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笹生 正樹 院長の独自取材記事

本厚木かかりつけクリニック

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2024/04/12

笹生正樹院長 本厚木かかりつけクリニック main

本厚木駅前にある「本厚木かかりつけクリニック」の笹生(さそう)正樹院長。もともと循環器と心臓血管外科が専門分野だが、総合病院での救急科外来などにも携わってきた経験を生かし、ちょっとした相談から緊急を要することまで、かかりつけとしてなんでも相談できるクリニックをめざし2018年に開業した。「診療科にとらわれず幅広く診療するかかりつけ医」と「駅前の救急科外来」をコンセプトに、さまざまな患者のニーズに応えるプライマリケアを提供。新型コロナウイルス感染症の流行時はスタッフと協力しながら検査やワクチン接種に尽力し、今も発熱・感染症患者を対象とした外来を稼働して地域医療を支えている。地域のかかりつけ医として幅広い疾患に対応する笹生院長に、同院の診療の特徴や取り組みを詳しく聞いた。

(取材日2024年3月5日)

夜8時まで診療。なんでも相談できる駅前の救急科外来

こちらは「診療科にとらわれず幅広く診療するかかりつけ医」がコンセプトとのことですね。

笹生正樹院長 本厚木かかりつけクリニック1

そうです。ちょっとした体のトラブルから緊急を要する症状まで、なんでも相談していただけるクリニックです。かかりつけ医とは健康に関することをなんでも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる、身近にいて頼りになる医師のことだと思います。当院は地域の皆さんのかかりつけ医として、内科、外科一般、総合診療、循環器内科、心臓血管外科、いびき・睡眠時無呼吸症候群、アレルギー疾患、骨粗しょう症など、幅広い診療に対応し、在宅医療も提供しています。また、マルチスライスCTをはじめ多様な医療機器を導入し、必要に応じて迅速に精密検査を行うことも可能です。まずは診察を行い、当院で診療を完結できるか、専門的な診療が必要かの判断を行います。そして、必要に応じて適切な医療機関に責任を持って紹介するのも大切な役割だと考えています。

「駅前の救急科外来」をめざし、夜8時まで診療していると聞きました。

駅から近くの立地で夜8時まで診療しているのも、当院の大きな特徴です。仕事帰りの方の突然の体調不良にも対応できますし、本厚木駅を利用している方や、忙しくされている方も受診しやすいと思います。外科の診療もしているので、外傷や交通事故、小児の患者さんも多いですね。整形外科にも対応していますので、手術をする必要がないようなケースの場合は一般的な整形外科処置を行います。夕方以降に来られる患者さんはとても多く、ニーズが高いと感じています。

どうして、このようなスタイルのクリニックを開業されたのですか。

笹生正樹院長 本厚木かかりつけクリニック2

私は大学病院や総合病院で、成人と小児の心臓弁膜症、冠動脈疾患、大動脈疾患などの専門的な治療の経験を重ね、より小さな傷での処置をめざす低侵襲治療にも従事してきました。一方で、救急科外来の診療にも携わってきました。救急診療に加えて幅広い診療分野の初期治療、プライマリケアを施す機会が多くあり、その大切さを実感しました。そこで自身の得意な循環器分野と、幅広くプライマリケアの医療を提供するクリニックをつくりたいと考えて開業したのです。また、より多くの患者さんに「かかりつけ医」について知ってほしいと思い、この院名にしました。最近では「かかくり」と呼んでくださる方もいて、かかりつけという認識を持っていただいているのはうれしいなと思っています。

循環器分野や睡眠時無呼吸症候群の診療にも注力

循環器分野では、どのような診療が受けられるのでしょうか。

笹生正樹院長 本厚木かかりつけクリニック3

私の専門である循環器内科・心臓血管外科に関しては、専門的な検査や治療を行い、手術が必要な場合は信頼できる先生にお願いする連携体制を整えています。心臓の超音波検査やエックス線検査、心電図検査、血液検査、ホルター心電図検査、運動負荷心電図検査、CT検査などができる医療機器も整備していますし、下肢静脈瘤のレーザー治療も行っています。私の専門分野が循環器なので、胸の痛み、息切れ、動悸、足のむくみなどの主訴をお持ちの患者さんは多く来られますね。

