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長引く咳の治療で大切なのは
問診、診察、検査による原因の特定

葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック

(江戸川区/葛西駅)

最終更新日:2020/04/01

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  • 保険診療

咳は、もともと肺や気管支の中に外から入ってきた異物を取り除こうとする生体の防御反応。例えば、風邪にかかった時は、体に入ったウイルスやばい菌を外に追い出すため咳や痰が出る。しかし、その咳そのものが悪化し長引いてしまうと、夜も眠れなくなったり、筋肉や骨が痛むなどして日常生活に支障を来すことも。咳の原因は、感染症やアレルギーなど感染以外の原因を含め、非常に多岐にわたるため診断は難しく、治療を受けているにも関わらずなかなか治らないことも珍しくない。「長引く咳の治療には、原因を特定し、確実に治療を行うことが大切です」と話すのは呼吸器疾患を専門とする「葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック」横山裕院長だ。長引く咳、治りづらい咳の診療に注力する同院の咳の診療にフォーカスした。(取材日2020年3月12日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q咳の症状で来院する目安を教えてください。
A

咳が2週間以上続く場合と、これまでにも咳が長引くことが何度もあった場合が受診の目安になります。咳はその持続期間によって3つに分類されており、1~2週間程度続いている咳を急性咳嗽(がいそう)、3~8週間までの咳を遷延性(せんえんせい)咳嗽、8週間以上続く咳を慢性咳嗽といいます。また、咳の性状としては、乾性咳嗽と呼ばれる乾いた咳と、痰が出る湿性咳嗽の2つに分類されます。当院には、内科や耳鼻科で咳の治療をしているにもかかわらず改善が見られないため、ご紹介いただいて来院される患者さんも多くいらっしゃいます。呼吸器内科の専門的な診療と検査で咳の原因を特定し、適切な治療に結びつけていけると考えています。

Q咳の原因や種類について教えてください。
A

咳の原因の一つは、インフルエンザなどに代表されるウイルスやマイコプラズマなどの細菌による感染性の咳です。細菌に対しては抗生剤が有用ですが、ウイルスに対しては効かないため、抗生剤の適正使用のためには細菌感染をいかに診断し治療するかが重要です。感染性以外にはアトピー性咳嗽や季節性喉頭アレルギーなどアレルギー性の咳の他、気管支喘息、咳喘息、副鼻腔炎、後鼻漏による上気道咳症候群などがあります。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や逆流性食道炎による咳、ストレスによる心因性咳嗽などもあります。頻度は少ないですが、気管支拡張症、肺結核や非結核性抗酸菌症、肺がん、間質性肺炎などは見逃してはいけない疾患ですね。

Qこちらの診療の特徴を教えてください。
A

長引く咳の治療では、原因を特定することが大事だと考えているので、患者さんにも原因や治療についてしっかり説明し理解していただくよう心がけています。ただ、先ほどもお話ししたように咳の原因は多岐にわたるので、口頭で説明してもなかなか整理できないし伝えにくいですよね。説明を受けても、家に帰ってから「何だったかな」と思い出せないこともあると思います。そこで、当院ではオリジナルの「長引く咳マップ」を作成し、「なぜ、どこが原因で咳が出るのか?」を説明しています。このマップですべての疾患を網羅しているわけではありませんが、図示することによりわかりやすく説明できるのではないかと考えています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診表の記入

通常の問診に加え、長引く咳、咳がひどい、息苦しい、ぜいぜいと音がする、喘息などの症状で受診する場合は、咳はいつから出ているのか、咳が出る前に感冒症状があったか、鼻づまりはあるか、過去に長引く咳があったかなど、さらに細かい設問に答えていく。逆流性食道炎の可能性を確認するFスケール問診表を用いるケースもある。問診は看護師が担当しているので、疑問点などは気軽に質問してみよう。

2診察

喉の観察や胸部の聴診を行う。喉の所見では、鼻汁が喉に流れ込んでいる後鼻漏の有無、胸部聴診では強制呼気(強く息を吐き出すこと)によりぜいぜい、ヒューヒューといった喘鳴を認めるかどうかが大事なポイントになるという。寒暖差やたばこ、線香、花火の煙などで咳があったか、咳の症状に日内変動があるか、病歴や投薬歴なども確認。同院では丁寧に話を聞き取り、適切な診断へとつなげている。

3検査

喘息や咳喘息の原因となる好酸球性炎症の有無を調べる呼気一酸化窒素検査、CRP検査(炎症反応検査)、肺の機能を調べる呼吸機能検査、気管支の狭さを診る呼吸抵抗検査、肺炎や結核、悪性腫瘍などを確認するための胸部エックス線検査、副鼻腔炎を確認するための副鼻腔エックス線検査などを行う。必要があれば、アレルゲンの特定や炎症反応、結核の有無を診るための血液検査や喀痰検査を行うことも。

4診断結果の説明

問診、診察、検査の結果から、咳の原因として考えられる原因を診断、説明を受ける。咳の原因は多岐にわたるが、大きく分けて2つに分類される。一つはインフルエンザウイルス、RSウイルスなどのウイルス感染と肺炎球菌やマイコプラズマなどの細菌感染によるもの、もう一つはアレルギー性の咳を含む感染以外に原因があるものだ。同院ではオリジナルの「長引く咳マップ」を用いて、咳の原因や治療について詳しく説明している。

5治療薬の説明と吸入指導

同院では、咳や咳喘息で処方する吸入薬を患者の症状や生活状況、年齢などに合わせて選択。その中には眠気など、副作用が出やすいものがあるため注意点などの説明を受ける。また、吸入薬は使い方がとても大切。練習キットを使い、担当看護師から詳しい吸入指導を受ける。使い方に不安がある場合は、処方された吸入薬を再診の際に持参し、実薬指導を受けることもできる。

ドクターからのメッセージ

横山 裕院長

患者さんは長引く咳、繰り返す咳を治してほしくて来院されるわけですから、当院の役目は「治すこと」だと考えています。治すために大切なのは原因の特定をすること。そのためには、問診、診察、そして適切な検査が重要です。あまり知られていませんが、花粉症で咳が出る季節性喉頭アレルギーもあり、鎮咳薬や気管支拡張薬では改善が期待できません。治療は、抗ヒスタミン薬の内服が中心となり、症状がひどい方は、ステロイド薬の吸入や内服が必要になります。呼吸器を専門とする医療施設だからこそ突き止められる咳の原因もあるので、咳が長引いている、治療を受けているが改善しないという方は、一度、受診してみることをお勧めします。

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