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入谷 哲司 院長の独自取材記事

北千住静脈瘤クリニック

(足立区/北千住駅)

最終更新日:2024/03/27

入谷哲司院長 北千住静脈瘤クリニック main

北千住駅西口から徒歩3分。青い看板が目印の建物の2階にある「北千住静脈瘤クリニック」。日本形成外科学会形成外科専門医の入谷哲司院長は、大学病院や総合病院で形成外科の医師としてキャリアを積んできた医師だ。2017年の開業後は、下肢静脈瘤の治療に注力。精度にこだわった画像を映し出す超音波検査器など先進の機器を駆使し、患者の話にしっかりと耳を傾けながら、適切な検査と診断に努めている。レーザーや高周波を用いた「血管内焼灼術」や、医療用接着剤(グルー)で静脈を閉塞する「血管内塞栓術」など下肢静脈瘤の治療全般に精通し、患者の症状や希望を考慮して治療法を考えてくれる。穏やかな人柄のにじみ出る入谷院長に、同院の診療方針などの話を聞いた。

(取材日2024年3月4日)

患者の話をしっかりと聞き、正確な診断と治療をめざす

診療の特徴について教えてください。

入谷哲司院長 北千住静脈瘤クリニック1

当院は下肢静脈瘤を専門とするクリニックです。私を含めて医師が2人、看護師4人、カウンセラー1人の体制で診療しています。私の専門は形成外科で、勤務医時代には皮膚表面の腫瘍や顔の骨折など、体の表面の治療を主に行ってきました。下肢静脈瘤の治療は基本的にはこぶをきれいにするなど、見た目を改善するための治療ですから、形成外科の領域となります。北千住にお住まいの方以外に、埼玉県、千葉県、茨城県など遠方からも患者さんがいらっしゃいます。他院からのご紹介も増えてきましたね。下肢静脈瘤は一般的には50代以降の女性に多いといわれていますが、当院には男性の患者さんも多く来院されています。

診療方針を教えてください。

精密な検査と診断、そして適切な治療を行うことを診療方針として掲げています。検査・診断については、大学病院と同等の性能の超音波検査機器を用いて精度にこだわった画像を取得して、より適切な診断につなげています。診断結果によって治療の必要があればそのまま当院で対応しますし、他の病気が疑われる場合は、それぞれの専門の医療機関を紹介します。重い症例や他の病気の可能性が考えられるなど、当院での対応が難しい場合は、大学病院など適した医療機関をご紹介しています。

診療にあたり、先生が心がけていることは何ですか?

入谷哲司院長 北千住静脈瘤クリニック2

患者さんの話をよく聞くことを大切にしています。症状やお困りの内容をしっかり伺うことが、適切な診断につながりますからね。例えば、ご自身では下肢静脈瘤だと思って来院された患者さんに話を聞くと「脚のしびれがある」とおっしゃることがあります。下肢静脈瘤で脚のしびれの症状が出ることはあまりないので、この場合は他の病気が疑われるのです。このように患者さんのお話は下肢静脈瘤だけでなく、他の疾患の診断にも役立ちます。そのため、一人ひとりの診察時間を十分に取って患者さんに向き合うことを心がけています。

下肢静脈瘤に対するさまざまな治療法を提供

「静脈瘤」とは、そもそもどんな病気なのでしょう?

入谷哲司院長 北千住静脈瘤クリニック3

心臓から拍出された血液は、動脈を通り各臓器へ供給され、静脈を通って再び心臓へ戻ります。血液の逆流を防ぐために静脈には弁がついていますが、この弁の動きが悪くなり、本来心臓に帰っていくはずの血液が静脈に留まると、血管が膨らんでこぶができてしまうのが「静脈瘤」です。よく現れる症状には、膝下の血管が太くなって皮膚の表面にボコボコとこぶのように浮き出る、夕方になると脚がだるくなる、就寝中や朝方に脚がつるといったものがあります。命に関わる病気ではありませんが、悪化してしまうと潰瘍や皮膚炎に発展することもあります。ひどい場合は強い痛みやかゆみが伴いますし、やけどの痕のような見た目になってしまう場合もあります。

下肢静脈瘤はどんな人がなりやすいのでしょうか?

