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吉岡 章夫 院長の独自取材記事

よしおかクリニック

(守口市/滝井駅)

最終更新日:2021/10/12

吉岡章夫院長 よしおかクリニック main

京阪本線滝井駅から徒歩3分、昔ながらの街並みの中にたたずむ「よしおかクリニック」。2017年12月に開業した同院で診療を手がけるのは、この地で生まれ育ったという吉岡章夫院長。医師の傍ら、守口市防犯委員会滝井支部長や滝井地域コミュニティ協議会会長を務めるなど、地域活性化に向けた活動を精力的にこなしているバイタリティーあふれる医師だ。警備業など、父親から引き継いだ会社も経営しているとか。「たくさんの地域の方々と関わっていく中で、この地域での内科・リハビリテーション科の重要性を実感し、開業に至りました」と話す吉岡院長。今回、“地元愛が強い”という吉岡院長に、医師をめざした理由から開業に至った経緯、クリニックの特徴、今後の展望などをたっぷりと語ってもらった。

(取材日2018年5月9日)

地元に恩返しをするために、開業を決意

まず、開業に至った理由を教えてください。

吉岡章夫院長 よしおかクリニック1

かねてより父の会社を引き継ぐ予定でしたので、開業することは考えていませんでした。また、勤務医として働きながら、守口市防犯委員会滝井支部長や滝井地域コミュニティ協議会会長を務めるなど、地域の活性化に向けた取り組みに力を入れていたんです。しかし、もともと近くで内科を開業されていた先生がクリニックを移設することになり、この地域が医師の空白区になってしまって……。関西医科大学総合医療センターはありますが、やはり地域の皆さんが気軽に行けるようなクリニックとは違いますよね。そんなとき、町内会や近所の方々からお声をかけていただき、開業を決意しました。

地元愛があってこその開業なのですね。

そうなんです。というのも、私の父は一代で財を築き、会社をいくつか経営していました。それも、この地域があってこそ、成し遂げられたのだと考えています。だから、今後は私が恩返しをしていきたいなと。特にこの地域は高齢者が多く、リハビリテーションを必要とされている方もたくさんいらっしゃいます。例えば、入院されたことをきっかけに、歩ける人は家に戻れるけれど、そのまま歩けなくなってしまうケースも多いんです。しかし、その後は「どこでリハビリするのか?」という問題に直面してしまうのが現状です。結局、家で寝たきりになってしまうケースも少なくありません。この地域はリハビリできる施設がないため、当クリニックでその点をサポートしていきたいと思っています。

どのような患者さんが多いですか?

吉岡章夫院長 よしおかクリニック2

まだ2017年12月にオープンしたばかりですので、以前から診ていた患者さんで開院を知って来られた方や、近所の方が中心となっています。内科とリハビリテーション科を標榜していますので、患者さんの症状も多岐にわたっています。高血圧など生活習慣病も多ければ、「筋力が落ちてきた」など慢性的な筋力低下や腰痛に悩む患者さんもいらっしゃいます。いずれにせよ、ご高齢の方が多くなっていますので、診療だけでなく、生活面も含めてしっかりサポートしていきたいですね。

多職種のスタッフと連携してベストと思える治療を提供

診療する上で、大切にしていることは何でしょう?

吉岡章夫院長 よしおかクリニック3

まずは、患者さんの話をしっかりと聞くことです。例えば、「血圧が高いから薬を処方する」という診療は、駄目だと思っています。塩分制限など食事管理も行いますが、何よりケアすべきなのは患者さんの“ストレス”ではないかと。嫁姑問題や会社の人間関係とか、さまざまなストレスが血圧上昇につながっています。だからこそ、患者さんの話を聞くことを大切にしています。その上で、診療すべきことは診療する。診療する前に、ストレスを取り除くべきだと判断すれば、ご家族の間に入っていくことだってあります。とはいえ医師として、一方的に「ああしろ、こうしろ」と訴えることはありません。ケアマネジャーなど、他職種の方々と連携しながら、患者さんにとってベストな診療となるよう心がけています。また、高齢の患者さんには、基本的にはご家族と一緒に来院していただくことをお願いしています。みんなで支えていくことが大切なのではないでしょうか。

患者の病気になった背景や生活面なども考慮されているのですね。

そうですね。また、私が患者さんによく言っているのは、「僕の言っていることがおかしいと思ったら、違うところに行ってもいいよ」ということ。もちろん、その後に戻ってきていただくのも、違うところに通い続けていただくのも、どちらでも構いません。患者さんからご要望があれば、他の病院をご紹介することもあります。患者さんのことを第一に考えるならば、なおさらオールマイティーに対応していく必要性を感じています。

リハビリテーション施設についても教えてください。

吉岡章夫院長 よしおかクリニック4

現在、たくさんの方々から「通所リハビリテーションを始めてほしい」というお声をいただいている状況です。そのため、近い将来、デイケア施設をオープンさせる予定です。クリニックの2階にあるリハビリテーション室では、リハビリに必要な機材は一通りそろえていますし、理学療法士と作業療法士も十分な数を採用していく予定です。患者さん一人ひとりの状況に合わせたリハビリを提供していきたいですね。また、現在活躍している看護師や理学士療法士、医療事務などスタッフは、昔から知っているメンバーなんですよ。私の性格もわかってくれていますし、みんなで患者さんに寄り添いながら、丁寧に応対していきたいと思っています。

地域に寄り添い、地域のかかりつけ医をめざす

ところで、プライベートはどのようにお過ごしですか?

吉岡章夫院長 よしおかクリニック5

月に8回ほどは、町内会など地域の会議に参加し、月1回ほどは市の行事に参加しています。例えば、3月、4月は小学校の卒業式や入学式にも参加していました。予定がない日は、ずっとパソコンの前に座り、イベントでの配布資料の作成まで、いろいろと仕事をしていますね。読書も好きで、携帯には常に20冊程度の電子書籍を入れているんですよ。1時間で1冊を読むので、1日4~5冊読破することだってあります。本のジャンルはさまざまです。ほかにも、イラストを描くことも好きですね。ちなみに、当クリニックのロゴマークは娘にお願いして作成してもらったものなんですよ。

いろんなことをパワフルに活動されているのですね。

そうですね。睡眠時間が少なくても、苦にはなりません。若いころは、月28回も当直をやったことがあるくらいです(笑)。これからは、当クリニックでもデイケア施設をオープンさせますし、より地域に密着した診療を行っていきたいと思っています。私は介護支援専門員や福祉住環境コーディネーターの資格も持っていますので、医療と介護のことならば、なんでも頼っていただけるとうれしいです。皆さんから「医者らしくない医者だ」とよく言っていただくのですが、自分でもそう思っています。これからも、この地域を盛り上げることに尽力したいと思います。

それでは最後に、読者へメッセージをお願いします。

吉岡章夫院長 よしおかクリニック6

まだ開業して半年ですので、これから体制を整えていくという部分もあるのですが、地域の皆さんのご要望をお聞きしながら、患者さんに寄り添った診療とクリニックづくりを行っていきたいと考えています。ご希望があれば、訪問診療にも対応していく予定です。医師として、この地域の住民として、これまで培ってきた経験や知識を生かしながら、患者さん一人ひとりの訴えにじっくりと耳を傾けていきますので、医療や介護について、困ったことやお悩みがありましたら、何なりとご相談ください。スタッフ一同、皆さんとお会いするのを楽しみにしています。

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