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塩崎 正英 院長、塩崎 正嗣 副院長の独自取材記事

しおざき内科

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2022/08/17

塩崎正英院長、塩崎正嗣副院長 しおざき内科 main

渋谷駅から徒歩5分の青山通り沿い。活気あふれる街並みを抜けて「しおざき内科」のドアをくぐると、まるで都会のオアシスのような落ち着いた雰囲気が漂う。「人々が孤独になりがちな都会で、たくさんの方の役に立てるのは本当にうれしいものですよ」と院長の塩崎正英先生は話す。開院以来、温かな人柄と丁寧な診療でさまざまな症状に悩む患者と向き合ってきた。現在は妻の塩崎多枝子先生、息子で副院長の塩崎正嗣先生とともに3人体制で診療。内科全般に対応しつつ、循環器内科、漢方内科、糖尿病代謝内科の専門的な治療を提供しているのが特徴だ。お互いを良き相談相手と認め合う正英院長、正嗣副院長に、診療にかける想いを聞いた。

(取材日2020年9月23日)

内科疾患に悩む人を広く、手厚く診る

開院は1997年と伺いました。

塩崎正英院長、塩崎正嗣副院長 しおざき内科1

【正英院長】そうですね。この地に開院して20年以上がたちました。当初は私と、同じく内科医師である妻の2人で診療していましたが、今は息子が加わり3人体制で、より幅広く専門性の高い診療が提供できるようになりました。渋谷駅からほど近く、また大きな国道沿いに面しているという立地条件もあり、小さいお子さんから上は100歳を超える高齢の方まで、多くの患者さんにお越しいただいています。ここで診療している大きな意味としては、救急病院との連携が密にできること、具合が悪くなって駆け込んできた患者さんに対し、大学病院などへもすぐにつなげる環境にあることが挙げられます。来院される患者さんはさまざまですから、健康管理を担うのは大変ですがやりがいのある仕事だと考えています。

クリニックの特徴を教えてください。

【正嗣副院長】3人とも内科の医師ですが、院長は循環器内科、多枝子先生は漢方内科や婦人科、そして私は糖尿病内科と甲状腺内科、内分泌内科とそれぞれ専門が異なるものですから、多方面にわたって深い診療を提供できるところが強みです。
【正英院長】開院当初は何でもご相談いただけるクリニックをめざして尽力してきましたが、それはともすると「広く浅く」になってしまう危険性もありました。しかし副院長が加わったおかげで診療の厚みが増し、より患者さんのためになる医療をご提供できるようになったように感じています。また、もう一人の息子が形成外科を専門としていますので、眼瞼下垂や乳房再建などについてもご相談いただければ紹介できます。

患者さんが非常に多いですね。

塩崎正英院長、塩崎正嗣副院長 しおざき内科2

【正英院長】立地的に通院しやすいというのもありますが、他の病院やクリニックとしっかり連携を図っているので紹介で来られる患者さんも多いんです。私たちも、他の専門の先生につないだほうがいい場合は速やかに信頼できる先生へ連絡し、患者さんのためになる治療に結びつけられるよう注力しています。当院のポリシーは、患者さんの立場になって一緒に悩み、一緒に解決していくことです。地域のホームドクターとして、どんな患者さんが来られても等しく対応し、適切な診療やアドバイスで心や体を少しでも楽にしてあげたいと考えています。
【正嗣副院長】医師が3人いますから、基本的に受診をお断りすることはありません。新型コロナウイルス感染症の流行で混乱している時期でも、患者さんを拒否することはありませんでした。救急車で即病院へ行くべきケース以外は、頼ってくださる患者さん全員に対応しているのでご安心ください。

お互いの得意分野を生かし高め合う

院長はなぜ、医学の道に?

塩崎正英院長、塩崎正嗣副院長 しおざき内科3

【正英院長】父が精神科の医師という家庭環境に育ちましたが、最初から医師をめざしたわけではなく、橋やダムを造る建築家に憧れたこともありました。ただ、一日ずっと工事でトンネル内にいるのは寂しいな、と(笑)。橋やダムのように形として残らずとも、人の役に立つという意味において医師という仕事はやりがいが大きいと考え、進学する頃には自然と医師を志すようになっていました。診療を始めてからは、病気そのものの治療はもちろん、患者さんの悩みを聞くことを大切にしている自分に気づき、精神科の医師だった父の資質が自然に備わっているのかなと感じる瞬間がありますね。

副院長はいかがですか? また、糖尿病内科を専門とされた理由は?

