西井 慶 院長の独自取材記事
にしい歯科クリニック
(伊勢市／宮川駅)
最終更新日：2021/12/10
宮川駅から西へ徒歩10分ほど、伊勢市小俣町にある「にしい歯科クリニック」は、2017年に西井慶院長が西井なつめ副院長とともに開業した。住宅地の一角にある同院では、子どもと一緒に通いやすいようにとキッズスペースが完備され、治療室もすべて半個室になっている。院内は、とても明るく黄色と木の色合いをアクセントにしたしゃれた雰囲気。コミュニケーションを重視しているという西井院長に、注力している治療や今後の展望など幅広く聞いた。
（取材日2021年11月10日）
衛生管理も徹底。訪問診療も行う地域の歯科医院
先生が歯科医師をめざされたきっかけから教えてください。
私の実家は歯科医院で、父も母も兄も弟も全員歯科医師なんです。父は鳥羽市で歯科医院を営んでいて、今は私の兄夫婦が引き継いでいます。歯科医師をめざしたのは、家族の影響を受けたというより、一番身近な職業だったからだと思います。たぶん、父が別の仕事をしていたら、私もその職業になっていたのではないでしょうか。高校の進路希望を書く時に、とりあえず歯学部にしたのが歯科医師をめざした始まりでした。小さい頃に、歯科医師の父の働く姿に憧れたといったことは正直全然ありませんでしたが、自分が歯科医師になって開業してから、父の努力やすごさがわかるようになりました。今は、兄と一緒にセミナーに行っているのですが、今もなお勉強や努力を惜しまない人なので、会って話を聞いていると私も良い刺激を受けて、やる気になります。
とてもしゃれた建物ですね。どんなところにこだわられたのでしょうか？
建物は、建築士さんと副院長を務める私の妻が中心となって考えてくれました。診療室を半個室にして、オペ室をつくってもらいました。ほかにもいろいろなこだわりがあって、例えば洗浄や滅菌の設備をしっかり充実させたのも副院長の提案です。歯科医院が器具を清潔に保つのは当然のことですが、その度合いは歯科医院によってバラバラで、当時は新型コロナウイルスもなかったですし、私たちに子どももいなかったんですが、副院長が「自分に子どもがいたら、洗浄や滅菌をしっかりしていて、安心できる歯科医院に連れて行きたい」と言ってそのようにしました。その時はここまで良い機器を入れる必要があるのかと疑問に思ったのですが、新型コロナウイルスが感染拡大した状況を考えると、洗浄や滅菌がしっかり徹底されているのは、患者さんにとってもメリットなので、こだわっておいて本当に良かったです。
この場所に開業したのはなぜですか？ また地域の特性なども教えてください。
当クリニックのあるこの団地は、大きな工場の跡地を住宅地にしたところらしいです。父の知り合いからの紹介で、この場所を教えてもらって決めたのですが、主要道路からまったく見えず、あまり目立たないので、建ててから歯科医院向きの土地ではなかったなと思いました（笑）。当クリニックは、訪問歯科診療も対応していて、連絡を受けたらお伺いするスタイルなんですが、高齢者が少ないこともあって、今のところ相談件数が少ない状況です。訪問診療をしていることをご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、何かあればお伺いしますので、ぜひ相談してほしいですね。
幅広く学び、技術と精度を高めていく
患者さんの年齢層についてお聞きします。
来られている患者さんは周囲の住宅地の方がメインで、歩いて通ってくださる方や自転車で来てくださる方もいます。周りの団地が新しいので、患者さんの年齢層も低めで、主訴も痛みや虫歯が多いですね。時間帯によっては、子どもの患者さんも多いと思います。私にも小さな子どもがいて、子ども好きなので、歯科医院でも楽しく過ごしてもらえたらと、おもちゃや絵本をそろえたキッズスペースを設けています。
このクリニックの強みは、どんなところだと思いますか？
アットホームで、スタッフのみんな仲が良いところですかね。スタッフがどう感じているかまではわからないですけど、新しく雇用する時に、スタッフが新しいスタッフ候補として知り合いを紹介してくれるので、働きにくいとは思っていないのではないでしょうか。あと、そのようにしてスタッフを採用していることも、皆が仲良く良い雰囲気で働ける環境づくりにつながっているのかもしれませんね。スタッフ同士でよく話していますし、私も皆とよく話をします。患者さんに対しても優しいと思いますよ。
注力している治療を教えてください。
当クリニックでは、「この治療に注力していて、伊勢市の中ではどこにも負けない」なんていう治療は行っていませんが、全体的なクオリティーを上げて、地域のかかりつけクリニックとして幅広く対応していきたいと思っています。開業当初は、予防に注力していこうと唾液検査を取り入れ、私自身も予防歯科に明るい先生のセミナーに参加したりして勉強していました。しかし、いろんなセミナーに参加するたびに、「当クリニックには、これが足りないんじゃないか」「もっとここを伸ばしていきたい」という考えがどんどん出てきて、少しずつ注力する診療も変わってきています。今は、歯周病やインプラント治療、歯内療法に方向性をシフトしていて、それらの治療についてより深く勉強している最中です。
コミュニケーションを大切にし、患者と楽しい時間を
副院長とは、どのように治療を分担されているのでしょうか？
先ほどもお話ししたとおり、なつめ副院長は私の奥さんで、今は子どものお迎えなどで副院長が不在の時間もありますが、彼女がいるからこの歯科医院は成り立っているというくらい軸になっている存在です。専門が一緒なので、治療の分担というのは特に決めていませんが、訪問診療は副院長に担当してもらっています。なつめ副院長はとても勉強熱心で、一緒に働いていると私も頑張ろうという気になりますね。
患者さんと接する際に大切にされていることを教えてください。
患者さんには、楽しく過ごしてもらうことが一番かなと思っています。私は、治療以外のことも患者さんと話すことが多いんですが、それで楽しいなと思ってもらえたら、患者さんも通院しやすいのではないかと考えています。私自身も患者さんと話したいですし、いろんな話を聞きたいと思っています。コミュニケーションを大切にしていますので、患者さんとのカウンセリングは私が直接行い、しっかり話をした上で治療プランを提案しています。私が治療をするので、私自身が治療について話すべきだと思っています。どこの歯科医院でもしていることだとは思いますが、患者さんとの対話と治療プランの提案は丁寧に行っているつもりです。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
もうすぐマイクロスコープと、矯正などで使われているセファロエックス線撮影装置を導入する予定です。さまざまな機器を導入することで診療の幅が広がりますし、精度の向上にもつながると期待しています。新しい治療法や技術が登場するたびに、今年はこんな治療、来年はまた別の治療、と注力するものが変わっていくかもしれませんが、常に向上心を保ちつつ、こだわりを持って治療していきたいですね。今後も治療の幅を広げながら、地域の皆さまのお口の健康をサポートしていきたいと考えていますので、お気軽に相談にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療／35万円
