全国のドクター9,008人の想いを取材
クリニック・病院 161,455件の情報を掲載(2020年2月26日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市神奈川区
  4. 横浜駅
  5. よこはまにしかげ小児科・アレルギー科
  6. 新たな科学的知見で可能性が広がる小児アレルギー疾患の治療

新たな科学的知見で可能性が広がる
小児アレルギー疾患の治療

よこはまにしかげ小児科・アレルギー科

(横浜市神奈川区/横浜駅)

最終更新日:2019/08/15

Top Top
  • 自由診療

昨今「食物アレルギーは食べなければ治らない」という考えが浸透しつつあるなど、アレルギー疾患に対する保護者の認識は一昔前とは変わってきた。ただ、そうした知識をうのみにするのは危険なこともあると話すのは、小児アレルギーを専門とする「よこはまにしかげ小児科・アレルギー科」の西影京子院長だ。皮膚をきれいにして経皮感作を防ぎ、適切な時期に離乳食を開始するという指導が徹底されることで、食物アレルギーは予防できるという。すでに発症している場合は「どのように治療するかはアレルギーの専門家の指導を受ける必要があります」と院長。医師として学んだ科学的知見と、自らも子どものアレルギー疾患に悩んだ「先輩ママ」の視点から診療する西影院長に、現在のアレルギー疾患の治療と対策について聞いた。 (取材日2019年7月3日)

豊富な専門知識と根拠に基づく適切な治療で、アレルギーの改善をめざす

Q子どもに多いアレルギー疾患について教えてください。
A
1

▲食物アレルギーの治療には正確な診断が大切と院長

多いのは、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などです。食物アレルギーの症状には湿疹やかゆみ以外に、腹痛や喘鳴など全身に症状が広がるアナフィラキシーもあり、注意が必要です。アトピー性皮膚炎は、保湿やステロイド外用薬によって短期間で改善に向かうことが多いですが、繰り返すときは原因を詳しく調べる必要があります。また、アレルギー性鼻炎は発症時期が低年齢化しており、副鼻腔炎や喘息発症の原因になることもあります。気管支喘息は、ウイルス感染とアレルギーに起因するものがあり、治療には定期的な通院が必要です。これらの疾患は関係し合っており、総合的に「謎解き」をすることが求められます。

Q食物アレルギーはなぜ起きるのでしょうか?
A
2

▲わかりやすい説明が好評の相談会やセミナーを定期的に行っている

原因の一つは、アレルゲンが皮膚から入り込む経皮感作で、湿疹や肌の乾燥があると起こりやすくなります。もう一つは、腸から取り込まれる腸管感作です。腸では、タンパク質をアミノ酸にまで分解することでアレルギーの発症を抑えていますが、たとえ大きな分子のまま吸収されても、アレルギーが起きないよう免疫寛容が働く仕組みがあります。その働きを維持する主要な役割を担うのが、Tレグ(調節性T細胞)と呼ばれるもので、腸内細菌の生み出す酪酸や、ビタミンAやフィトケミカルといった栄養素などがこの細胞の働きを促すことがわかっています。こういった腸管の免疫調節機構が破綻すると、アレルギーが起きやすくなるのです。

Q食物アレルギーはどうやって治療するのでしょうか?
A
3

▲診察室では院長が親身な姿勢で診療にあたる

当院ではまずアレルゲンを特定するため、湿疹の形態、症状が起きたときの状況、食生活などの生活習慣、便の様子などを確認します。必要な場合は、小さなお子さんにはアレルゲンを皮膚でテストするプリックテスト、小・中学生なら血液検査を受けていただきます。もし結果が陽性でもすべて除去するわけではなく、当院では、食物負荷テストを行い安全な量を決め、自宅で食べるという方法を取っています。ナッツ類や牛乳、卵、小麦などごく微量でも激しい反応を起こしてしまう場合などは、食べ物から抽出したエキスを使って治療をしています。このように患者さんによって適した方法を見つけて治療を行うことが大切です。

Q症状が起きないよう生活面で注意することを教えてください。
A
4

▲病児を抱える家族の気持ちに寄り添いたいという院長

保湿によりバリア機能を回復させるとともに、掃除を徹底して空気中や寝具に付着したアレルゲンを極力減らしましょう。例えば布団に鶏卵アレルゲンが付着していると、肌の乾燥や皮膚炎によって経皮感作が起こり卵アレルギーになることもありますから、皮膚と寝具をきれいにすることがアレルギー予防のポイントです。また布団はダニ感作の温床で、ダニ抗原は皮膚炎を誘発しやすく経皮感作の原因となるので注意が必要です。当院では掃除方法などを資料を使って指導しています。また腸内環境を整えることも重要で、腸管に生息する真菌が好む砂糖を控え、食事をしっかり取りましょう。免疫寛容力がアップするよう、緑黄色野菜を食べることも大切です。

Q気管支喘息の症状はどう判断すればいいのでしょうか?
A
5

▲喘息の重症度に合わせて計画的に治療を行う

今まで風邪をひくたびにゼイゼイすることが多かった場合は、一度専門家の診察を受けましょう。気管支喘息はウイルス感染が契機になることが多いですが、これにアレルギーが重なっていることがあります。空中に浮遊する吸入抗原が多くの原因ですが、中でもダニアレルゲンは要注意です。喘息発作が頻回になると気管支のリモデリングが起こり、さらに発作が起こりやすくなります。喘息と診断されたら、重症度に合わせた治療を行うことでリモデリングを予防し、症状の改善をめざすことができます。アレルギーが原因で喘息を誘発している場合は、アレルギー治療を行うことが適していることもありますから、おかしいと思ったら専門家を受診しましょう。

ドクターからのメッセージ

西影 京子院長

今はSNSや、同じ疾患のお子さんを持つ保護者のグループなどを通じ、さまざまな情報を手に入れることができると思います。ただ、それらのほとんどは個人の経験であり、ご自分のお子さんがそれで改善するとは限りません。しかも科学的知見に基づくアレルギー疾患の診療は常に進化し、少し前の常識が誤っていたなどということもありますから、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医のもとで、新たな知見に基づく適切な治療を受けていただくことをお勧めします。当院では毎週火曜日にアレルギー治療に関するセミナーを開催していて、講義後に個別で無料相談も行っていますので、気になることがあればご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

エキス希釈液によるドロップ免疫療法/30000円~ 食物負荷テスト(9歳以上)1回:外来負荷検査+指導料/2600円(9歳以下の負荷テスト、食事指導は保険適応)

Access