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山本 崇 院長の独自取材記事

やまもと静脈瘤クリニック

(神戸市中央区/神戸駅)

最終更新日:2021/10/12

山本崇院長 やまもと静脈瘤クリニック main

JR神戸駅から、地下道直結3分のプロメナ神戸4階にある「やまもと静脈瘤クリニック」。院長の山本崇先生は、大阪大学医学部を卒業後、同大学の系列病院の形成外科に勤務。その後、大阪、東京の血管外科クリニックでの勤務や海外留学で下肢静脈瘤を専門に学び、2018年6月に開業した。下肢静脈瘤を専門にする医師が少ないことから、これまで十分ではない知識で不要な手術を施された患者が辛酸をなめる姿を数多く見てきたという院長は、「一人でも多くの患者を適切な治療で治す」という強い使命感と、どんな症状の下肢静脈瘤でも対応できるという豊富な知識を武器に、患者が心から満足する治療を提供するための努力を怠らない。そんな熱い心を持つ山本院長に、同院にかける想いなどを聞いた。

(取材日2018年10月31日)

一人でも多くの患者に「下肢静脈瘤」の正しい知識を

先生がこちらで開業されるまでの経緯を教えてください。

山本崇院長 やまもと静脈瘤クリニック1

大阪大学医学部を卒業後、同大学の複数の関連病院で形成外科医師として勤務していた頃、「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」の治療に興味を持つようになりました。そこで2011年から大阪の血管外科専門クリニックで経験を積み、下肢静脈瘤治療で知られるヨーロッパの各施設に短期留学した後、東京のクリニックでの勤務を経て、2018年6月に念願だった自分の城を築きました。開業にあたりこの地を選んだのは、「やっぱり関西弁で患者さんとお話ししたい」と思ったからです。大阪出身の僕は、患者さんに説明をする際など、標準語ではなんだか自分の力を50%くらいしか発揮できないような気がしていました。だから関西エリアの中で、さらに下肢静脈瘤にお悩みの患者さんは歩行がつらいという方も多いですから、駅からアクセスが良い立地で、と考えていたところ、この場所に巡り合いました。

もともと形成外科が専門という先生が、なぜ下肢静脈瘤の専門家をめざすことになったのでしょうか?

傷をきれいに治すことを目的とする形成外科での勤務医時代、患者さんと医師の、治療に対する満足度のギャップを感じることがよくありました。医師として会心の手術だと思っても、患者さんからすると「あれ? 傷は残るんだ」と、どこか納得されていないような反応をいただくこともあり、なぜかお互いが腑に落ちない状況に疑問を持ったのです。しかしある時、下肢静脈瘤という病気は、正しい知識を持った医師が、しっかり検査をしてその患者さんに合った治療をちゃんと施せば、きちんと結果に反映されることに気づきました。その方程式が僕にとって非常に気持ち良かったですし、患者さんが喜んでくれる治療ができる、と確信できたのが理由です。そしてこれまでの経験のおかげで、血管外科的要素を持つ根本的な治療と、形成外科的要素を持つ外面から見た美しさにこだわった治療の双方の面でアプローチできることが、僕の強みでもあります。

下肢静脈瘤専門のクリニックとして、志す理想はありますか?

山本崇院長 やまもと静脈瘤クリニック2

クリニックとしての目標は、「すべてで患者さんの想像を上回る」ことです。皆さんが医療機関で経験すること、例えば待ち時間・説明・診察レベル・治療内容・笑顔、そのすべてで皆さんが抱いているイメージを上回ることを提供したいと考えています。いい意味で期待を裏切るような。患者さんによって重視するものは変わってくるとは思います。個人的にはさまざまな下肢静脈瘤タイプについて正確に診断する知識、それを低侵襲に治療する技術を維持することはもちろんですが、その情報をできるだけわかりやすく伝えることを目標にしています。スタッフには正しい知識も当然ですが、何よりも少しでも患者さんの緊張感を和らげることをお願いしています。まだまだ理想にはほど遠いですが、クリニックも私の想像を上回る速度で成長していますので、いつか実現できると信じています。

