真鍋智宏院長の独自取材記事

まなべ矯正歯科クリニック

(福岡市早良区／西新駅)

最終更新日：2021/10/12

真鍋智宏院長が2017年に開院した「まなべ矯正歯科クリニック」は、地下鉄西新駅から徒歩約2分。学生街であり、商業地でもあるアクセスの良い地にオープンして以来、予約がフルで埋まっていることも多い人気のクリニックだ。短期間かつ痛みに配慮した矯正をモットーとするほか、明朗な会計システムで、若い世代でも治療を受けやすいのが特徴だ。歯並びを整えることで、副次的に顔のラインにアプローチしたり、コンプレックスによる悩みの解消にもつながる矯正の利点を生かしながら、装置が目立たない「見えない矯正」をプロデュースする真鍋先生に、矯正のもたらすメリットと、同院のこだわりについて話を聞いた。

（取材日2020年6月19日）

自分の顔や表情をもっと好きになる、それが歯列矯正
経過の可視化と明朗会計で矯正への不安を解消
オンラインで相談、予約。楽な気持ちで通えるように

自分の顔や表情をもっと好きになる、それが歯列矯正

矯正歯科医師をめざそうと思われたきっかけをお聞かせください。

僕自身が中学から高校の間に歯列矯正を受けたことがあり、担当の先生を見て「良い仕事だな」と率直に感じたのが最初のきっかけで、そのまま迷わず進路を決めました。ありがたいことにその先生とはその後もお付き合いが続いており、今では恩師となりました。あと、矯正を受けていた当時、歯科医院の待合室にとても興味深い本があったんですよ。その本には歯科医療についてだけでなく、顔の話や人間の美意識などについて書かれていて「面白いな、こういう仕事に携われたらいいな」と思った気持ちも、今につながっていると思います。機能だけでなく見た目にも変化がある矯正には大きなニーズがあるに違いないと感じました。

先生にとって矯正治療とはどのようなものでしょう？

矯正を行う歯科医師としては、もともと持っている歯並びが100点だと考えています。虫歯の治療などは、100点のものが80点、60点になったから元通りの状態に近づけましょうという治療ですが、矯正は100点の土台を、120点、150点へと上げていくもので、自分の状態をプラスにするものなんです。なので、困っている人を助けるというよりは、より良い人生を送りたい人を手助けするという気持ちで患者さまと向き合っています。だからこそ確実に結果を出さなければなりません。患者さまの状態はそれぞれ異なりますが、どんな方であっても同じように均一のレベルで結果を出すことが大切だと思っています。個人差はありますが、大人の方でも長くても2年半ほどで治療を終えられますから、気持ちのご負担も比較的軽いのではないでしょうか。

なぜ、短い期間で矯正が実現できるのでしょうか。

いかに生産性を上げて治療できるかということに注力しているからです。短い時間で治療し、なおかつ結果も良好な状態で保てるかどうかは、歯科医師の腕ではなく医療自体のシステムにかかっていると思うので、均一なレベルで治療ができるよう設備環境を整えています。歯科医師やスタッフが技術を使うとコストが上がってしまうので、僕はむしろ技術をなるべく使わない方向で治療を行っているんです。矯正のようなインビジブルな見えない治療は、技術的に難しいと言われますが、だからこそ、簡便なシステムで実現できるところをめざしていきたいんですね。歯科医師が技術を使わないからこそ、料金もリーズナブルに、明朗に提示することができ、結果的に生産性が上がり、患者さまの費用負担を抑えられるというわけです。

経過の可視化と明朗会計で矯正への不安を解消

契約が成立するまでの説明は無料で行っているそうですね。

はい。まず最初に来られた時に、今の状態からどういう治療ができるかをしっかりお伝えします。矯正はこちらが勧めるものではないと思っているので、初診時はお話をするだけにとどめているんです。治療のプランや矯正のメリットなど、ちゃんとご理解いただいて契約に至らなければ、料金は発生しません。中にはお話を聞いて帰られて、半年後や一年後に来られる方もいらっしゃいます。ご説明した内容を持ち帰ってセカンドオピニオンを求めていただいても良いですし、ご自身が納得できてから一歩を踏み出せば良いと思っていますので、聞きたいことがあれば遠慮せずお尋ねください。当院では受診のたびに撮影をして、治療の進み具合を患者さまご自身の目で確認できますから、そういった意味でも安心して受診していただけるのではないかと思います。

