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重盛 登世 院長の独自取材記事

重盛ファミリー歯科

(四日市市/西日野駅)

最終更新日:2021/10/12

重盛登世院長 重盛ファミリー歯科 main

四日市市中心部から車で10分ほどの住宅街に立つ「重盛ファミリー歯科」。重盛登世(しげもり・とせ)院長は2004年に奥羽大学歯学部を卒業後、愛知学院大学附属病院や愛知県内の歯科医院等で勤務。地元でかつて父が開業していた整形外科医院をリニューアルし、2019年5月に開業。バリアフリーで車いすにも対応した院内は広々と明るく、診療室は完全個室でプライバシーにも配慮。「私自身が歯医者恐怖症でした」という重盛院長は幼児にも歯科治療に慣れてほしいとステップアップルームを設置。ブラッシング指導やフッ素塗布などを通じ子どもの頃から歯科医院に親しんでもらえる工夫を凝らす。「3世代で通っていただける歯科医院をめざしています」と笑顔で語る重盛院長に、歯科医療にかける思いを聞いた。

(取材日2019年6月6日)

3世代で通ってもらえる歯科医院をめざして

開業までの経緯についてお聞かせください。

重盛登世院長 重盛ファミリー歯科1

2004年に奥羽大学歯学部歯学科を卒業後、愛知学院大学大学院歯学研究科を2008年に修了しました。その後、愛知学院大学附属病院や愛知県内の歯科医院での勤務等を経て、2019年5月に四日市に帰ってきて当院を開業しました。ここはもともと父が整形外科医院を10年前まで開業していた建物で、そこをリニューアルしました。開業のきっかけは、勤務医をしているうちに自分でやりたい歯科医院の形が見つかったからですね。それまで働きながらいつも感じていたのが、治療に訪れたお父さんお母さんについてきたお子さんの居場所がない、ということでした。これは何とかしたい、という思いがあり、小さいうちから歯科医院に慣れてもらえるような設備や診療法を実践しようと考え、開業を決意しました。

内装や設備に関するこだわりはありますか。

全面バリアフリーにこだわりました。ベビーカー、車いすの方にも対応しており、土足のままでいいので高齢の方などでも気軽に入れると思います。来院される方に優しい歯科医院をめざしています。また、私自身が歯医者恐怖症の子どもでしたから、その体験から小さなお子さん用にステップアップルームを造りました。まず歯科医院に慣れてもらうことから始める取り組みですね。合わせて、お母さんが治療している時に、お子さんが側で座って見ていられる場所も用意しました。子育て中のお母さんたちが一番大変なのは、誰かにお子さんを預けなければご自分の治療のために歯科医院にも通えないということだと思うんですね。キッズルームもいいけれど、やはり自分の目が届くほうが安心でしょうから。お子さんにとっても、お母さんの治療の様子を見て歯科医院に徐々に慣れていく、という効果も期待できますね。

こちらの患者層や主な治療内容などはどのようなものですか。

重盛登世院長 重盛ファミリー歯科2

この地域は古くからの住宅も多く、高齢の方々もたくさんお住まいです。私はもともとは入れ歯やかぶせ物を専門にやってきましたので、おじいちゃんおばあちゃん世代から、お父さんお母さん、そして子どもたちまで、3世代にわたって通っていただけるクリニックをめざしています。治療内容も、本当に一般的な町の歯科医院として、オールマイティーに対応しています。ただ、抜歯の場合、通常のものは当院で対応しますが、完全に埋まっている歯を抜く場合などは専門の口腔外科で対応していただいたほうが良いので総合病院を紹介させていただきます。また矯正についても、当院で相談には応じていますが、治療については矯正専門の先生を紹介しています。いずれも患者さんにとっての負担軽減や利便性を考えてのことですね。

カウンセリングを徹底し納得した上での治療を重視

歯科医師をめざされたきっかけは何ですか。

重盛登世院長 重盛ファミリー歯科3

実は私はもともと歯並びが悪かったんです。八重歯がひどく、それがずっとコンプレックスでした。それで、どうしてこうなってしまったんだろう、ということに疑問を持ち、ならばそれを勉強してみよう、と思ったのが歯学部を選んだ最初の動機でした。歯並びは大学時代に矯正しましたので、今はもうきれいになりました。ただ、治って自分で満足できたからか、専門には矯正は選びませんでした。補綴の実習がとても面白く、興味を持ち、入れ歯というのは最終的な形なので、入れ歯の勉強をすることは歯科のすべてを勉強することになるのかな、と考えて入れ歯を専門に選びました。