適切な治療のために、カウンセリングに時間をかける

先生は、患者さんとの対話の時間を特に大切にされているそうですね。

山本崇院長 やまもと静脈瘤クリニック3

医療機関の外来は「3分診療」なんて言われていますよね。でも僕は、診療室で医師からの十分な説明もないまま、「もう出ていかなきゃいけないの?」と患者さんが感じることがないよう、ご本人が納得いくまでしっかりと説明をしたいですし、気になる質問は全部受けつけたいと考えています。そのため、1人の患者さんにつき最初から初診枠を長く設定しています。初診の患者さんには、まず詳細な超音波検査を行い、その結果を踏まえて、下肢静脈瘤という病気のことやご自身の病状、必要な治療や予想される結果などを詳しくご説明します。もちろん難しい話ですから簡単に伝わるわけではないですが、できるだけわかりやすくお伝えできるように、少しでも「わかった」と思ってもらえるように工夫しています。内容を理解いただいたときには、患者さんの表情を見ているだけで納得されていることが伝わってきますし、一番うれしい瞬間でもあります。

一人ひとりの患者さんに合った治療を見つけるために工夫されていることはありますか?

患者さんが診察室に入室する姿からよく見るようにしています。脚全体が悪いのか、ひざが不調なのか、その歩行姿を見ればおおよその見当がつきます。また、日々の生活習慣や他の疾患の状態、さらに最も困っている悩みや特に治したい症状まで詳しく把握することを、とても大切にしています。そしてその方の状況が良くなるために、「本当に手術をするべきか、それとも別の形をとるべきか」も含めて、いろんな角度から判断した、いわばオーダーメイドの治療法をご提案します。また、超音波検査などもすべて自分自身の手で行うことで、その患者さんのことを何一つ見落とすことはないよう、しっかり向き合うことを心がけています。

下肢静脈瘤の治療にはどのような方法があるのでしょうか。

山本崇院長 やまもと静脈瘤クリニック4

下肢静脈瘤の症状は、軽症から重症まで、とにかくさまざまなタイプがありますが、治療の多くは体への負担の少ない血管内焼灼(けっかんないしょうしゃく)術が用いられます。これは短時間の保険適用手術で、その日のうちに歩いての帰宅が可能です。ただ、血管内焼灼術は万能ではありません。表面にボコボコ見えている血管への対処は、スタブ・アヴァルジョン法という針穴から静脈瘤を取り除く手技が必要になります。さらには硬化療法という治療を組み合わせることも珍しくありません。それらの方法を適切に組み合わせることで、すべての静脈瘤を再発を少なくかつ美しく治せると考えています。

すべては患者のためにこだわりたい

手術以外での治療法はありますか?

山本崇院長 やまもと静脈瘤クリニック5

症状改善のために、足に圧力が加わることで血液のうっ滞を防ぐ「医療用弾性ストッキング」を履く治療法もあります。ただ、この弾性ストッキングは、例えば足首のサイズはMでもふくらはぎはL、といった脚の形の差や、かぶれやすい、むれやすいといった体質など、人によって合うタイプがそれぞれ異なるものです。そのため当院では専門のフィッテイングスタッフの手で、患者さんに合う一足を選び、適切な使用を呼びかけています。

診療方針はもちろんですが、院内の随所にも先生のやさしい心遣いが感じられますね。

ありがとうございます。当院には、診療室、手術室、カウンセリング室、そして術後安定するまでの間、個室でゆっくり休めるよう、リカバリールームを2部屋用意しています。いずれも訪れる患者さんの不安が少しでも解消され、落ち着いて過ごしていただけるよう、全体的にやさしいイメージで統一しました。中でもこだわったのは診療室です。例えば、机は丸いものを選びました。一般的には診察室の机は長方形のイメージがあると思います。自分で書類を書いたり作業をするだけなら長方形の机が使いやすいと思うのですが、実は患者さんに何かを説明するときには丸い机のほうが使いやすいんです。院内の内装も、患者さんのためにとにかくこだわりました。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

山本崇院長 やまもと静脈瘤クリニック6

下肢静脈瘤は、生まれ持った体質が大きく影響しますが、飲食店をはじめとする立ち仕事の方や、“よく働く忙しい方”を困らせる傾向があります。一生懸命働いている方ほど病院へのアクセスが困るというお話も聞きますので、そういった方が来院しやすいように平日は夜18時まで、また土日も診療を行っています。僕はこれまで下肢静脈瘤に関して、蜘蛛の巣状から複雑なもの、再発例といったあらゆる症例に対応してきました。患者さんの望むベストな解決策を適切にご提案しますので、ぜひあきらめないでいただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

医療用弾性ストッキング/4000円

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