ご高齢になるにつれて発症しやすくなります。70歳を過ぎた方の半数は、下肢静脈瘤など何らかの血管のトラブルを抱えているといわれています。また、遺伝的な要因があるとされているので、ご家族に下肢静脈瘤の症状がある場合はリスクが高いとされています。その他、肥満の方や妊娠・出産を経験された方、接客業など立ち仕事に従事されている方はかかりやすいので注意が必要です。「脚の血管が目立つようになってきた」「血管のこぶが見える」と自覚したり、脚がむくむ、つる、だるいといった症状があったりする場合には、下肢静脈瘤ができている可能性がありますので受診していただきたいですね。

どのような治療を行うのでしょうか?

入谷哲司院長 北千住静脈瘤クリニック4

いくつかの治療方法があり、当院ではレーザーや高周波を用いた血管内焼灼術や、医療用接着剤で静脈を閉塞する血管内塞栓術、下肢静脈瘤に関する治療全般に対応しています。適切な治療を受ければ1ヵ月ほどでむくみやだるさなどの症状の軽減が見込めますし、見た目の改善も期待できるようになります。通院で治療できて、治療の翌日にはシャワーも浴びられるので、比較的ハードルの低い治療方法だと思います。血管内焼灼術での治療後は弾性ストッキングを着用していただいて、翌日、1ヵ月、3ヵ月と経過を見ていきます。

さまざまな治療法に対応されているのですね。

そうですね。例えば高周波での血管内焼灼術は静脈瘤が太い血管にある場合に行いますし、医療用接着剤を使う血管内塞栓術では弾性ストッキングの着用が不要となることもあります。また、くもの巣状や網くも状に浮き出た、毛細血管の治療に適した硬化療法や自費診療のヤグレーザーを用いた施術も行っております。

利便性を高め「来て良かった」と思われるクリニックへ

美容皮膚科にも対応されているそうですね。

入谷哲司院長 北千住静脈瘤クリニック5

はい。毎週月曜日に、美容皮膚科を専門とする副院長が担当しています。患者さんのお悩みで多いのは、しみやしわ、たるみなどの肌トラブルですね。美容皮膚科の多くは自由診療ですが、眼瞼下垂などは保険診療で対応しています。美容への興味関心が近年高まっていると感じていますが、多くの方は専門クリニックへの相談は敷居の高さでためらわれています。当院のような通いなれたクリニックで受けられるなら、利用しやすいと思い、当院でもご相談を受け付けるようになりました。

最近増えている症状はありますか?

働き世代で、脚の症状を訴える方が増えていると感じます。テレワークで座りっぱなしだったり、逆に立ち仕事で一日立ちっぱなしだったりして、脚のだるさや重さを慢性的に抱えているようです。年齢に関わらず、中には10代や20代の方でも相談にいらっしゃいます。そうした若い世代では、治療を要するような異常は見つからないことも多いですが、それでもストッキングや靴下を見直すことで改善が見込める場合があります。当院では脚全体のサイズを測って、その方に合ったものを提案しています。下肢静脈瘤や血栓、腫瘍など血管の病気が見つかった場合は当院で治療が可能です。他に、形成外科の症状では、耳の付け根に小さな穴が開く「耳瘻孔」の患者さんも多くいらっしゃいますね。これは先天性の病気ですが、時に膿や腫れを生じることがあります。こちらも局所麻酔による日帰り手術で対応しています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

入谷哲司院長 北千住静脈瘤クリニック6

今後も北千住にお住まいの方をはじめ、当院を頼って来院してくださる方に真摯に向き合い、一人ひとりに合った治療を提供していきたいと考えています。「このクリニックに来て良かった」と思ってもらえたらうれしいです。下肢静脈瘤について、特に女性はスカートをはく時などに脚の見た目が気になったりと、悩まれる方もいらっしゃるでしょう。下肢静脈瘤は超音波検査で診断できますし、治療は日帰りで受けられます。当院は北千住駅から近く、ホームページからウェブ予約が可能です。平日の受診が難しい人のために毎週土曜日、月1回は日曜日も診察していますので、お困りの症状があれば気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ヤグレーザーを用いた下肢静脈瘤治療/1万円~、しみのケア/1ヵ所5000円~、ボツリヌストキシン製剤を用いたしわのケア(顔面・1部位)/2万5000円~ ※詳細は医院ホームページをご確認ください。

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