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併せて治療するとメリットも
睡眠時無呼吸症候群と糖尿病の関係

糖尿病・甲状腺 上西内科

(小牧市/小牧口駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

睡眠時にいびきをかいたり呼吸が止まったりする睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、骨格的な特徴もあり、日本人に多く見られる睡眠障害の一つに挙げられる。生活習慣病の一つである糖尿病は、予備軍を含めると1620万人にリスクがあるとされる、非常に身近な病気だ。この2つに直接の因果関係があるわけではないが、共通点があったり、それぞれに目を向けて治療を進めることでより効果を期待できるという。呼吸器内科が専門の「糖尿病・甲状腺 上西内科」の中畑征史副院長は、糖尿病をはじめとした内分泌内科の専門家である上西栄太院長のもとで糖尿病治療の研鑽を積んでおり、睡眠時無呼吸症候群と糖尿病を併せて治療する機会も多いそうだ。そんな中畑副院長に、同時に治療するメリットについて詳しく聞いた。

(取材日2021年4月19日)

原因などに重なる点のある睡眠時無呼吸症候群と糖尿病。双方にアプローチし、より効果的な改善をめざす

Q眠りに関する悩みで考えられる病気は何でしょうか?
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▲睡眠時無呼吸症候群は、日本人に多く見られる疾患の一つ

日中に強い眠気に襲われるといった場合、睡眠時無呼吸症候群が原因かもしれません。睡眠時無呼吸症候群は、何らかの原因によって睡眠中に十分に呼吸ができず大きないびきをかく、あるいは呼吸が止まるものです。酸素をしっかり取り込めないために、睡眠の質も悪くなり、日中の眠気につながります。眠気のほかに、患者さんが受診するきっかけとして多いのは、いびきの相談です。大きないびきは、本人よりも一緒に生活する家族が悩まされるもの。実際「家族に寝室を追い出された」と相談に来られる方は少なくありません。睡眠時無呼吸症候群を含めた睡眠障害は、種類もさまざまで症状が似ているケースもあるので、検査での鑑別が重要です。

Q睡眠時無呼吸症候群は糖尿病とも関係していると聞きました。
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▲同院では各種先進的な検査機器を導入

共通点はいくつかあります。わかりやすいのが、肥満。若い頃と比べて15kg以上体重が増えている方は、糖尿病の発症リスクが高まるといわれています。加えて肥満体型だと、気道が狭まりやすいため無呼吸を起こしやすくなる。これらのリスクを避けるには、適正体重に保つことが重要です。ほかにも、睡眠時無呼吸症候群がインスリンの働きに影響するともいわれています。睡眠中に低酸素状態になることで睡眠の断片化、つまり睡眠が途切れやすくなります。睡眠が断片化すると体のストレスが高まり、これによりインスリンが効きにくくなるとされています。インスリンの効きが悪いと糖尿病の治療にも影響するのは、想像に難くないというわけです。

Qそれぞれをひもといていくと、関係し合う点が多いのですね。
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▲症状を放っておくリスクについてもしっかり説明する

糖尿病と糖尿病網膜症といった、合併症のような関係性ではないですが、原因に共通点もありますし、互いに影響を与え合っている可能性はあると思います。糖尿病患者さんは心臓を悪くしているケースも多く、心臓が悪くなっていると睡眠時無呼吸症候群が起こりやすいとされています。いびきの有無が心臓の状態チェックの指標にもなり得ることから、心臓や血圧の管理を上手に進めていけば、それが結果として脳梗塞や心不全といった大きな病気を防ぐのにも役立つでしょう。糖尿病と睡眠時無呼吸症候群、それぞれを一緒に治療していくことで、相乗効果が得られるのではないかと期待しています。

Qこちらのクリニックでは、同時に治療を受けられると聞きました。
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▲1つのクリニックで複数の診療科を受診できるのが同院の強みだ

患者さんの病状に応じて、私か、あるいは私と院長の上西先生が2人体制で治療にあたります。私が呼吸器、上西先生が内分泌の専門家で、いつも隣り合って診療を行っていますから、連携もかなり密接に取っています。例えば上西先生が診ている糖尿病の患者さんが、「最近いびきがひどいみたいで」といったような相談をされたら、すぐに私のほうに情報が共有されて、必要な検査や診察に進みます。1つのクリニックで2つの診療科を併せて受診できるのは、通院負担の手間を考えても患者さんにとってメリットがあるでしょう。私たち治療する側にとっても、お互いの専門領域の知見を用いて、より効果的な治療を追求できる環境にあると思います。

Q予防や早期発見につなげるために、気をつけておくべきことは?
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▲中畑副院長は適正体重の維持が予防につながると話す

まず気をつけるべきは、適正体重を維持することですね。年齢を重ねると代謝能力が落ち、全身の筋肉量も減りやすくなります。代謝が落ちれば体重が増えやすく、筋肉量が減るとインスリンの効きも悪くなるとされていますから、筋肉量を維持しつつ、適正体重をめざすのを意識していきましょう。当院では栄養指導なども行っていますので、適正体重に近づけていくために活用していただけたらと思います。睡眠時無呼吸症候群については、いびきを指摘されたり、日中の眠気や倦怠感が気になったりしているようであれば、一度検査を受けてみることをお勧めします。糖尿病も、健康診断などで要注意との指摘されたらまずは相談を。

ドクターからのメッセージ

中畑 征史副院長

睡眠の質が下がり、夜なかなか眠れない状態になると、食行動が増すといった報告があるように、睡眠の質と糖尿病に遠因する要素には、生活習慣に関わるものがたくさんあります。それらの関係の理屈を理解できれば、患者さんも治療する意義がより実感できるのではないかと思います。大事なのは、患者さんが納得して治療に臨むこと。そのためにも、どうして治療するべきか、今ある症状を放っておくとどんなリスクが考えられるかをしっかり説明し、治療を進める際も患者さんの価値観や生活背景に適した内容を提案することを心がけています。2人の専門家が診療を行うクリニックとして、これからも引き出しの多い診療を提供していく考えです。

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