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小川 茉莉亜 副院長の独自取材記事

プルチーノ歯科・矯正歯科

(名古屋市南区/新瑞橋駅)

最終更新日:2021/10/12

小川茉莉亜副院長 プルチーノ歯科・矯正歯科 main

名古屋市南区、新瑞橋のショッピングセンターの1階にある「プルチーノ歯科・矯正歯科」。買い物帰りにも立ち寄れる便利な立地で、小さな子どもから高齢者まで、幅広い患者が訪れる。「歯科医院の堅いイメージをなくしたい」「美容室に行く感覚で通ってほしい」という小川茉莉亜副院長の言葉どおり、シックで高級感漂う院内は、まるで美容サロンのような雰囲気。SNSを駆使した情報発信をはじめ、随所に若い感性を生かしながら日々業務にあたる小川副院長。優しい笑顔の奥にある熱い思いやこれまでの経歴など、じっくりと聞いた。

(取材日2017年8月24日)

利便性の高い環境で丁寧な治療を提供

クリニックには、どんな方が多くいらっしゃいますか?

小川茉莉亜副院長 プルチーノ歯科・矯正歯科1

もともと南区は高齢の方が多く住んでいらっしゃる地域ですが、ショッピングモール内という土地柄、家族連れの患者さんがよくいらっしゃいます。お子さんが治療している間に、買い物を済ませるというお母さんにとっては便利なんじゃないですかね。最近では、高齢の方でもご自分の歯が残っている方が多いので、そういう方は歯周病治療や予防歯科を希望されます。皆さん歯ブラシにもこだわっていて、掃除にも力を入れています。最近はお母さんたちの意識も高まってきて、小児矯正のご相談も多いんですよ。私はお子さんの患者さんを担当することが多いのですが、女性の歯科医師だとお母さん方に安心していただけるので、あとは歯科医院嫌いのお子さんを増やさないよう気を付けたいです。

矯正とは、どのようなことを行うのでしょう。

歯並びは遺伝だと思っている人が多いですが、実際は食べ物の飲み込み方や舌の使い方、顔回りの筋肉の使い方で変化するものです。成人の人でもこれらがしっかりできていないと、良い歯並びでも悪くなってしまいますので、矯正しながらトレーニングしていくことが大事です。お子さんの場合、悪くなった歯並びを直すのではなく、悪くならないように指導する「予防矯正」の意味合いが強いですね。食事の飲み込み方、舌の使い方から説明します。あとは管理栄養士がおりますので、歯並びと食事の関連を解説するとともに、栄養指南も行っています。患者さんとも近い距離でやらせていただいていますよ。

診療する上で気を付けていることはありますか?

小川茉莉亜副院長 プルチーノ歯科・矯正歯科2

患者さんの希望にできる限り沿えるよう、こちらの意見を押し通さないように心がけています。特に、信頼関係が築けていないところで治療を始めてしまうとトラブルのもとになるので、初診ではカウンセリングを60分と、長めにとっています。そこではまず、汚れが歯にどのくらい付着しているのか、唾液の検査などをし、患者さんに説明します。マイクロスコープで写真を撮って奥歯の汚れを見せたり、実際に歯周病菌を見せたりするので、衝撃を受ける患者さんは多いですね。あとは、歯科医院嫌いの方でも通いやすいように心がけています。フェイスタオルにアロマをかけたり、マッサージをしたり、診療後にハーブティーを出したり、患者さんがリラックスできるように気を配っています。

歯科医師として、患者の全身の健康を診る

このクリニックの特色を教えてください。

小川茉莉亜副院長 プルチーノ歯科・矯正歯科3

診察台は6台あるのですが、うち3台はマイクロスコープ付きです。マイクロクコープは高倍率で見ることができるため、特に神経の治療ではとても重要です。加えて、神経の治療中に唾液が入ると感染症のリスクが高まってしまうので、ラバーダムというゴムのマスクを使用しています。アメリカでは常識なのですが、日本では使用している歯科医院は少ないですね。マイクロスコープで拡大して、ラバーダムで細菌を入り込ませないようにする。せっかく治した歯が腫れると、患者さんの苦痛を伴いますので、できる限り再発しないように治療しています。

