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赤ちゃんや子どもの便秘は
オーダーメイドの治療方針が成功への鍵

小森こどもクリニック

(国分寺市/国分寺駅)

最終更新日:2021/11/11

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  • 保険診療

命に直結する問題ではないが、毎日のことでもあり、体調だけでなく日常生活に支障を及ぼすこともある「便秘症」。赤ちゃんや小さい子どもにとっては生活の質や成長を考える上でも見過ごせない症状だという。また、ごくまれに機能的な重度の問題が隠れていることもあるため、問題を放置せずきちんと医療を受けておくことも重要だ。国分寺駅にある「小森こどもクリニック」の小森広嗣院長は東京都立小児総合医療センタ―などで長年、幅広く「便秘症」と向き合ってきた。治療には年単位の期間がかかることも珍しくなく、子ども本人と親の両方を根気強く励まし続けともに考え歩んできたのだという。その経験を自身のクリニックでも生かしている。身近すぎて知らないことも多いであろう「便秘症」について素朴な疑問と治療の代表的なステップについて聞いた。

(取材日2021年10月20日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q便秘症とはどのような症状を言うのですか?
A

どういう状況であれ「便が出ていれば問題ない」と思われている方は多いと思います。しかしそこにこそ問題が隠れていることがあります。便がやわらかくても出しきれていない、1日に何回も排便があっても、体の中に便が残っていることがあるのです。それは腹部エコーで直腸の様子を見て判断することになります。排便に時間がかかったり、排便時に痛くて出せない、排便を断念する、特定の姿勢や場所でないと出ない、便が漏れてしまうというのも、便秘症といえます。ごくまれにですが、鎖肛やヒルシュスプルング病といった神経や機能上の問題がある場合もあります。この場合は外科手術とトレーニングをセットで行う必要があります。

Q便秘症を放置するとどうなりますか?
A

赤ちゃんであれば、常に不機嫌であったり食事のリズムがつくれなかったり眠れなかったりして、親御さんのご苦労は大変なものと思います。また便をためる癖がついてしまうと、便を出す力が身につきにくく、排便や排尿に関するトイレトレーニングにも影響します。重度になると、小学校までにおむつが外れない、便が漏れる、漏れても気にしなくなる、プールに入れないなど生活へ支障を来すことも考えられます。排便を好きになれず、つらいものと捉え、そのまま大きくなると、学校生活や社会生活にも支障を来す場合があります。

Q便秘症の治療を受けるにあたり気をつけたいことは何ですか?
A

一番大切なのは、症状や排便状況、機能的な問題の有無などをきちんと診断した上で、お子さんの特性、ご家庭の状況や家族背景をもとに総合的に判断し、正しい治療のレールに乗せることです。これまでの私の経験の中で、便秘症を過小評価された結果、治療が不十分となりその後の治療で大変な思いをされているお子さんをたくさん拝見してきました。ですからお子さんの現状を正確に把握すること、治療経過をエコーなどできちんと定期的に評価し、継続的にフォローしてもらえる医療機関で治療を受けることが大切です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1初診の予約・ウェブ問診表への記入

同クリニックのホームページ上にある専用予約ページからの予約のほか、電話予約もできる。前日から2ヵ月先までの予約が可能。初診時は医師による問診、説明、検査などがあるため、1時間程度かかることもあるので、当日は時間に余裕を持って予約するのが良いだろう。ウェブ問診表で記入しにくい部分やわからないところは来院してから回答する。来院までに便の硬さや排便にかかる時間、排便姿勢などを記録しておくと良い。

2来院して看護師から診察の流れの説明を受ける

クリニックに準備されている「小児便秘の外来」の資料を見ながら、診察の大まかな流れや、一般的な治療内容など看護師の説明を聞く。ウェブ問診表の記入内容を見ながら、追加の質問があることも。治療内容は個人差が大きいため、ここではざっくりとした流れの説明を受ける。

3医師の診察を受ける

ウェブ問診表と看護師のヒアリング内容に基づき、医師が排便の様子や体の機能をチェックする。排便間隔、硬さ、排便にかかる時間、トイレトレーニングの状況、これまでの服薬状況や受けてきた治療、マッサージや食事改善に取り組んだことがあるかなど、現在の状況とこれまでの取り組みも話しておこう。その後、腹部エコー検査で直腸の便のたまり具合や、直腸の拡張率などを確認。肛門の位置など身体機能に問題がないかもチェック。

4治療方針の提案を受ける

便秘の治療に大切なのは、子どもに適した治療をいかに組み立てるか、ということ。同クリニックでは、できる限り多くの情報から適切な治療方法を提案。家庭で取り組むことも多くなるため、医師との意思疎通は不可欠だという。服薬や浣腸、食事、運動などさまざまな取り組みを、子どもの個性や家族の状況を踏まえて提案してくれるので、不安なことがあれば相談を。家族への説明などが難しければ一緒に来院するのも良いだろう。

5浣腸など具体的な処置方法の説明を受ける

治療方針に従って、家庭で取り組むための具体的な方法を指導してもらう。時には年単位の期間がかかることも多いのが、便秘の治療。治療当初は、毎日の排便を目標にしたほうが良いため、毎日家庭での処置が必要になることも。ここで疑問や不安はすべて解消して、前向きに子どもと一緒に治療に向き合う気持ちが大切。うまくいったこと、うまくいかなかったことを毎回共有し、フィードバック内容を次の治療に生かしていく。

ドクターからのメッセージ

小森 広嗣院長

私は長年、重度の便秘を起こす代表的な疾患である鎖肛やヒルシュスプルング病の治療に携わってきました。そのため便秘症の中でもどの程度の便秘なのか、治療が必要かどうか、どんな治療をすべきか、どんなトレーニングが良いか、患者さん一人ひとりの状況や個性に合わせて細かな治療計画を立てることをポリシーとしています。子どもの可能性はまさに無限大で、あっという間に治療を終えてしまうこともありますし、そのことで自信が持てて、輝くような笑顔を見せてくれることもあります。そんな時は、便秘症の診療に取り組んできて本当に良かったと心からうれしく思います。不安なことがありましたら気軽にご相談ください。

20211108 dr
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