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技術と心の両面からケア
苦痛の少ない経鼻内視鏡検査
東大泉メディカルクリニック
バリウム検査や胃カメラなど、「なんだか苦しそう……」というイメージがある胃の検査。しかし、近年の胃カメラの技術の進歩により、昔に比べると苦痛も少なく、内視鏡を使った精密な検査を手軽に受けられるようになっているという。とはいえ、その人に合った検査方法を選ぶことも大切だ。「東大泉メディカルクリニック」では、経口・経鼻のどちらの内視鏡による検査も対応。また、「検査前に流れや目的をしっかり説明することで、患者さんの不安を取り除くことも大事にしています」という院長・李慶文先生が、すべての検査を行っている。李先生に、経鼻内視鏡検査を受ける意味と検査の詳細について聞いた。(取材日2018年7月10日)
体への負担が少ない経鼻内視鏡検査。50代になったら年に1度は検診を
経鼻内視鏡検査ではどんなことがわかるのですか?
▲長年大学病院で研鑽を積んできた李慶文院長
経鼻内視鏡検査は、食道と胃、十二指腸を調べる検査です。目的は2つあって、1つは胸焼けがする、げっぷが多い、おなかがシクシク痛む、吐き気がする、真っ黒い便が出るなどの症状の原因を調べるため。そういう方は、胃潰瘍や胃炎、十二指腸炎、逆流性食道炎などの可能性がありますからね。もう1つは胃がんの早期発見のためで、こちらは検診として受けていただくものです。以前は胃といえばバリウム検査が主流でしたが、バリウムは影を見ているので、例えばポリープが疑われても、結局は内視鏡検査をしないと実際にどうなっているのかはわかりません。なので、検診を受ける場合は内視鏡検査のほうがいいかなと思います。
検査の流れとかかる時間について教えてください。
▲内視鏡検査で病気の早期発見に力を注ぐ
まずはあらかじめ受診していただき、検査について説明するとともに、これまでの病歴や今どんなお薬を飲んでいるかなどを確認。それから、感染症がないか確認するために血液検査もさせていただいています。検査当日は、血圧を測ったり簡単なチェックをしてから、経鼻内視鏡検査ならお鼻、経口なら喉の麻酔をします。そこまでが30分ぐらいで、検査そのものは15分ぐらい。検査後に少し休んでもらっても、全部で1時間ぐらいでしょうか。費用としては、健康保険を使い自己負担3割の場合で4000円ぐらい。ただこれは症状の原因を調べるための基本の検査のみの場合ですので、症状などがなく検診目的の場合ですと自己負担となります。
検査の結果、疾患が見つかった場合はどうなりますか?
▲検査前には必ず説明をし、患者の不安を解消するよう努めている
ものによりますが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍ならよっぽどひどいものでなければ内服薬治療、ピロリ菌がいれば除菌治療での対処となります。どちらもクリニックレベルでできますので、通院しながらお薬を飲んでいただくことになりますね。ただ例えば、胃がんなどの手術が必要なものが見つかった場合は、専門の病院に紹介させていただいています。紹介先は、私の元勤務先である順天堂大学医学部附属練馬病院や本郷の本院のほか、近隣の病院とも連絡を取っているので、患者さんのご希望に併せてご紹介します。検査結果のご説明は、検査後すぐに一緒に画像を見ながら行いますが、組織をとって調べた場合は1~2週間後ぐらいになります。
検査に痛みはないのでしょうか?
▲長年の経験から、検査時の患者への負担軽減にも取り組む
苦痛はゼロとは言えませんが、口から入れる場合に比べれば苦痛は少なく、ファイバーが細いので嘔吐反射も起こりにくくなっています。また検査にあたっては、何のためにやるのか、どういう手順でやるのかなどを事前に患者さんによく説明して、わかってもらうことで、不安を取り除くことも大事にしていますね。あとは、優しく丁寧に検査を進めることはもちろんですが、顎を少し出すなど楽な体位をアドバイスしたり、深呼吸などでリラックスしてもらうようにしたり。経口の場合は患者さんに対してどの辺に立つかで喉へのファイバーの当たり方が変わるので、立ち位置などにも気をつけて、なるべく苦痛が少なくなるようにしています。
検査は、どんなタイミングで受けるべきですか?
▲院内は明るくバリアフリーのため、気軽に訪れることができる
一般的に、胃がんの検診としては50代になったら年1回、最低でも2年に1回受けるべきだといわれています。あと、検査を受けたほうがいいのはピロリ菌がいる人。60歳以上では、半数ぐらいの方がピロリ菌を持っているので、この点でも一度検査を受けておくのがお勧めです。ピロリ菌は血液検査や便検査、呼気検査でもチェックできるので、これらの検査を受ける方法もあります。ただ、ピロリ菌が見つかった場合、保険適用の除菌抗生物質での治療は、内視鏡検査を終えて診断がついていないとできないのでご注意ください。検診以外の検査については、診療の中で必要に応じて行っています。
ドクターからのメッセージ
李慶文院長経鼻内視鏡検査は、鎮静剤を使わないので検査後の回復が早いのも特徴です。仕事で忙しく、なかなか一日ゆったり休みが取れないなどで、短時間で負担が少ない内視鏡検査を希望されるなら、経鼻か経鼻に準じた細いファイバーを使った経口での検査がいいと思います。内視鏡検査の方法は、経鼻・経口・鎮静剤の使用と3種類あり、中でも苦痛が少ないのは鎮静剤を使う方法ですが、件数は非常に少ないとはいえ内視鏡検査に伴う偶発症が起こることもあり、リスクがないとは言えません。また、ご高齢の場合は誤嚥のリスクもあります。検査にあたっては、どの検査方法がいいかも含めてアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
