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佐藤 寛之 院長の独自取材記事

あいかわ橋クリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2021/10/12

佐藤寛之院長 あいかわ橋クリニック main

岐阜市の中でも、関市にほど近い山あいののどかな住宅地にある「あいかわ橋クリニック」。長年にわたってこの地域の医療の核となっていた「竹内クリニック」の後を引き継ぎ、2018年4月に開院した。佐藤寛之院長は、医療機関の少ないこの地域の医療を守り、支えるため、“よろず健康相談”の精神で幅広い診療を展開。専門である消化器内科だけでなく、前身より取り組んできた精神科や、慢性的な不調の相談にも親身になって対応している。患者の声にどこまでも応える診療姿勢について、たっぷりと語ってもらった。

(取材日2018年12月17日)

医療機関の少ないエリアで、医療の火を絶やさぬために

先生は、なぜ医者を志したのですか?

佐藤寛之院長 あいかわ橋クリニック1

もともと生物学に興味があって、農学部か医学部に進みたいと考えていました。動物も植物も興味がありましたし、食物に関係する勉強を農学部でできたら将来の道も広がるだろうと思っていたんです。一方で、中学から柔道をやっていて、何度かケガをしてしまい、病院にもよく通っていました。自分を気遣って適切な処置をしてくれる医師の姿に、信頼や憧れも感じていました。そんなこともあり、結局は動植物ではなく人間について学ぼうと、医学の道へ進みました。その後、まんべんなく、どんな患者さんにも対応できるようになりたいと、内科の中でも消化器内科を専門にすることにしました。

2018年4月にクリニックを開院された経緯を教えてください。

10年以上、大病院で診療を続け、勤務医として学ぶことも多かったのですが、いつかは町医者として地域に根差した医療に関わりたいと考えていました。そして、ちょうど前職の任期が切れるタイミングに開業を決め、部活動の先輩であった医療法人明照会の小倉先生にご相談することで、現在のかたちで開院することができました。実はここには「竹内クリニック」という精神科のクリニックがあったのですが、ちょうど閉院を考えていらっしゃった時に、ご縁があったので引き継ぐことにしました。新クリニックとしてスタートさせる前に、準備も兼ねてこちらで勤務医としても働いていましたので、前任の先生との連携や、患者さんの把握などもでき、スムーズに継承することができました。継承前にいた2名のスタッフも、今も変わらず勤務してくださっていますので、前と変わらないスタンスで診療ができていると思っています。

地域のクリニックを引き継がれ、新たなスタートを切っていかがですか?

佐藤寛之院長 あいかわ橋クリニック2

この周辺は岐阜市の中でもあまり交通の便が良いエリアではなく、昔から住んでいる高齢者の方が多いんです。近隣にはクリニックが数えるほどしかなく、もしここが閉まってしまったら、通えるところがないとおっしゃる患者さんもいらっしゃいました。だからこそ、「医療の火を絶やしてはいけない」と思いましたね。すぐに使える移動の足を持たない患者さんにとって、歩いて通えるクリニックがあることは、大きな安心につながります。例えば病院嫌いでなかなか診察を受けなかった男性が体調を崩したので、なんとかご家族が引っ張って連れてきてくれたということで診察してみると、心臓の状態が悪くすぐに救急搬送になった、といったことも十分あり得ます。一歩遅れたら取り返しがつかない状況があると思うと、ここで開業する意義や責任を感じますね。

内科に加え消化器内科、肛門内科、精神科に幅広く対応

現在も、以前と変わらず精神科の患者さんは多いのでしょうか?

佐藤寛之院長 あいかわ橋クリニック3

続けて通っていただいている患者さんは少なくないですね。正直なところ、私は精神科が専門ではないので、きちんと引き継いでいけるか不安な面もありましたが、前任の竹内先生の残されたカルテがとても丁寧で立派で。一人ひとりきちんと向き合って丁寧に治療を進めてらっしゃったのが伺えて、とても勉強になるんです。カルテの指針を引き継ぎながら、患者さんとの信頼関係を作れるように、一歩一歩進めています。ほかの病気もそうですが、精神科で長く治療を続けている方はなおのこと、薬の調整が非常に重要なんです。薬があるということ自体が、安心材料になることもありますからね。処方には細心の注意を払っています。そして「私は精神科は診られません」とは言わず、患者さんの生活を維持し、より良くできるよう、自分自身も学んでいるところです。

