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伊藤 全哉 院長の独自取材記事

あいちせぼね病院

(犬山市/犬山駅)

最終更新日:2019/08/28

20180517 bana

腰痛や肩こりなど、日常生活と密接に関わる“痛み”。そんな痛みに悩む人たちを、一人でも多く救いたいという強い信念によって開設されたのが「あいちせぼね病院」だ。整形外科領域の中でも特に背骨、いわゆる脊椎疾患の治療に特化した病院で、地元住民だけでなく遠方からも多数患者が足を運ぶという。伊藤全哉院長は長年腰痛治療の研鑽を重ね、数多くの手術に携わってきた、腰痛治療のエキスパート。同院ではこれまでの経験を生かし、先進的な機器をそろえるとともに、「誰もが気軽に受けられる診療」をめざすため、保険診療に主軸を置く診療方針を取っているそうだ。病院という“大きな受け皿”として、同院がどのように成長を遂げていくのか。その思いについて、深く話を聞いた。
(取材日2017年11月10日)

多くの患者を受け入れるための受け皿として開院

病院設立の経緯について教えてください。

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これまでの研鑽を生かし、「背骨のことであれば何でも相談でき、何でも対応してもらえる」と認知していただける、背骨の総合診療の場として、当院を開院しました。外来診療や検査、手術については保険診療をベースとし、患者さんの要望を踏まえて必要に応じて自費診療もご提案する形を取っています。現在、治療はもちろんリハビリテーションでも、多くの患者さんに足を運んでいただいています。

隣接する「伊藤整形・内科 あいち腰痛オペクリニック」とはどのような違いがあるのですか?

「伊藤整形・内科 あいち腰痛オペクリニック」がメインとするのは、内視鏡手術など低侵襲の治療です。治療に要する期間も短く、患者さんの体への負担も通常の手術と比べると少ないものではありますが、自費診療のため費用の負担も大きく、「誰でも受けられる治療」とは言いがたいものでした。しかし腰痛をはじめ、背骨の不調に悩む方は本当にたくさんいらっしゃいます。その多くの方々を助けるためには、自費診療だけではなく、保険診療による治療にも十分力を注ぐべきと考えました。その上で、診療の間口を大きく広げるためには、病院という受け皿は不可欠だったのです。クリニックと病院、どちらに行くべきか迷ってしまうという声も聞きますが、2院の受付システムは連携をとっていますし、診察時に必要に応じて割り振りなどを行いますので、まずはご自身が「こっちかな?」と思うほうに足を運んでいただければ大丈夫ですよ。

そもそも伊藤院長が、整形外科、とりわけ背骨の治療で研鑽を積まれたきっかけは何だったのでしょうか?

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医師になった頃からの目標が「世の中にいる、たくさんの患者さんを救いたい」というものだったからですね。「多くの人が悩む」ということに当てはまる科目と言えば、内科か整形外科と考えたのです。医師として、「外科的処置で治したい」という思いもありましたので、自然と整形外科に目が向いていましたね。そして、整形外科疾患で特に多いのが腰痛や肩こりといった、背骨に関連するものです。一般的な整形外科のクリニックでも、約6~7割を占めるともいわれているんですよ。背骨は頭蓋骨の下から腰までをつなぐ、いわば体の大黒柱です。だからこそ、そこに問題を抱える人は多いのは当然のことです。私の医師としての目標を実現できるのは、背骨の領域に他ならない。背骨治療で研鑽を積むこともまた、とても自然なことだったのです。

腰痛治療だけでなく予防の啓発の場として病院を活用

新たに病院をつくり上げるにあたり、特にどんなところに注力されましたか?

