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栄養バランスの良い食事や運動
生活習慣改善から糖尿病予防を

にしむら内科・糖尿病クリニック

(大阪市北区/大阪駅)

最終更新日:2019/11/13

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  • 保険診療

食生活の欧米化と運動不足により、年々高まる生活習慣病リスク。現代病ともいわれる糖尿病の疑いがある人は、予備軍を入れると2000万人以上。日本の成人のおよそ5人に1人が糖尿病の可能性がある計算になる。さらに近年は若年化が進み、20代、30代でも糖尿病にかかる人が増えているそうだ。その背景には社会が豊かで便利になり、栄養過多や運動不足になる人が増えたことが考えられるが、加えてすべての現代人はもともと糖尿病にかかりやすい体質なのだと、日本糖尿病学会糖尿病専門医である「にしむら内科・糖尿病クリニック」の西村治男院長は言う。そもそもなぜ糖尿病になってしまうのか、糖尿病にならないためにはどのように予防すればいいのかなど話を聞いた。(取材日2019年6月20日)

健康で長生きするために、無理せず日常生活の中でできることから糖尿病を予防

Qそもそも糖尿病はどのような病気なのでしょうか?
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▲健康診断の血液検査などで糖尿病を早期に発見することが大切

糖尿病は、インスリンという血糖値を下げる働きがあるホルモンが低下することで、高血糖状態が続く病気です。日本では糖尿病患者の90%以上は生活習慣病が関係する2型糖尿病といわれるタイプで、患者数は増加の一途をたどっています。そもそもなぜ糖尿病になってしまうのかというと、現代人全員が糖尿病になりやすい体質だと考えられるためです。物がなかった時代、人が生き延びるためには少しの食糧で血糖値を上げて、エネルギーを上手に使う必要がありました。昔は糖尿病になる前に栄養失調や結核で亡くなることも多かったのですが、今は寿命が延び豊かになったことで、栄養の過剰摂取と運動不足から糖尿病になる人が増えてしまったのです。

Q糖尿病にかかりやすいのはどのようなタイプの人ですか?
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▲同院では血糖管理のみならず、総合内科的な全身管理、指導を行う

糖尿病になる人は、予備軍も合わせると全国で約2000万人いるといわれており、およそ5人に1人がかかる可能性がある計算になります。一昔前は中高年の病気とされていましたが、最近では若年化が進んでいます。糖尿病になりやすいタイプは、不規則な食生活や運動不足によって内臓脂肪がついた肥満体系の人、高血圧症や高脂血症などの生活習慣病を発症しやすい人です。親が糖尿病だとその子どもも糖尿病になりやすい傾向がありますが、それは遺伝的な要因よりも、同じ食習慣や生活環境によって体質が似てくるからだと思われます。30年、40年連れ添った夫婦が一緒に糖尿病を発症してしまうケースも少なくありません。

Q2型以外に1型糖尿病など、別の種類の糖尿病もあるそうですね。
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▲操作が簡単で、針も細く痛みの少ないペン型の注射器

生活習慣が関係する2型糖尿病と異なり、1型糖尿病は自己免疫によるものです。インスリンが作られる膵臓のベータ細胞を自分のリンパ球が攻撃してしまい、インスリンが分泌されなくなります。原因ははっきりとしていませんが、ウイルス感染が引き金となって免疫異常が起こる場合も多く、以前は子どもの病気だと思われていましたが、成人でも発症することがわかってきました。ほかにも膵臓がんや肝臓病などの病気が原因で起こる糖尿病や、妊娠中に発症する妊娠糖尿病があります。妊娠するとインスリンが効きにくい状態となり、糖代謝異常によって早産や胎児に奇形が生じる可能性があるため、24時間の血糖コントロールが必要となります。

Q糖尿病になると、どのような症状があるのでしょうか?
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▲糖尿病合併症をさまざまな早期に検査にて発見していく

初期は自覚症状がほとんどありません。糖尿病を早期に見つけるには、健康診断で血糖値の異常を指摘されたら早めに内科を受診することです。高血糖が続くと、次第に尿の回数が増え、喉が渇きやすくなります。またエネルギーが正しく生産されないため体重が減り、疲れやすくなってきます。さらにそのまま放置すると、手足のしびれや不快な痛みといった神経障害が出始めます。高血糖状態が怖いのは、神経や血管、いろいろな臓器にダメージを与えてしまうからなんです。心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の病気や眼科疾患を引き起こし、認知症や歯周病にもかかりやすくなります。時間をかけて少しずつ全身が壊されてしまう、それが糖尿病の恐ろしさです。

Q糖尿病を予防するために、気をつけるべきことは何ですか?
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▲患者の個々の生活に寄り添った食事や運動指導を行う

何といっても食事と運動です。内臓脂肪型肥満は生活習慣病を引き起こすばかりか加齢が進む誘因にもなり、糖尿病のリスクを高めます。逆に糖尿病になるとさまざまな生活習慣病にかかりやすくなるため、健康で長生きするにも栄養バランスの良い食事と、生活の中に運動を取り入れること。加えてストレスをためないようにして、喫煙や飲酒を控えるなど生活習慣の見直しが大切です。ただ糖尿病治療を専門に行ってきた私の考えとしては、食事制限や検査数値に縛られてしまい、健康管理が苦痛になるのは良くないと思うのです。予防や治療の目的は人生を幸せにすることですから、日常生活の中で無理なくできることから始めてもらえたらと思います。

ドクターからのメッセージ

西村 治男院長

私は車の運転をしないことにしています。事故を起こすと、その内容いかんによって医師免許を剥奪される可能性があるからというのもありますが、あるく時間を確保するため、あえて車に乗らないようにしているのです。自宅からクリニックまでは徒歩30分、往復で毎日1時間あるいています。糖尿病の予防に大切なのが運動ですが「1日1万歩あるこう」「ジムに通おう」と構えてしまうとたいてい三日坊主になってしまうもの。患者さんにアドバイスをする際も、「一駅分あるきましょう」「階段を使いませんか?」というように日常生活の中に適度な運動を取り入れることをお勧めしています。無理をせず健康になることが、現代の糖尿病予防といえます。

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