機能回復と快適な口腔環境をめざす
インプラント治療
なかじま歯科クリニック
(川崎市高津区/二子新地駅)
最終更新日:2020/09/25


- 自由診療
何らかの理由で歯を損失してしまった場合の治療法としてよく名前が挙がるのがインプラント治療だ。最近ではかなり浸透してきているようだが、やはり手術が怖い、と躊躇する人も多いもしれない。開業以前、インプラント治療を専門とする歯科医師のもと、精度の高さにこだわった治療法について研鑽を積んできた中島大輔院長は、「口腔内の環境維持や機能回復の点から、歯の欠損を補填する治療法としてインプラントは有用だと思います」と話す。中島院長は、適切な診査診断に基づいて構築した治療計画に沿い、精密にインプラントを埋入する技術を駆使しながら、精度の高さを重視したインプラント治療を実践している。実際どのように治療が進められるのか、中島院長に話を聞いた。(取材日2020年4月7日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療とはどのようなものですか。
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A
インプラント治療は、歯を損失した部分の骨にインプラントと呼ばれる人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯をかぶせる方法です。なくした歯を補填する治療法として、ほかにブリッジと入れ歯治療があります。ただ、ブリッジは両隣の歯を削る必要があり、それらの歯でブリッジを支えるため大きな負荷がかかり、歯肉のトラブルも起きやすくなります。また、入れ歯は噛む時に動きやすく、噛みにくいことや歯肉に傷や炎症が生じることも。発音しにくいと悩んでいる人も多いですね。その点、インプラントは天然歯を削る必要もなく、他の歯や歯肉にあまり影響を与えることなく補填できるところが特徴です。
- Qインプラント治療の際、どんなことを心がけていますか。
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A
患者さんは、痛みの有無、治療の必要性、コスト、この3点に不安を抱かれていることが多いようです。ですので、それらの不安を払拭できるよう丁寧に説明し、メリット、デメリットも詳しくお話ししています。CT画像によって骨や神経などの位置を確認しながら、どのようにインプラントを埋入し、どのように上部の人工歯を作るのか、すべての工程をシミュレーションできますので、それらをお見せしながら治療の流れを一通り説明しています。手術の時は、当初の計画どおりの正しい位置、角度で、ずれがないよう精密に埋入しています。その後、上部の人工歯を作る際には、咬合のバランスを重視し、機能の高さにこだわって作製を進めます。
- Q治療期間や費用について教えてください。
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A
当院の場合、診査診断から実際の埋入手術を行うまでの間、歯科技工所と連携しサージカルガイドの製作やCTによる確認などを綿密に行っており、その期間として約3週間必要です。インプラントの埋入後は、骨と結合するまで2~3ヵ月待ち、その後、上部の人工歯の取りつけを行います。もしもインプラント治療に必要な骨の量が足りず、骨造成を行う場合は、5~6ヵ月かかることもあります。費用は、当院の場合、一般的なインプラント埋入手術および上部のかぶせ物治療まで含めて1本40万円からとなっています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1口腔内をチェックしカウンセリングを行う
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口腔内のチェックや、口腔内写真、エックス線撮影などで歯の状態、噛み合わせなどを確認。口腔内の状態によって必要であれば、3DCT撮影をして、それらのデータを見ながらカウンセリング。患者の話をよく聞くとともに、インプラント治療の流れやメリット、デメリット、費用、治療期間などについてわかりやすく説明する。
- 23DCTによって精密な診査診断を行う
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インプラント治療で特に重要なのが、診査診断を適切に行うこと。3DCTによって骨の形状、骨量、神経が走る場所など詳細に確認。得られたデータと型採りした模型をもとに、インプラントを埋入する位置、角度、深さなどを決定。その治療計画に基づいてサージカルガイドを製作する。それが完成した段階で、サージカルガイドを装着して再度CT撮影するなど、同院では、埋入手術に入る前に複数回CTで確認しながら進めている。
- 3インプラント手術を行う
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サージカルガイドの最終確認がとれたら、埋入手術をスタート。同院では、サージカルガイドを活用し、当初の計画と誤差なくピンポイントでインプラントを埋入するよう心がけている。サージカルガイドは、手術の際の不安定な要素を排除し、施術者がしっかりコントロールできる安全な手術を目的としたもので、この活用によって、低侵襲で安心安全な手術をめざしている。インプラント埋入後、骨と結合するまで2~3ヵ月待つ。
- 4人工歯を装着する
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インプラントと骨がしっかり結合したら、上部の人工歯を作る。同院では、インプラント治療の診査診断時から歯科技工所と連携しており、上部の人工歯は歯科技工士の意見を反映、メンテナンスしやすく長く維持できるよう工夫している。また、全体の咬合のバランスも配慮し、正しい噛み合わせとなるよう配慮しながら人工歯を作る。
- 5定期的なメンテナンスが大切
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インプラント治療は、治療を行って終わりではなく、治療後もその状態を維持するために定期的にメンテナンスに通うことが極めて重要。使っているうちに咬合のずれが生じることもあるため、口の中の変化を早期に発見し、その都度調整することが必要。年に3~4回は定期的にメンテナンスに通う。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本40万円~、骨造成/5万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。