歯科治療が怖いと感じる人に寄り添う
初診の流れ
たんぽぽ会歯科和歌山院
(和歌山市/紀伊駅)
最終更新日:2023/05/30


- 保険診療
口の健康は、体全身の健康と深く関わりがあるといわれる。例えば、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中、誤嚥性肺炎といった病気のほか、姿勢や集中力などにも影響があるそう。 長く健康に過ごすためには、虫歯や歯周病にかからないよう日頃から定期的なメンテナンスでトラブルを事前に防ぐことが大切だ。しかし、そうわかっていても痛みや不安から歯科医院から足が遠のいている人も少なくない。「たんぽぽ会歯科」は、そんな人にも寄り添い、多様な工夫で患者に寄り添った診療を提供する。「患者さんの立場になって診療することを大切にしています」と話してくれたのは「たんぽぽ会歯科 和歌山院」の川添晃院長。今回は同院がどのようにして患者の恐怖心を取り除き、スムーズな治療のためにどんな取り組みを行っているか、詳しく聞いた。
(取材日2023年4月4日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q歯科治療が怖いと感じられやすいのはどうしてでしょうか?
-
A
大人であっても、初めて会った歯科医師にご自身の口の中を診てもらうということは怖いことだと思います。不安を抱いてしまうのは仕方がないことかもしれません。ですが私どもの歯科医院では「患者さんの気持ちに寄り添った診療」を実現すべく、一人ひとりに優しく接して、怖いと思われないようなファーストコンタクトを心がけています。患者さんの声を丁寧に伺い、わかりやすい説明で、「怖くて、痛くて、行きづらい」という歯科のイメージを取り除くように努めています。
- Q患者の不安を軽減するため、貴院が行っている工夫はありますか?
-
A
患者さんの要望を聞くことを大切にしています。こちらから治療のご提案をさせていただく際に、それを患者さんが不安に思ったり、望まなかったりすることもあります。医学的に正しいからといって、患者さんがしてほしくないのであれば、それはやるべきではありません。治療のご提案に対し、患者さんが望まない場合は何ができるか・できないかを考え、その妥協点を探します。無理なことはできませんとお伝えすることはありますが、患者さんのご要望を聞き出して妥協点を見つけ、満足いただけるよう努めています。
- Q自由診療と保険診療の違いは何でしょうか?
-
A
治療内容によりますが、例えば詰め物・かぶせ物の場合、保険診療の場合は定められた範囲内での材料を用いて行います。より白さや、自分のほかの歯とのなじみにこだわる場合などはご相談に応じています。大原則として、当院を訪れる患者さんの主訴は虫歯、歯周病が多いです。基本は保険治療の範囲内でご案内するというスタンスで、患者さんの考えを尊重した治療方針の提示と適切な診療の提供に努めています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初診受付をして、問診票を記入
-
受付で問診票をもらい、記入。歯の汚れや口臭、歯並びが気になるといった口にまつわる悩みのほか、痛みや出血などの急なトラブルによる受診の場合は、そうしたトラブルや症状がいつからか、どのくらいの痛みか、どんな時に出血するのかまで細かく記入する。ほかに、糖尿病など慢性疾患の有無、服用している薬などについても問われる。「全身の健康に関わることまで把握することで、適切な治療に結びつけます」と院長。
- 2診察台で口の中を確認、エックス線撮影
-
口の中や歯一本一本をチェックし、虫歯や歯周病の有無、歯茎の状態を確認。歯周病が進んでいる時は、歯周ポケットの深さも検査。さらにエックス線写真の撮影を行って、肉眼では見えない歯茎の内部や骨の状態も確認していく。患者が希望する治療によっては、さらに口腔内写真や歯科用CTによる撮影を行うこともあるそう。
- 3カウンセリング
-
患者が納得して治療を受けるためには、まずはどういう状態でどういった治療が必要か知ることが大切だという。エックス線写真などの画像をモニターで見たり、鏡を使って口の中の状態を直接見たりしながら、診断結果について聞く。さらに、過去に歯科医院で受けた嫌な経験やトラウマがないか、不安点などもヒアリングされた上で、治療計画が立てられる。
- 4治療スタート
-
同意を得たら治療開始。痛みや腫れがある場合、まず応急処置的治療を行う。患者が治療を怖いと思っていると、緊張から筋肉がこわばり治療しにくくなるそう。そのため、患者に明るく話しかけ、気持ちをそらして恐怖心や痛みといった苦痛を感じにくくさせるよう心がけるという。また、麻酔では痛みを軽減する工夫を行うほか、型採りに口腔内スキャナーを用い、通院回数や治療時間を短くするなど患者の負担軽減に努めているとのこと。
- 5定期的なメンテナンス
-
同院では、およそ3ヵ月に1回ペースでの通院を推奨。これは、自宅でしっかりセルフケアができている人でも、歯周ポケット内の細菌の数は3ヵ月で元に戻ってしまうといわれているためだ。歯を削るといったつらい思いをしないためにも、プロによる定期的なメンテナンスで治療後もきれいな状態を保っていくことが大切だ。