歯科医師をめざそうと思ったきっかけを教えてください。

幼少の頃、虫歯で歯科医院に行った際に、矯正したほうが良いと言われてたのですが、アトピー性皮膚炎でもあったので、「矯正することがストレスになってアトピー性皮膚炎がひどくなるなら矯正は止めよう」と、先生は私の意思を尊重してくれました。その優しさに憧れて、歯科医師をめざすようになったんです。結局、矯正をしたのはずっと後で、大学5年生のとき。それまでは、ずっと口元がコンプレックスで、笑うときも口を隠していたのですが、矯正してからは思いきり笑えるようになりました。矯正は値段が高いですし、見た目も気になるからと断念される方が多いですが、歯並びは見た目だけでなく機能的影響により虫歯や歯周病を引き起こし歯の寿命を短くしたり、全身の健康とも深く関連しているので、自分の歯を残すためにも、お勧めしています。

大学時代はどのようなことを勉強していたのですか?

小川茉莉亜副院長 プルチーノ歯科・矯正歯科4

大学時代は、歯周病に一番興味がありました。一度虫歯になった歯は元には戻りませんが、歯茎は歯周病になっても回復する力がありますので、患者さんの治療へのモチベーションをいかに上げるかが重要です。厳しくすると伸びる人もいれば褒められて伸びる人もいるので、それを見抜く力が大切ですね。資料を渡すことで患者さんの意識が変わったり、目に見える変化があったりすると、とてもうれしいです。大学卒業後は名古屋市内で勤務後、鶴田院長と一緒にこの医院を開業しました。治療方針やスタイルが一緒だったので、共感したんです。歯科だけでなく全身の健康を診ていくためには勤務医だと限界を感じていたので、良いターニングポイントになりました。

美容院に行く感覚で、気軽に歯のチェックに来てほしい

歯と全身の健康には、どのような関係があるのでしょうか。

小川茉莉亜副院長 プルチーノ歯科・矯正歯科5

例えば歯周病の人は、そうでない人に比べて脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まるとされています。また、糖尿病をはじめとする生活習慣病と歯周病には深い関連性があることがわかってきています。つまり、歯周病を予防することが健康につながるといえます。歯磨きを見直したり、歯科医院に頻繁に通うだけで変わってくるので、ぜひ若い頃から意識を高めてほしいなと思います。気持ちの面で言うと、歯が健康になることで今まで食べられなかったものが食べられるようになり、笑顔が増えることで生活の質が変わってきます。これからは“Cure(治療)”から“Care(予防)”の時代になってくるので、歯を予防していくための知識を身に付けていただき、皆さまの人生がより良い方へ変わっていくように、お手伝いしたいなと思いますね。

SNSなどで歯科の情報をよく投稿しているそうですね。

来院時間だけでは時間が足りない部分もあるので、より知識を身に付けてほしいという思いでSNSを活用しています。歯はホームケアがとても大切なので、歯磨きの説明などに重点を置いていますね。最近では、SNSで病院を検索する人も多いんですよ。なので、歯科医院の重たいイメージをなくせるように努力しています。私はお菓子作りが趣味なのですが、キシリトールは砂糖と糖度があまり変わらないので、代わりに使うと虫歯予防になります。今後は、ブログでキシリトールを使ったメニューなども配信していきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小川茉莉亜副院長 プルチーノ歯科・矯正歯科6

「今は大丈夫」と思っていても、早いうちから通っていただくだけで歯の寿命はとても延びます。「私は大丈夫」と思わずに、サロンに行くような感覚で気軽に歯科医院へ通ってみてはいかがでしょうか。当院ではお子さんがまず来院して、あとからお母さんが来院されるケースも多いので、気軽にちょっとのぞいてみてほしいなと思います。日常生活のことでいうと、私も毎日実践しているのですが、歯磨きの後にデンタルフロスを使うことをお勧めします。糸式ようじだと、どうしても歯に当たらない部分があるんですよ。こういった情報を含め、今後は院内セミナーを増やして、遠方の患者さんにも情報提供をしていきたいなと思っています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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