専門とされている消化器内科についても教えてください。

「おなかが痛い」と一口に言っても、いろいろな可能性が考えられます。当院では超音波検査や上部消化管内視鏡検査機器も導入し、適切な診断につなげています。そして、これまでの経験から疾患をきちんと見定めて、治療にあたりたいと思っています。昨今は肝臓を悪くして脂肪肝の状態になっている人も少なくないです。糖尿病との関連もありますし、放っておけない症状だと思います。こうした慢性的な症状や病気、何だか調子が悪いというご相談から、大きな病気が見つかることもあり得ますので、ぜひ腹痛を見くびらずに来院いただきたいですね。

そのほか、専門的な知見を生かして診療されていることはありますか?

佐藤寛之院長 あいかわ橋クリニック4

消化器の延長として、内科的な肛門の診療もしています。意外と痔で悩んでいる方は多いんですよね。長年痔の症状と付き合っている人も少なくありませんが、今は薬による治療も進んでいます。もちろん外科的な処置が必要なこともあるので、そうした場合には適切なクリニックをご紹介します。それからED(勃起不全)のご相談をお受けすることもありますね。どちらもちょっと話しづらいことだと思いますが、医療の場では恥ずかしいことではないので、ためらわずご相談いただきたいです。精神的なことからおなかの調子が悪いという人にも薬の処方を行っています。患者さんの声にできる限り応えたいと思っていて、リクエストにお応えして、自由診療のビタミン注射なども取り入れています。

どこまでも患者目線、医師の考えを押しつけない

ところで、先生のご趣味は何ですか?

佐藤寛之院長 あいかわ橋クリニック5

自宅の庭で、野菜や花などを育てています。れんがを組んで花壇のまねごとなどもしていますが、植物が育っていくのを見るのは楽しいですね。子どももまだ幼いので、面白がってくれるといいなと思います。ほかには料理も好きで、仕事が休みの日には妻の求めに応じて、メニューを工夫しています。料理好きな男性にありがちなんですが、あまり使わない調理器具やスパイスを買いそろえてしまって、妻から文句を言われることも。それでもいい気分転換になっています。

地域の人々とのつながりを強くするために、いろいろな取り組みをなさっていますね。

ちょっとしたお知らせのようなものですが、「あいかわ橋通信」というものを作って、医療トピックや健康に関する話題、当院からのご連絡を載せて、待合室でお配りしています。ちょっとしたアドバイスもありますが、話のタネに使ってもらったらうれしいです。それから、患者さんからの意向を受けて、朝の開院時間を今までの9時から早めて8時15分に変更しました。例えば通学や通勤前に来ていただいて、インフルエンザの検査を受けてから、学校や職場に行けるスケジュールです。もともと地域柄、早起きをして病院にいらっしゃる方も多く、リクエストにお応えするかたちでこの時間になりました。逆に夜間にいらっしゃる方はほとんどいませんね。これからも地域密着で、周囲に住んでいらっしゃる方が求める医療を提供していきたいです。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

佐藤寛之院長 あいかわ橋クリニック6

患者さんの気持ちに寄り添って、こちらの考えを押しつけることのないよう、話を聞く姿勢や話し方に気を配っています。いい治療をするためには、正しい情報を手に入れ、吟味することが大切です。患者さんに信頼してもらって、すべてを話してもらうために、傾聴を心がけています。こちらからお話しするときも、できるだけゆっくり、わかりやすく話します。会話のキャッチボールができるようにしたいですね。これまでかかっていただいていた精神科はもちろん、私の専門である消化器内科、内科、肛門内科、そして専門ではないですが、皮膚、目の症状の診察や小外科も来ていただければ対応しています。どんなお悩みにも一次窓口としてお応えしたいと思っていますので、ぜひ気軽に足を運んでくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ED(勃起不全)治療/初診料1650円・再診料1188円、AGA治療/初診料1650円・再診料1188円、ビタミン注射/1650円~2200円※すべて税込表記

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