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手術室と病室、この2つは特にこだわりましたね。手術室は、今後も新たに機器を導入できるよう、広さを十分に確保しました。スペースをあらかじめ確保しておくことで、導入の検討も柔軟にできるようなりますし、保険診療に軸足を置くのであれば、さまざまな治療に対応でき、今後も刷新していける環境を用意しておくことは当然のことです。目標である“あらゆる背骨の悩みを解決する”ためには、不可欠なものと考えました。また環境づくりでは「リラクゼーション・ホスピタル」をコンセプトに、ホテルのようにリラックスして過ごせる空間づくりをめざして、内装や設備を充実させていきました。院内全体は落ち着いた色調で統一し、病室もできる限り広々とさせ、個室も多めに設置しました。入院だからといって、縮こまった環境で過ごしていただきたくはありませんから。

確かに入院となると、周囲の雰囲気や居心地の良さも気になるところです。

実際に過ごしていただく空間はもちろん、入院中のケアに携わるスタッフも明るいですし、入院中の食事もこだわりましたので、ご自宅より快適と思われる方もいらっしゃるかもしれません(笑)。病院食は、手術後の回復を促したり、栄養バランスを整えたりするためのものですが、機能だけでは味気ないですよね。栄養構成も踏まえながら、きちんとおいしい食事を楽しんでもらいたい。その思いから、食品会社の方や栄養士と意見を交わして、カロリーを抑えつつもおいしさを追求した内容にしました。あと、入院と聞くと手術後の回復のための期間、と思われがちですが、当院では腰痛の保存的治療やリハビリの一環で入院をお勧めすることもありますね。短期入院を通して、治療だけでなく正しいリハビリの方法や腰痛予防のノウハウを身につけてもらうんです。

病院を治療の場としてだけでなく、腰痛にならないように知識を身につける場としても活用できるのですね。

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患者さんから「こんなことで入院していいの?」と言われることもありますが、むしろ“こんなこと”と思う時にどんどん活用してほしいです。「リハビリに通ってください」と言うことは簡単ですが、ご高齢の場合だと通院一つにしてもご苦労が伴うもの。それに腰痛治療では痛みが出ない範囲で適度に動かすことが治療の近道とされていますが、そのさじ加減を患者さんご自身が自分で見つけていくのは容易なことではありません。それなら入院で集中的に治療とリハビリに取り組み、ご自身の体の状態を理解していただくことが、最も効率的に患者さんの回復を見込めるものだと思うのです。病院を広い意味で“体を治す場所”として、もっと気軽に活用していただきたいですね。

患者に寄り添いながら健康寿命を支えていく

多くのスタッフの方が診療に携われていますが、皆さんの思いを一つにすることは大変なのでは?

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クリニックと比べ患者さんの悩みの幅も広く、医師やスタッフの数も多くなりましたので、確かに組織としての変化はありました。でも土台に変化はありません。患者さんを第一に考え、思いやる心。最先端で安全な治療をめざし、発展させていくこと。患者さんが心身ともに実りのある時間を過ごせるよう寄り添うこと。常に優しく接する心遣い。常に自らを顧みて、改善努力を繰り返していく姿勢。これらの思いを当院のモットーとし、スタッフたちも何か迷うことがあれば、まずこの思いに立ち返ってもらいたいと伝えています。その上で、それぞれがその分野のプロとして、切磋琢磨してくれたらと考えています。

お忙しい毎日かと思いますが、どんな時にやりがいを感じますか?

患者さんが「痛みが取れた」とおっしゃってくださるその時が、かけがえのない瞬間です。日本人はことさら痛みに耐えることに対して肯定的ですが、その分悩みを口にできない方も多いと思うのです。だからこそ長年苦しめられてきた痛みが、治療によって少しでも解消されるということは、患者さんの人生をも変える出来事です。その瞬間に立ち会えることが、医師として本当にうれしく思いますし、やりがいにつながります。また同時に、そういった瞬間に多く立ち会っているからこそ、「ちょっとした痛みでも診察を受けてほしい」と強く思います。今後も気軽に診療を受けていただける病院として、成長をしていかなければなりませんね。

読者へのメッセージをお願いいたします。

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腰痛は人間の宿命です。誰しもなりうるものであり、また同時に誰しもが治りうる病気でもあると考えています。つらい腰痛の場合、手術のイメージも強くなるかもしれませんが、実際に手術に至るケースは全体の1割程度。ほとんどの場合は投薬や注射、リハビリといった手術以外の方法で改善が見込めますし、当院でも手術設備は整えながらも、手術以外の方法での改善を第一としています。しかしどんな方法であっても、腰痛解消を実現するためには、早めの診断と治療開始が大切です。ですので、ぜひ気兼ねなく足を運んでください。そして治療を通して、満足のいくADL(日常生活動作)を取り戻していきましょう。

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