医療法人 なかがわ小児科

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中川拓院長
頼れるドクター掲載中

小学校入学後のおねしょ
生活習慣指導や薬で夜尿症改善を

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保険診療

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子どもの“おねしょ”は大きくなるにつれて自然と治ると思っている人は少なくなく、おねしょで医療機関に行くなんて、と考える家族もいるのではないだろうか。小さい頃なら心配ないが、小学校に入ってからも続くようだと、夜尿症の治療を考えたほうが良いという。修学旅行などの学校行事を前に受診する患者も多いが、夜尿症の治療は長期にわたることも少なくない。早期に受診し、親や家族、そして何より子ども本人が「治したい」という意欲を持つことが、夜尿症の治療には重要だという。夜尿症の原因、そしてどういう治療を行うのか、日本腎臓学会腎臓専門医で、「なかがわ小児科」院長の中川拓先生に、子どもの夜尿症について話を聞いた。(取材日2019年6月1日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

治療が必要なおねしょとは、どういうものでしょうか。

年齢が一つの基準になります。小学校に上がる前までは気にしなくても大丈夫です。しかし、小学生になっても夜尿が続く場合は受診をお勧めします。学校行事など、お友達と泊まる機会を前に受診することが多いのですが、子ども自身やご両親が「治したい」と思った時点で治療が必要なんです。また、他の病気が原因で夜尿を引き起こすことがあります。人は通常、就寝中は尿が濃縮され、トイレには行きません。それは、抗利尿ホルモンによるものですが、脳腫瘍などが原因でこのホルモンの分泌が低下し、尿が薄く、たくさん作られてしまう中枢性尿崩症のほか、腎臓や膀胱の病気が原因で夜尿になることもあります。

おねしょに、子どもの性格や親のしつけは関係していますか。

基本的には一切関係はありません。治療するにあたり、ご両親には、おねしょしても本人を絶対に怒らないようにお伝えしています。落胆するなどご両親の表情や心境の変化も、子どもは敏感に察知してしまいます。おねしょは悪いことではなく、子どもに罪はまったくありません。逆に、成功したときはしっかり褒めてあげることも大切です。当院では、子どもに夜尿の日誌を毎日つけてもらいます。成功した時にシールを貼ることで達成感、成功体験を重ねていきます。一喜一憂すると、子どもも家族もストレスになります。「起こさない」「怒らない」「焦らない」の3点を念頭に、長い目で治療を進めていただきたいですね。

治療にはどのくらいの期間が必要ですか。

受診してから治療終了まで、1年以上かかることもあります。治療を開始するまでに、問診や検査を施行し、その上で生活指導を行います。治療開始後、様子を見ながら、アプローチ方法を変えたり、お薬の量や種類を増やしていきます。また、夜尿がなくなった後は、治療をやめていくというプロセスも必要です。学校行事やお泊まりなどを控えている場合、直前だと効果に結びつきにくいことも多いので、先々のご予定がわかっている場合は、少なくとも1年前には相談に来ていただいたほうが良いですね。

検診・治療START!ステップで紹介します

受診し、問診票に記入する

夜尿症の頻度や、過去の治療歴、昼間のおもらしがあるか、生活習慣や食事などの状況を問診表に記入する。便秘があるかどうかも重要。便秘が夜尿症の原因になることもよくあるという。日常の子どもの様子を知っている家族から、問診票や聞き取りによって医師が症状を把握し、治療が必要か否かを判断する。

子どもと家族一緒に、夜尿症の説明を受ける

治療は、長い期間にわたって継続することもあるため、何よりも、子ども本人の「治したい」という気持ちが重要だという。そのため、親だけでなく、子どもにもわかるような言葉を選んだ、丁寧な説明が心がけられる。子どもが理解できているか、本心から治したいと思っているかを把握できるよう、目線を合わせて話してくれる。

尿の検査を行う

尿検査により、全身の状態の把握や夜尿の原因となる体内の異常を見つける。一般的な尿検査に加え、精密な尿の検査も行う。夜尿症は、夜間尿量が多い多尿型と膀胱容量が小さい膀胱型、その両者の混合型と、大きく3つに分かれるという。夜間の尿の量や濃度、日中にできるだけ我慢した際の尿量の計測によって、どのタイプかを診断。

夜間尿量や濃度の検査

多尿型は夜間に尿が濃縮されず、薄い尿が作られてしまうため、尿の濃さを診断する。そのため、朝一番最初の尿を持参し、尿の濃度を院内で検査する。また厳密な尿の検査や詳細な問診などから他の病気の可能性を排除し、夜尿症のみと診断してから治療を始める。治療を始めるにあたって必要に応じて血液検査を行うこともある。

治療方法を選択の上、指導開始

医師と患者で一緒に治療方法を決めていく。まず選択肢の一つになるのが生活習慣や便秘などの改善。それで症状に変化が見られない場合に、内服薬治療やアラームを用いたトレーニングに進む。アラームを用いた方法は、就寝中、下着に尿を感知するとアラームが鳴るセンサーをつける方法。夜尿後本人に認識させることを繰り返し、膀胱にためられる尿量を増やすことをめざす。膀胱の容量が小さい場合、この方法により改善に導いていく。

ドクターからのメッセージ

中川 拓院長

おねしょは、子ども本人とご家族の「治したい」という思いがとても重要です。生活習慣の改善や、お薬を飲むことも継続が必要ですし、アラームを用いたトレーニングも毎日夜尿があれば、本人はもちろん、ご家族も毎晩起きることになります。そのため、頑張る気持ちがないと、継続は難しく、途中でやめてしまうことも少なくありません。大変ではありますが、焦らず、ゆっくりと治療していきましょう。おねしょは、小学校高学年でも悩んでいる子がいるといわれています。治療をすることで治癒をめざすことができます。治療は開始から終了まで1年以上かかることもあるので、悩まれていたら早めに相談していただきたいです。

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