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岩崎 朱見 院長の独自取材記事

人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック

(中央区/人形町駅)

最終更新日:2024/01/30

岩崎朱見院長 人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック main

歴史的建造物とオフィスビルが同居するエリア、日本橋人形町。そこにある「人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック」は、めまいの専門的な治療に長けたクリニックだ。もちろん耳・鼻・のどの診療を行い、患者層は幅広い。そんな同院を束ねるのは、長年めまいに深く携わってきた岩崎朱見院長。「勤務医時代からめまいを診療し、これはどんな症状なのか、どうすれば良いのかと探ってきました」と朗らかな笑顔を見せる。めまいは耳鼻咽喉科だけではなく、その他の診療科と領域が重なることもあるという。漢方薬や理学療法的な治療も用いながら患者のために日々力を尽くす岩崎院長に、同院が行うめまい治療とそれに伴う検査機器、そしてスタッフのサポート体制について詳しく話を聞いた。

(取材日2023年12月12日)

めまいに悩む患者をきちんと治すことを目標に掲げる

めまいを専門的に診てらっしゃると聞きました。

岩崎朱見院長 人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック1

耳や鼻、のどの症状も診ますが、クリニック名にもあるようにめまいを訴える患者さんはとても多く受診してくださっています。当院は人形町にあるのですが、都内だけではなく、電車でのアクセスも良いので隣接地域の方も来院されます。また、関東以外の地域からもいらっしゃり、親戚が都内にいるのでそこに宿泊させてもらって治療に来るとか、今はお仕事の関係で海外在住だけど出張で日本に来る機会がある時に診察にいらっしゃるなど、本当にいろいろな所から患者さんが来てくださっています。それだけめまいに悩んでいる方はたくさんいらっしゃることを実感しますし、特に「治療をしているがなかなか良くならなくて困っている」という方は非常に多いです。そのため、めまいに特化したクリニックにしようと、数年前から体制を整えています。

岩崎先生がめまいを専門にされようとしたきっかけを教えてください。

勤務医時代に勤めていた大学病院の中にめまいを専門とする外来があり、そこで自分も医師として外来を担当していました。めまいは他人からは見えないので、めまいのつらさは言葉で説明してもなかなか理解されづらいと思います。そんな方々に安心してご自分の症状や苦しい部分をお伝えしていただければと考えています。そのお話の中からめまいの原因を突き止め、改善の方法を考えるお手伝いができればと思います。

診察の際に心がけていることは何でしょうか?

岩崎朱見院長 人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック2

第一はきちんと治すことです。ただめまいと一口に言っても、原因や症状は本当に千差万別です。ぐるぐるするような回転性のめまいや、ふわふわと感じる浮動性めまいなど、さまざまなパターンがあります。また脳梗塞など脳神経外科の疾患からくるめまい、ストレスがきっかけとなる心因性のめまいもありますし、片頭痛とセットになっためまいや、今は広く認知されてきている気象病からくるめまいもあります。めまいの治療ではその原因の見極めが非常に大切なので、特に初診時の問診では、いつ、どんな時に、どんなことをしているとめまいが起きやすいかといったことを詳しくお尋ねします。もちろん脳梗塞、脳出血などが疑われる場合は、すぐに病院と連携して対応します。

充実した検査機器でめまいの原因を根本から見極める

検査機器も充実されていますが、詳しく教えてください。

岩崎朱見院長 人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック3

基本的に行う検査は、聴力の異常などがないかを調べる「聴力検査」、そしてめまい時によく見られる眼振という眼球が動いたり揺れたりする症状を、赤外線CCDカメラで調べる「眼振検査」です。他にも体幹のバランスを調べる重心動揺計を用いた検査、そして最近はVRを使って指標を追跡する際の眼球の動きを診る検査も導入しました。これは他のクリニックや中核病院ではなかなか導入されていない検査ですが、やはりめまいの原因を突き止め、正確な治療を行うためには必要だと考え、導入しました。

