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林 洋介 院長、鈴木 沙律奈 先生の独自取材記事

高田馬場 新田歯科医院

(新宿区/高田馬場駅)

最終更新日:2024/04/02

林洋介院長、鈴木沙律奈先生 高田馬場 新田歯科医院 main

高田馬場駅から歩いて4分の場所にある「高田馬場 新田歯科医院」。1981年開業の同院には、遠方からわざわざ足を運ぶ人も少なくないという。2代目院長である林洋介先生の専門は、歯の神経(歯髄)を扱う「根管治療」。2015年にはペンシルべニア大学の歯内療法学講座を修了し、その後もさらなるキャリアを積んでいる。同院の歯科医師は各自が専門分野を持ち、根管治療・歯周病治療・補綴・口腔外科を4本柱とするチーム医療で、患者一人ひとりのニーズに応えている。「歯の保存」のために根管治療に力を入れているという林院長と、同院でただ一人の女性の歯科医師である鈴木沙律奈先生に、チーム医療のメリットや今後の展望について話を聞いた。

(取材日2023年12月6日)

積み重ねてきた「根管治療」の知識と技術

林院長のご専門である根管治療とはどのような治療ですか?

林洋介院長、鈴木沙律奈先生 高田馬場 新田歯科医院1

【林院長】歯の神経(歯髄)の治療をするもので、わかりやすく「根の治療」とも呼ばれています。むし歯菌や歯周病菌が神経に達して炎症を起こすと、神経を除去する必要が出てきます。この処置を「抜髄」といいます。抜髄時に取り残しなどがあると根の先で炎症を起こす場合があり、そこで行う「再治療」も根管治療の一つです。また根の形態や症状によっては、歯肉を切開して膿を出すような外科治療が施されます。時間もかかり技術力も必要ですから、簡単な治療ではありません。マイクロスコープやラバーダムの扱い方も重要です。私は以前より根管治療を専門とし、2015年にはペンシルべニア大学の歯内療法学講座を修了。さらなるキャリアを積んできました。当院の患者さんのみならず他院からも根管治療の依頼をいただけていることは、とてもうれしいことですね。

根管治療をするメリットを教えてください。

【林院長】天然歯を保存できる可能性が高まることが期待できます。私が根管治療に力を入れているのは「歯の保存」のため。その後に行う治療の結果も大きく変わるんですよ。根管治療がきちんと行われていなければ、どんなにきれいで丈夫なかぶせ物をしても、長持ちしにくいんです。根管治療は歯周病とも密接な関係があります。歯周病が歯の根まで影響して合併症を引き起こしたり、その逆もあり得ます。歯の根の治療を放っておくと「噛むと痛い」「歯肉が腫れる」といった症状となって現れます。

患者の歯への意識など以前と変化を感じることはありますか?

林洋介院長、鈴木沙律奈先生 高田馬場 新田歯科医院2

【林院長】日に日に「根管治療」というワードが世の中に広まってきていると感じていますし、実際に患者さんからのお問い合わせも増えています。セカンドオピニオンの要望も多いです。皆さん、根管治療の難しさを知っていて、良いクリニックを探しているのだろうと思います。一方で、これまで以上に正しい知識を伝えていくことが大切だと考えています。治療に使う材料や術式について、よくご存じの患者さんから質問を受けることもあるのですが、お持ちの情報が必ずしも正しいとは言い切れないからです。根管治療に関する情報が世の中にあふれており、そのすべてをうのみにして混乱してしまっている患者さんも多いように感じますね。

専門家によるチーム医療で患者のニーズに応える

感染症対策についても教えていただけますか?

林洋介院長、鈴木沙律奈先生 高田馬場 新田歯科医院3

【林院長】滅菌についてはもともと力を入れているんですよ。ヨーロッパ規格であるクラスBの滅菌器を2台、強力な洗浄機も以前より設置しています。口腔外バキュームも以前から導入していましたが、感染症対策強化のために増設しました。診療ユニット・待合室・エレベーターに至るまで、アルコール消毒にも一層力を入れています。新型コロナウイルス感染症流行の影響で、一時期はクリニックから足が遠のいた方も多いのではないでしょうか。しかし口腔内環境と全身の免疫力の関係がニュースでも取り上げられ、これまで以上に歯の健康を意識される方も増えました。患者さんが安心して来院できるよう、感染症対策には細心の注意を払っています。

鈴木先生がこちらに入職を決めたのはなぜですか?