診察のたびに以前の状態と比べて確認できるのは安心ですね。

患者さまの中には、ご自身のお顔にコンプレックスを持っていらっしゃる方もおられますので、受診時に経過を見ていただいて安心していただくのも大切なことだと思います。矯正相談に来られるすべての方が、明確な理想の形をお持ちなわけではないので、気になるところをカウンセリングでお聞きして、それに対してプロデュースするような感じで治療プランをご提案するんですね。品質を担保するためにも、1ヵ月前、半年前の状態を画像でお見せしています。やはり皆さん、目で見て確認することで表情がパッと明るくなられますね。治療後は保定期間に入るのですが、そこで「もう少しこうしたい」というご要望が出たら、その時には追加料金なしで対応しています。

口元をプロデュースするような視点でプランを立てられるのですね。

装置に関しては、患者さまのご希望を優先できるんです。例えば人に気づかれたくないなら裏側に装置をつけるとか、透明色の装置を使うとかさまざまな方法があります。ただ、先ほどもお話ししたように、患者さまご自身が、口元のラインに明確な理想の形をお持ちでない場合がほとんどですし、「こうしてください」と言われたとおりにするだけでは、僕が治療する価値がないと思うので、プロデュースさせていただくという感じです。大切なのは、僕から提案する治療プランに付加価値を感じていただくことなんですね。画像で経過をお見せするのもそのためです。矯正は、噛み合わせの治療と違って土台から動かすので、ガタガタになっている歯並びが少しずつそろっていくのがはっきり見えてくると、「やって良かった、もう少し頑張ろう」という気持ちになれますから。

オンラインで相談、予約。楽な気持ちで通えるように

患者さんの年齢層について教えてください。

メインは10〜20代です。開院する時にその年代を想定していたので、学生街でもある西新を選びました。10代の方の多くは就職活動の前にいらっしゃいます。就活は時間との戦いでもあって、その前に終わらせたいとなるとスケジュールの調整も大変ですから、なるべく学校の近くで楽に通える距離感も必要でした。就職してからはまた忙しくなりますので、短期間で治療を終えられることにメリットを感じていただけていると思います。治療中は月に1度程度通院していただきますが、困ったことや疑問点はオンラインで質問できるトークアプリケーションも導入していますから、クリニックの開院時間を待って電話をかけるような煩雑さがありません。皆さんスムーズにアプリを使用して連絡していただいています。

矯正をするのは何歳以上からが適切なのでしょうか。

歯科医師によって判断はさまざまだと思いますが、当院では中学生以下の方は申し訳ないですがお断りをさせていただいています。これは再現性の問題で、中学生以上になると骨格が定まっているので、現在の状態から問題を解決するまでのプランもしっかり立てられるんですね。お子さまの場合は成長とともに骨格が変わり、顎自体が発育するのでプランの再現性にも影響してしまうのです。矯正を受けるベストな時期がいつか、というのは、正直難しいところですね。

矯正治療を検討している人たちに向けメッセージをお願いします。

院内のシステム構築プログラムを組むエンジニアがいますので、クリニックにはオンラインシステムを積極的に導入しています。矯正に対する不安をお持ちの方には、写真を撮って送るだけで簡易的に事前診断を受けられるシステムもご用意しました。オンラインですから、24時間いつでもご都合の良い時に質問していただいて構いません。気になることがある時はどうぞご利用ください。矯正は、担当する歯科医師と患者さまご自身のイメージを近づけることでしか正解がありません。診療の際には言いたいことはしっかり話して、信頼関係を築いてからスタートすることがとても大切です。ぜひ、納得できるクリニックをご自身の目で確かめてお選びくださいね。