脳血管疾患の早期発見に役立てる
痛みや苦痛の少ない脳の健康診断
しみず脳神経外科クリニック
(京都市中京区/二条駅)
最終更新日:2023/04/10


- 自由診療
ある日突然、脳内の血管が破裂してくも膜下出血に……や、自分では何でもないと思っているふらつきやめまいなどの症状が、実は脳卒中の前ぶれである可能性も。ひとたび発症すると取り返しがつかない、と不安な脳の病気の早期発見につながるのが脳ドック。京都市中京区にある「しみず脳神経外科クリニック」では、毎日、脳ドックの検査枠を設定している。さらに「心配で来られた方を、不安な状態のままで待たせたくない」と、清水俊樹院長は、脳ドックの場合検査後30分以内に結果説明をすることを心がけている。同院の脳ドックは、複数のコースと細かな検査をオプションで組み合わせられることが特徴。「病状に応じてチョイスでき、心配なところを狙い定めて確認することができる脳ドック」と語る清水院長に、脳ドックの重要性について聞いた。
(取材日2023年3月16日)
目次
画像診断のみならず細かな検査を組み合わせ 心配な症状、心配な病変に狙いを定める脳ドック
- Q脳ドックでは、どんなことがわかりますか?
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A
▲脳血管疾患を早期に発見するための「脳の健康診断」を実施
気づかないうちに脳内の太い血管が詰まりかかっている、隠れ脳梗塞を起こしているかどうかがわかる、というのが一つと。それとは真逆な、脳腫瘍や脳動脈瘤の有無もわかります。脳に酸素や栄養素を送っている複数の血管の総称を脳主幹動脈といいますが、この動脈に狭まりがあれば、将来、脳卒中になるリスクが高まります。そういうことをMRI・MRA検査や血液検査で確認していきます。さらに頸動脈エコーを併用すれば首のプラーク……つまり、頸動脈の内側にできる血栓の有無も、調べることができます。脳ドックは一言でいうと、くも膜下出血や脳内出血・脳梗塞の原因となる脳血管疾患を早期に発見するための「脳の健康診断」です。
- Q脳ドックはどんな人が受けるべきでしょうか?
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A
▲気になる方は、早めに受診してほしいと話す院長
まず、血のつながった家族に脳卒中、心筋梗塞などの血管性の病気がある方ですね。くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤は、かなり遺伝性が高いですから、家族歴のある方は対象であると思います。また健康診断でコレステロール値や血圧が高いと言われたとか、タバコを吸う、大量の飲酒をする、といった方も適応でしょう。気にすべき自覚症状としては、頭痛があげられます。特に片頭痛のある方で、いつもより痛みが長く続くとか、痛い場所が毎回変わる、回数が増えたという人。めまい、立ちくらみ、ふらつきが気になるという方も、受けられてはどうでしょうか。20代でもくも膜下出血の発症例はあり、若いから対象外というわけではありません。
- Q検査の所要時間はどのぐらいですか?痛みや苦痛はありますか?
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A
▲閉所恐怖症の人は鎮静剤の点滴を受けながらの検査も可能
採血、エコー検査をプラスしたり、オプションつきのコースを選択されるかどうかにもよりますが、MRI検査だけですと、所要時間は20分程度です。最初に説明をしてから検査を開始し、終了後30分以内には結果をお伝えするよう心がけています。来院からご帰宅まで、全部で1時間か1時間半ぐらいをみていただければ十分だと思います。痛みや苦痛については、ほぼありません。検査中は少し大きな音がしますが、耳栓を用意していますし、狭い場所が苦手な閉所恐怖症の方は鎮静剤を点滴で投与し、眠ったような状態で検査を受けていただくことも可能です。患者さんに楽に受けていただけるとうれしいですね。
- Q脳ドック当日に検査結果を説明していただけるそうですね。
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A
▲当日に検査結果を伝え、わかりやすい説明を心がけている
検査だけをして「結果は、後日」では、皆さん不安でしょう。すぐにわかる方が良いに決まっていますから私は当日に、かつ、わかりやすく説明することにこだわっています。「大丈夫です。年相応。異常なし」など、言葉だけで言われても、患者さんは納得いかないでしょうから。画像を見てもらいながら、目・鼻の位置の説明から始めて、症状のある場所がここで、今こういう風になっています、というような説明を心がけています。また検査後は、後日レポートをCD-ROMつきで郵送させていただきます。日をおいて見直した時に「何だったかな?」とならないように、検査当日にキーフィルムをお渡しするなどの工夫もします。
- Qこちらで受けるメリットや特徴を教えてください。
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A
▲一人ひとりに合わせた内容の検査が受けられる
毎日、脳ドックの検査枠を設けていますので、予約が取りやすく、気軽に受けていただけると思います。また、気になる症状やお悩みに応じて、細かい検査を組み合わせたり、選択することも可能です。めまいが気になる方はめまい対応の検査。もの忘れの程度を検査したい方には、海馬の萎縮度を診る検査をプラスしたコースもあります。このように目的に応じてチョイスできる脳ドック、というのが当院の特徴。その方の心配なところに狙いを定めてできる脳ドックです。
自由診療費用の目安
自由診療とは脳ドック/3万円~