近視・近視性乱視の視力矯正治療
オルソケラトロジーとは
丸の内医院
(名古屋市中区/久屋大通駅)
最終更新日:2022/06/30


- 自由診療
眼鏡やコンタクトレンズの使用、レーシックや眼内コンタクトレンズを用いた近視矯正手術など、近視や乱視の進行により視力が低下した場合の選択肢はさまざまある。その中でもオルソケラトロジーは、専用のハードコンタクトレンズを作製して一定時間装着することによって視力回復を図る方法。日中は裸眼で過ごせる、治療の中断・再開がしやすいなどのメリットがあるという。今回は「丸の内医院」の森香夏院長に、オルソケラトロジーの特徴や治療をめざす上での注意点、治療の流れなどを詳しく解説してもらった。
(更新日2020年4月1日)
目次
睡眠時のレンズ装着で日中の視力を回復。調整や治療の中断、再開にフレキシブルに対応可能な近視矯正法
- Qコンタクトレンズによる視力矯正やレーシックとの違いとは?
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A
▲往診開業に始まり、さらなる地域貢献のため外来もスタート
オルソケラトロジーとは、専用のハードコンタクトレンズを装着して視力の回復を図る近視矯正法です。一般的なコンタクトレンズとの一番の違いは、レンズを装着するタイミング。オルソケラトロジーの場合レンズを装着するのは就寝時のみで、日中は裸眼で過ごすことができます。レーシックも、手術によって裸眼で生活できる状態にするのですが、手術では角膜を削るため後戻りができない方法ともいえます。視力の維持には継続してレンズを装着する必要がありますが、途中でレンズの調整や治療の中断がしやすいのが特徴です。中断すると近視の状態に戻りますが、治療再開も可能です。
- Qオルソケラトロジーの長所と短所を教えてください。
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A
▲患者の声に耳を傾け、一緒に治療していく診察スタイル
日中は裸眼で過ごせるため、激しいスポーツもわずらわしさを感じることなく楽しめます。活発なお子さんの近視矯正にも適していますね。短所は、保険適用外のため治療に際して費用がかかる点です。ただ、例えば一般的なコンタクトレンズを数年使い続けるために必要な費用と比較すると、場合によってはオルソケラトロジーのほうが、経済的負担が少ないことも。日中裸眼で過ごせる点だけでもメリットは大きいと思います。
- Q治療の流れを教えてください。
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A
▲眼科疾患の早期発見に努めている
近視や乱視が強かったり、角膜に異常があったりする場合には適応外になる可能性があるため、まずは治療が可能かどうか検査します。検査の結果、適応と判断した場合にはトライアルレンズで装着感や見え方の変化などを確認し、問題がなければレンズを発注して治療をスタートします。その後は、翌日、1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後に検査を行い、その後も定期検査を受けていただきます。
- Q回復した視力を保つための注意点などはありますか?
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A
▲小児眼科にも注力している
この方法は、就寝時にレンズを装着することで視力を矯正するため、最低でも4時間以上レンズを装用する必要があります。つまり、睡眠時間を4時間以上確保しなければいけません。また、必ず定期検診を受けることや、感染症を防ぐため日頃からレンズのケアをしっかりやっていただく必要があります。定期検診では目の状態はもちろん、レンズの経年変化のチェックも行います。
- Qスムーズに治療を行うために取り組んでいることはございますか?
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A
▲会話の時間を大切に検査や診察に取り組んでいる
当院では適応検査から治療、定期検診まで一貫してフォローできる体制を整えています。患者さん個々に合わせたレンズを用いる必要がありますので、はじめの検査では視力はもちろん角膜の曲率半径などを測定。角膜の形状を撮影後、レンズの作製に進みます。先にも挙げたとおり治療を継続する上でレンズの管理は非常に重要ですから、レンズを処方する際にお手入れしやすい方法を選んでレクチャーしています。定期検診でも、少しの汚れや傷も徹底的にチェックして必要に応じて洗浄を行うなど、こまやかにフォローしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/初年度14万3000円(両目)7万1500円(片目)、2年目以降の定期検診/1回5500円(3ヵ月ごと)