【正嗣副院長】私は純粋に父の背中を追って医師の道に進みました。医師にもさまざまなタイプがありますが、私は父と同じように地域に密着し、多くの患者さんに慕われるような医師になりたかったんです。今でも自分の中で一番尊敬する医師は父です。糖尿病を専門とした理由は、この病気が脳や心臓、血管など他のさまざまな病気に派生する重篤な疾患だからです。それに失明や透析の原因となる疾患でもあります。それを防ぎたいと思ったのが何よりの動機です。糖尿病はこんなに深刻な病気にもかかわらず、初期の段階では軽視されがちですよね。早めに治療を始めたほうが、患者さんの治療の金銭的負担も減りますから、一刻も早くご相談いただきたいです。当院では注射が苦手な方、食事の管理が難しい方など、お一人お一人の事情に配慮して適切な治療法をご提案しています。

お互いに良い刺激になっている部分も多そうだとお見受けしました。

塩崎正英院長、塩崎正嗣副院長 しおざき内科4

【正嗣副院長】もちろんです。一般的に若い世代の医師は、学んだ知識とエビデンスを重視しがちですが、父のように経験を積んだ医師はまず、患者さんの所見や話しておられることに着目して、そこに知識を交えて結論を出します。大学時代に「病気を診ずして病人を診よ」という言葉を教わりましたが、父はまさしく人を診ています。そこは見習いたいところです。ただ、そこの境地に至るには、やはり経験がものを言うんです。逆に私が深く学んだことについては、「こういう方法もあるよ」と院長に提案することもあります。
【正英院長】病気はもとより、患者さんの背景を診なさいということですね。副院長は、以前は渡航医学や航空医学に関わる仕事をしていて、企業の総合職、技術者などさまざまな職種の人を診ていました。幅広い症状を訴える患者さんを診た経験は、当院でも生かされていると感じていますね。

常に患者の一番の味方であるために

診療環境で工夫されていることは?

塩崎正英院長、塩崎正嗣副院長 しおざき内科5

【正嗣副院長】古くても良いものは残し、必要があればすぐに改善する方針です。例えば、以前から感染症予防には力を入れていましたが、新型コロナウイルス感染症が流行してからは室内消毒の頻度を増やし、性能の高さにこだわった空気清浄機を導入するなど、対策を強化しました。患者さんにもマスクの着用や手指の消毒をお願いしています。またご希望の方には電話での再診やオンライン診療に対応していますし、感染が疑わしい人に対しては速やかにPCR検査などの手配を行っています。カルテの電子化や、ホームページを通じた情報発信にも取り組むようになりました。
【正英院長】一方で、開院当初から変わらず予約制は取っていません。「風邪で体調が悪いので今すぐ診てほしい」という患者さんに対して、「予約で埋まっているからできません」とお断りすることは避けたいですから。お待ちいただくこともありますが、お困りのときはいつでもお越しください。

休日の過ごし方を教えてください。

【正英院長】以前はヨットに乗るのが趣味でしたが、今はやめて鳥の羽ばたきに関する研究をしています。本を読んだり、博物館に行ったりして生態を知るのが楽しみです。
【正嗣副院長】私は子どもが小さいので、休日はよく子どもの相手をしていますね。思えば私も小さい頃に父に本を買ってもらったり、博物館に連れて行ってもらったりしたおかげで科学や生物に興味を持ちましたから、わが子にも同じことをしてあげたいです。小さい子を持つ父親として、同世代のお父さん、お母さんの気持ちもわかりますから、お子さんの症状についてもぜひご相談いただければと思います。

読者へメッセージをお願いします。

塩崎正英院長、塩崎正嗣副院長 しおざき内科6

【正英院長】医師になりたての頃から「必ずあなたの側に立って診ます。常にあなたの味方ですよ」という気持ちで診療にあたってきましたが、年を重ねてようやくそれを言葉にして言えるようになりました。これまで皆さまのおかげで成長することができたとたいへん感謝しています。
【正嗣副院長】些細なことでも、心配なことがあれば気軽に受診してください。ホームページに載っていない症状に対しても、内科では広く対応できます。医師が3人いますから、相談しやすい医師にお声がけいただければと思います。何科に行けばいいのかわからない症状も、適切な診療科につなぎますので安心してください。

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