めまいは他の診療科とも関わることもあると聞きました。

めまいは、一見すると関りがないと思われる他の症状が関係していることがあります。頭痛や肩凝り、首凝りなどのさまざまな症状が同時に起きているケースがあるので、「めまいの症状をもっと詳しく診てもらいたい」と患者さんがいらっしゃることも多いです。耳鼻咽喉科だけではなく、さまざまな観点から診断が必要なのも、めまいの特徴かもしれません。なので問診ではお仕事内容やライフスタイルなど、さまざまなお話をしながら診察を進めています。

理学療法的な治療も行っているそうですね。

岩崎朱見院長 人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック4

耳の中にある「耳石」が何かの拍子にはがれ落ちて耳の中で迷子になり、それがきっかけでめまいを起こす「良性発作性頭位めまい症」があるのですが、その患者さんには眼振を調べる赤外線CCDカメラを装着してもらい、耳石の場所を動かす治療なども行っています。もちろん私が中心となって行う治療ですが、スタッフにもサポートに入ってもらいます。当院のスタッフはとても優秀で、診療の中でも積極的にサポートをしてくれています。中でもめまいの電話でのご相談や予約には柔軟に対応し、できるだけ当日中に予約を入れるように予約枠を調整してくれていて、患者さんも安心していただけると思います。

つらさを我慢せず、まずは電話で来院の相談を

漢方薬を使用されることも多いそうですね。

岩崎朱見院長 人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック5

当院では西洋薬と平行して漢方薬を取り入れることも多いです。西洋薬、漢方薬、それぞれにいいところがあり、両方を取り入れることで治療の幅がぐんと広がります。もちろん漢方薬が合わない、飲めない方もいらっしゃるので、患者さんと話し合いながら対応をします。基本的に保険診療で治療することを重視しており、漢方薬なども保険適用になりますから安心していただければと思います。また、めまいの症状で来院される患者さんの中には、「めまいがいつ来るかわからないから怖い」、「めまいの症状を抱えることで将来や周囲に対して不安を感じる」という方もいます。そのような方に対しても、しっかりとお話を聞き、安心していただける診療を心がけています。

幅広い治療、検査ももちろんですが、患者さんのお心に寄り添うことも大切なのですね。

私はこの分野を突き詰めていった結果、自他ともに認める「めまいマニア」となりまして、つい患者さんとも話が盛り上がってしまいスタッフをやきもきさせてしまうことも多々あります。それも最初はぐったりされていた患者さんに、診療を通して元気になって、笑顔を見せていただけるようになっていただきたいからです。気象病が代表例ですが、治療をしていく中でご自分がめまいが起きやすい状況、例えば天気が悪くなる前や仕事の後、頭痛がする時など、そういったことを自覚していくのも、患者さんにとってとても必要だと考えています。めまいがひどい時や、体調が悪い時はそこまで気が回らないものですが、治療するうちに私たちと一緒に「こんな時はめまいが出るかも?」と気づき、ご自分でもある程度予防ができるようになるのも大事だと思います。

最後にめまいに悩む方へのメッセージをお願いします。

岩崎朱見院長 人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック6

私たちは患者さんが苦しい思いをされている部分を取り除き、しっかりと元気になっていただくことをめざしています。めまいはとてもつらい症状です。ウェブからの予約もできますが、本当におつらい時はご連絡ください。できるだけ当日中に診察ができるよう、スタッフが調整します。「これは相談していいのかな?」と思う症状であっても、変に考え込みすぎずに、まずは一度お電話でご相談いただければと思います。めまいはその性質上どうしても来院の必要がありますが、その分しっかりといろいろとお話しして、検査を一貫して行い、症状や発症のきっかけを見つけ、それをもとに治療ができる環境にあるのが当院です。一緒にめまいを治療していきましょう。

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