その他に、特徴的な診療などはありますか。

循環器の病気にも深く関係する睡眠時無呼吸症候群の診療にも力を入れ、簡易検査や外来で行うより詳しい検査、CPAP治療などを行っています。忙しい現役世代に多い病気ですから、オンライン診療も取り入れています。通院は3ヵ月に1度程度で、自宅にいながら診察を受けていただけます。また、子どもの患者さんが多いのも当院の特徴で、風邪やアレルギー疾患、ケガなどが多いですね。アレルギー疾患の診療では、スギ花粉症とダニアレルギーに対しては舌下免疫療法を手がけています。お子さんから大人まで、家族そろって受診される方々もいて、多くの患者さんがこの治療を受けに来られていますね。

新型コロナウイルス感染症についても、早くから対応されたそうですね。

笹生正樹院長 本厚木かかりつけクリニック4

そうですね。地域の中でも早い段階から検査体制を整え、発熱患者さん専用の外来を設置し、ワクチン接種も行ってきました。患者さんが多数集中した時期もありましたが、お待ちいただいた患者さんにもご協力いただき、スタッフと協力しながらスムーズな診療に取り組み、今も発熱・感染症患者さんを対象とした外来を設けています。この取り組みから、厚木市周辺だけでなく小田急線沿線の周辺地域の方からもご利用いただけたのではないかと思います。

クリニックとしての診療方針を聞かせてください。

患者さんのつらい症状を、適切な治療でより早く改善していくためには、どこまで当院で対応し、どの段階で適切な専門分野の先生に紹介するか、そのさじ加減が問われます。だからこそ医師だけでなく、看護師、受付担当者など全員で患者さん一人ひとりとしっかり向き合い、丁寧に診療することを心がけています。0歳から100歳以上まで幅広い患者さんがいらっしゃる上に、午前中は高齢の方、昼休みは在宅診療、午後や夕方以降は学生やお勤めの方が多いなど、時間帯によってニーズも異なりますが、スタッフが臨機応変に対応してくれています。どんな症状、どんな方も受け入れるという私の方針に頑張ってついてきてくれていますね。若いスタッフが多く柔軟性やパワーがありますし、新型コロナウイルス感染症の流行をみんなで乗り越えてきたことが、団結力や強みになっているのかなと思います。

患者の声を真摯に受け止め愛されるクリニックをめざす

スタッフの皆さんと、さまざまな取り組みをされていると伺いました。

笹生正樹院長 本厚木かかりつけクリニック5

ある程度地域に浸透してきたと思うので、これから私たちに求められることは何か、期待されていることは何かを常に模索しています。診療後の患者さんに設備や診療についてのアンケートに答えていただき、ダイレクトな声を真摯に受け止め、より皆さんに愛されるクリニックにしていきたいと考えています。また、患者さんが多いので書類が増えがちですが、SDGsを心がけて新たなデバイスを導入するなど、ペーパーレス化にも取り組んでいます。スタッフ全員で接遇のセミナーを受講したり、待ち時間の短縮や快適性、サービスの向上を図ったり、SNSを活用して情報を発信したり、チームでの取り組みも行っています。

今後の展望について聞かせてください。

日常的な困り事から、重い病気を診断された時などまで、なんでも相談できるクリニックであり続けたいと考えています。そして、当院のようなプライマリケアに重点を置く「かかりつけクリニック」を、日本でもっと浸透させていきたいと考えています。また患者さんが多く来てくださるので、どうしても待ち時間が長くなってしまうことが一番大きな課題です。待ち時間を退屈せずに過ごしていただけるように工夫していきたいですし、オンライン診療も活用していきたいですね。デジタル技術も積極的に導入して、医療DXにも対応していきたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

笹生正樹院長 本厚木かかりつけクリニック6

本厚木は交通アクセスも便利で福祉面も充実しているので、多くの人にとって住みたい街であるそうです。転入する人も増えてきて、若者や外国籍の方も多いですが、昔から住む高齢の方も少なくなく、多様な方々が住む地域です。そうした街の皆さんが困った時になんでも相談できるクリニックでありたいです。診療科で区切るのではなく、健康に関するあらゆる問題を相談できる存在をめざしたいと考えています。もちろん、かかりつけでなくても困った時にはどなたでも来てください。なんでも相談いただいて、当院でできることは速やかに対応し、必要ならば専門的な診療が受けられるよう責任を持ってつなぐことに努めていますし、これからもそうありたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

健康診断/採血なし5000円・採血あり9000円、人間ドック/1万2000円~、インフルエンザワクチン3500円

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