【鈴木先生】院長は根管治療を得意としていますし、その他にも歯周病や矯正など高い専門性を持った先生が当院にはそろっています。この環境ならば自分も大きく成長できるのではないか、そう思って入職を決めました。私は歯科医師としてのキャリアをスタートしたばかりで、まだ「これが得意」といえるものがないんです。周りの先生方に教わりながら、知識や技術を積極的に自分も身につけていきたいと思っています。
【林院長】鈴木先生は当院で唯一の女性の歯科医師。患者さんやスタッフへのこまやかな対応が、院内の雰囲気を温かくしてくれています。歯科衛生士などのスタッフたちは皆女性ですから、他の歯科医師に対して言いにくいことでも鈴木先生には安心して相談できるようです。技術面でも成長が見られますし、鈴木先生は今や当院にとって欠かせない存在です。

チーム医療のメリットはどんなところにありますか?

林洋介院長、鈴木沙律奈先生 高田馬場 新田歯科医院4

【林院長】それぞれの専門的な立場から案を出し合い、患者さんのニーズに幅広く応えられることです。当院の4本柱は根管治療・歯周病治療・補綴・口腔外科。さまざまな角度から、口の中を総合的に診ています。最近ではマウスピース型装置を用いた矯正のニーズも高まっていますね。最良の方法を見つけていくためには、対話がとても重要です。他の先生の意見や患者さんの希望を柔軟に取り入れ、自分の考えだけを押しつけないようにしています。幅広い症例に対応しようとすると、どうしても治療が広く浅くという傾向になりがちです。当院は専門性の高い歯科医師が協力し合うチーム医療で、対応範囲と医療レベルの両立を可能にしています。
【鈴木先生】複雑な症例の患者さんも多く、一人では対応が難しいことも多々あります。ですが、すぐ近くに各分野の専門知識を持った歯科医師がいますので、さまざまなお悩みに対応できるのが当院の強みですね。

日常の中で「歯」に興味を持ってほしい

患者さんとのコミュニケーションで心がけていることは何ですか?

林洋介院長、鈴木沙律奈先生 高田馬場 新田歯科医院5

【鈴木先生】その方に合った接し方をすること、そして可能性のあることはメリットもデメリットもお伝えするようにしています。特にデメリットに関しては、後から「聞いていなかった」となってはいけません。患者さんが理解し納得してから治療を受けられるよう、わかりやすい説明を心がけています。
【林院長】話しやすい雰囲気づくりを心がけていますが、フレンドリーすぎて盛り上がってしまうことも(笑)。患者さんのお口の状態を見て気になることがあれば逃さず確認して、生活習慣からのアドバイスもするようにしています。

ところで、先生方はなぜ歯科医師をめざしたのですか?

【林院長】親子3代で歯科医療に従事していることもあり、幼い頃から歯科の現場はとても身近なものでした。でも実はあまり歯が丈夫ではなく、むし歯の治療もたくさん経験しています。そのおかげか、患者さんの痛みには人一倍敏感な歯科医師になれたと思っています。
【鈴木先生】父が歯科医師で、私も物心ついた頃から歯科医師をめざしていました。今は歯科医師同士、父と歯科に関する話をすることもあるんですよ。

今後の展望を教えてください。

林洋介院長、鈴木沙律奈先生 高田馬場 新田歯科医院6

【林院長】数年かけて「理想のクリニックづくり」に力を注いできましたが、鈴木先生が加わったことで、その理想のかたちにかなり近づいてきたと思います。これからも当院の強みを生かしながら、さらに患者さんに信頼されるクリニックをめざしていきたいです。
【鈴木先生】まずは目の前の課題を一つ一つクリアすること。そうしてスキルアップしながら、患者さんが笑顔になれるような治療を提供する歯科医師になるのが目標です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【鈴木先生】歯科医師の専門的かつ高度な治療技術はもちろん、歯科衛生士も患者さんの歯の健康を守るために勉強を重ねています。麻酔方法も工夫して痛みの少ない治療を提供できるよう努めていますので、歯や口のお悩みはぜひ当院にお任せいただければと思います。
【林院長】定期的に歯科検診を受けてください。何も異常がなければ安心しますし、思わぬ疾患が見つかるかもしれません。最近では、舌圧や唾液量の検査などの口腔機能低下症の検査も開始しましたので、ぜひお気軽にご相談ください。美容院に通う感覚でクリニックに足を運んでもらえるとうれしいです。当院は駅からも近く、感染症対策にも力を入れています。年に2回、ショッピングや仕事のついでにでもお口のチェックにいらしていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療/6万6000円~(自由診療の場合。歯種により異なる)、インプラント治療/46万2000円~、歯周組織再生療法/8万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/55万円~、口腔機能低下症の検査/6600円(自由診療の場合。50歳未満が対象)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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