貴院の診療方針についてお聞かせください。

初診でいらした患者さんには、痛みがない限りは、まずカウンセリングから始まり、歯周検査など各種検査、エックス線撮影をして、それに基づいて治療計画を提示するところまでがその日に行う内容です。本格的な治療は次回から、ということになります。それは、患者さんに現状を知ってもらい、どのような治療をしていくのかをしっかり理解していただきたいからです。歯の模型で説明したり、どんな治療をするのかアニメーションで見てもらったり、また保険内治療と自費治療、どちらにするのかの選択の場合も、その日に決めるのではなく、次回までに考えてきてもらうようにしています。患者さんの要望もよく伺って、納得してから治療に入ることを何より大切に考えているからです。

診療時に心がけていることは何かありますか。

重盛登世院長 重盛ファミリー歯科4

患者さんに対して、例えばタオルをかけるというような行為についても、一つ一つ必ず声かけしてから行うようにしています。今からタオルをかけますとか、水をかけますとか、削るのでちょっと振動がありますとか、患者さんにとっては見えないわけですから、前もってどんなことをされるのか伝えておけば気持ちの準備ができますよね。特に麻酔をする時など、ちょっとチクッとしますよ、とあらかじめ言っておけば、患者さんも心の準備ができると思いますが、言われなければ急に痛い、と感じますよね。麻酔は緊張感を伴いますから、できるだけ情報を伝えて患者さんにリラックスして治療を受けていただくことが重要です。麻酔以外にも、あらゆる場面で声かけは大切にしています。

小児のうちから歯科医院に慣れられるよう工夫を凝らす

お子さんの治療に関して工夫されていることはありますか。

重盛登世院長 重盛ファミリー歯科5

私の場合がそうだったんですが、何をされるかわからないので怖いという思いがありましたので、ちゃんと説明してから進めています。特に小さなお子さんの場合はまずいきなり治療ではなく、練習日を設けています。実際に器具を見せて、「これは歯のシャワーだよ」「これは歯の掃除機だよ」と横で実際に水を出して見せたり、歯に水をかけてみたりと練習して、恐怖心をなくす工夫をしています。治療の際も2秒したら休憩、また2秒したら休憩と、続けて長い治療はしません。その時の決まり文句があって「ほかのお友達も2秒ならできるよ」と言うんです。そうすると案外みんな頑張ってくれますね。できたら褒めてあげて、また少し進める。いろいろアプローチを変えながら小さいうちに恐怖心を除いていくことが何よりも大切だと考えています。

スタッフの皆さんとの連携はどのように図られていますか。

歯科衛生士はパートが3人で、常時2人体制です。受付は常勤で、総勢4人ですね。歯科衛生士は皆、子育て中のお母さんで全員復帰組です。ですからお子さんへの接し方も上手ですし、虫歯と食べ物との関係など具体的な知識が豊富です。それを生かして患者さんのお母さんへの食事指導、という形で取り組んでもらっています。お母さんたちの中には乳歯は生え変わるから虫歯があっても大丈夫では、とお考えの方もいらっしゃり、そういう方々には歯科衛生士から乳歯の虫歯は永久歯にも影響が出ることを詳しく説明したり、日常の歯磨きのやり方についても、体験を踏まえた具体的なアドバイスをしたりしてもらっています。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

重盛登世院長 重盛ファミリー歯科6

小さなお子さんからお年寄りまで、3世代で受診していただける町の歯科医院をめざしています。歯に関しての心配事、悩み事がありましたら、相談だけでもいいので一度ご来院ください。一般的な治療に関しては解決法が見つけられると思いますし、必要に応じて連携先の総合病院などを紹介することもできます。地域の皆さんに気軽に来てもらえる、お口の健康に関する相談に乗れる歯科医院として今後も取り組んでいきたいと考えています。

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